今日のしんぶん赤旗のコラム欄です。朝日新聞の「天声人語」、東京新聞の「筆洗」にあたるコラムで毎日掲載せれます。
私は、このコラムが好きで毎日読んでいます。今日の「政策の良し悪しよりも、ひととして信用できない」という老夫婦の声を紹介していました。私も、全く同感です。
これが庶民感覚だと思いますが、それが選挙の結果に表れず、大手を振って国の政治の舵をとっているのだからとても危険です。
ぜひ、ご一読ください。
きょうの潮流
消費税10%中止署名を集めていたときのこと。団地で暮らす老夫婦と対話になりました。政治の話になると、静かな口調に怒りがにじみます。「政策の良しあしをいう前に人として信用できない」
▼自分たちはまじめに生きてきた。定年まで働き、2人の子どもを育て上げ、罪を犯すことも、他人をだますこともなく。それが当たり前だと。ところが、いまの政治はどうだ。うそや隠ぺい、ねつ造や改ざんばかりが耳に入ってくる…
▼同じ社会の一員として誠実に生きようとしている人の多くは、暗たんたる思いを抱いています。この堕落した政治がいつまでつづくのか。今年の国会も厚労省の統計不正で幕を開けました
▼国民の生活に直接影響する調査が、お手盛りであっても知らんぷり。しかも、それを隠したままこっそりとデータを修正する。公になると組織に責任が及ばないよう第三者の名のもとで早急に幕引きをはかる。ところがそれもほとんど身内が調べたというお粗末
▼安倍首相が豪語する実質賃金の増加も消費税増税の根拠も崩れました。官僚の腐敗がこれだけ甚だしいのも、モリカケ疑惑であらわになった政権のモラル崩壊が元凶にあるからです
▼いままで大切にしてきた価値観をふみにじられるようなありさま。結束が求められる野党は国会での協力を強めるとともに参院選の1人区すべてで候補者を一本化すると合意しました。実直に生きる人びとの希望となれるのは、人の道を踏み外した政権に取って代わる政治の実現です。