新型コロナの蔓延で、血流の酸素を計測するパルスオキシメーターのことが見直されています。肺の状態と酸素がキチンといきわたっているかを計測することはとても重要になっています。
我が家では連れ合いが5年前に呼吸器疾患になり、以来、毎朝、酸素の量を調べています。
左側がわたくし、右側が連れ合いの測定値です。
パリオキシメーター値、血圧、体温を記入しています。
私はかかりつけ医に受診に行くとき、この記録を持って行くのですが、主治医はさっぱり気にかけません。せいぜい、血圧の値を見るぐらいです。受診前に血圧測定をするのでその数値を重視するためでしょう。
連れ合いは、呼吸器内科の外来受診の時には、検査数値の傾向を報告しますが、記録紙を持って行くことはありません。
パリオキシメーターは5年前に買いました。結構な値段なものでした。
難病を患う連れ合いには必需品ですのでやむを得ません。
旅行などの際には必ず持参します。連れ合いは、外出中に体調がおかしいと思った時にはすぐパリオキシメーターで測ります。
酸素流入量が少ないときには液体酸素機器の酸素の供給量を増やします。我が家では、日常的に使っていますので当たり前になっています。
コロナの関係でパリオキシメーターが見直されましたが、品薄で中々、手に入りません。テレビを見ていたら、コメンテーターの方が「一般の方は買わないで欲しい」と言っていました。これを必要としている医療関係者へ回す分が益々足りなくなるからだそうです。
コロナが落ち着いたら、パリオキシメーターと血圧計、体温計は各家庭に必ず備えて置くことをお勧めします。
なお、このパリオキシメーターを発明した方が先日亡くなられたと報じられました。
ご冥福を祈りながら、朝日新聞の記事を参考までに転載します。
パルスオキシメーターを発明、青柳卓雄さん死去
2020年4月23日 22時00分
パルスオキシメーターを発明した青柳卓雄さん
青柳 卓雄さん(あおやぎ・たくお=日本光電青柳研究室長)18日、老衰で死去、84歳。葬儀は近親者で行った。喪主は長男康敏さん。
74年、採血せずに血液中の酸素濃度を測る「パルスオキシメーター」を発明した。光を出す装置を指先につけるだけで皮膚の上から簡便に計測でき、手術中の酸欠死が激減したほか、酸素過多による未熟児網膜症の防止や、救急現場での救命率の向上に貢献した。
胃カメラと並ぶ日本発の医療技術の代表例として知られ、新型コロナウイルスでも、治療や重症化の目安を知る上で必須の機器となっている。15年、米電気電子学会(IEEE)が医療分野の技術革新に贈る賞を日本人で初めて受賞。最近まで同社で技術開発にかかわっていた。