所沢・平和のための戦争展が、8月28日から31日まで所沢市役所1階市民ギャラリーで開かれます。
今日28日は、初日です。午前中、展示の準備が行われ、午後からオープンです。
正午から恒例の「すいとんの試食会」が行われました。
すいとんを食べたことのない親子ずれなどで、100食用意したすいとんはアッという間になくなりました。戦争体験のある高齢者からは、「我々が食べたすいとんはこんなに美味しくなかった」の声が聞こえました。
オープニングイベントも行われました。最初に、所沢うたごえ合唱交流会の有志のみなさんが、「この手の中に」と「ヒロシマの有る国で」の2曲を歌いました。
私たちの年金者組合のうたごえサークルの会員も含め、総勢60名余で歌いました。私も歌い手の一人として出演しました。
実行委員会事務局長の山田さん(元中学校教諭)の開会のあいさつです。
「多くの方のご協力に支えられて29回目の戦争展を開くことが出来ました。戦争の足音が段々近づくような気がしますが、戦争展を通してこれからも戦争の悲惨さと平和の尊さをみなさんに伝えて行きたい」と述べました。
イベントの1 は紙芝居です。
1945年、所沢と東村山の堺の「南秋津」にアメリカの爆撃機B29が墜落し、乗員全員が死亡しました。「鬼畜米英」と言われた時代、犠牲者を悼むことなどもってのほかでした。しかし、墜落地のひとは犠牲者を葬り、戦後、その地に「平和観音」を建てたことを紙芝居で伝えています。亡くなった方は、敵・味方関係なく葬ることが「平和への礎」となっていると思います。手作りの貴重な紙芝居でした・
イベント2 は広島で被爆した方の戦争体験談でした。
市内に住む中本さんは、広島商業の学生だった1945年8月、学徒動員で行かされた広島三菱器械で被爆しました。その被爆体験を昨日のことの如くに語りました。中本さんは高齢のため、難聴で他人の話はほとんど聞き取れないそうです。でも、振り絞るような声で「戦争はもうゴメンだ」と語りかけているのが印象的でした。
午後からオープンした戦争展の会場です。
台風の影響で天気の定まらぬ日曜日でしたが、多くの方が来場してくれました。明日以降、時間の許す限り私も手伝いに行く予定です。
所沢市内の方、そして近隣の方、時間がありましたらぜひお出かけください。お待ちしています。