自民党の総裁選挙が終わりました。この総裁選を劇場化して熱心に放映したのがNHKでした。メディアはこれで自民党が生まれ変わるがごとくに報道し、総選挙への新しい顔ぶれができるがごとく報じています。
でも、私にはそのようには思えません。有名な赤坂・自民亭の写真です。
安倍さんの左隣にいるのが岸田さんです。アベ・スガ政治の中枢にいた方です。
そのことを端的に指摘しているのが、今日のしんぶん赤旗のコラムです。
よろしかったらご一読ください。
きょうの潮流
菅首相による学術会議の人事介入を本紙がスクープしてからあすで1年になります。「菅政権の権力的体質を端的に示した」。報道に贈賞した日本ジャーナリスト会議の評価は、いまの政治の最大の課題を映しています
▼介入時の会長だった山極(やまぎわ)寿一(じゅいち)氏も同じような問題意識を。理由も説明もなく任命を拒むごう慢さ。安倍前首相から引き継がれた手法は、もはや全体主義だと。そして新しい総裁に「過去の政権の過ちはきちんと指摘して反省し、説明責任を果たしつつ正すこと」を求めています(『アエラ』10月4日号)
▼自民党の新総裁に岸田文雄氏が選ばれました。同氏は安倍政権のもとで外相や政調会長を歴任し、中枢で支えた人物。ほかの候補と同じく、学術会議介入も撤回せず、遺骨が眠る沖縄南部の土砂を米軍基地建設に使うことにも口を閉じています
▼しかも森友問題に至っては、国民は足りないといっているとの発言を翻し再調査は考えていないとまで。これでよく「生まれ変わった自民党を示す」などといえたものです
▼9条改憲には前のめり、原発再稼働も容認。紛れもない安倍・菅政治の後継者です。たくさんの人びとの健康や命、くらしを奪ったコロナ失政への反省も語りません
▼顔がかわっても中身は一色。俳優の嵐圭史さんは共産党への期待のなかで「多様性に富んだ、明るく自由なカラフルな社会の実現」を呼びかけています。薄っぺらな表紙は破れ、やがて国民は本性を喝破するだろうと。いよいよ、その時です。