明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(1216)高浜4号機漏水をボルトの緩みのためと判断しつつ再稼働強行へ!反対署名にご協力を!

2016年02月22日 23時30分00秒 | 明日に向けて(1201~1300)

守田です。(20160222 23:30)

20日に判明した高浜4号機での漏水について起動試験開始予定の21日には原因が判明できなかったものの、本日22日になって、1次冷却水から「不純物」を取り除く設備に取りつけられた弁のボルトが緩んでいたことが原因と発表しました。
テレビニュースの映像などを見ると、弁と配管の間にシール材が挟み込まれており、ボルトを加締めることで密閉性を確保するようになっていたものの、加締めが不十分だったために水漏れが起こったようです。
NHKのニュースではこのシートも取り換えた上で、他の弁についてもボルトの状態の確認を終えたとされていますが、他方で日本テレビの報道では同様の弁が3号機と4号機にあわせて160か所あり、「締め付け具合を調べる方針」となっています。
ただいずれにせよ、再稼働は予定通り26日に行うとされています。なおそれに先立つ起動試験は本日午後7時より開始されたとのことです。

当初の予定では21日に起動試験を行って26日に再稼働を行う予定でした。5日間はみていた余裕が1日半も削られたまま強行されることになります。
しかも予想外の不具合が起動試験直前に見つかったのですから、この点でだけでもより慎重に対処すべきなのに、社会的耳目が集まっていることを鑑みて、強引に予定通り再稼働しようとしているのでしょう。より危険です!
そもそも昨年より明らかになったほとんどの原発でのケーブル不正敷設問題でも、高浜原発では、事態の発覚を受けたきちんとした点検を行っていません。
僕は新規制基準のもとでの再稼働は、もともと重大事故が起こりうることを前提としているのでそれだけでも反対ですが、今回はそれに加えてさまざまなトラブルの可能性がより強く予想されるので、一層、強く反対します。

以下、4号機再稼働反対の緊急署名がまわってきたのでご紹介します。どうかご協力下さい。ニュース記事も貼り付けておきます。

(【訂正】なお昨日書いた記事の中で、漏れた放射能汚染された水について「高濃度」と書いてしまいましたが、34リットル6万ベクレルですから1リットルですと約1765ベクレルですので「高濃度」という表現はふさわしくありませんでした。
お詫びして訂正いたします。今回もこの点を京都精華大学の細川弘明さんにご指摘いただきました。)

*****

みなさまへ<拡散希望>

高浜原発4号機で放射能を含む一次冷却水漏れ
高浜原発の再稼働を止めよう!緊急署名

高浜原発4号機で放射性物質を含む一次冷却水が漏えいしました。検査で見つけることはできませんでした。ケーブル不正敷設の件では、規制庁が現場を確認したのは1箇所だけでした。
手抜き検査のもとで運転すれば、配管破断による大事故のおそれもあります。高浜原発再稼働の中止を求める緊急署名にご協力ください。

★緊急署名にご協力ください!
 以下のフォームから直ぐにできます。拡散してください!
 締切は24日(水)24時です!
https://fs224.formasp.jp/f389/form1/

★政府交渉にご参加ください!
この件で、上記の緊急署名提出と政府交渉を行います。是非ご参加ください。

■高浜発電所4号機の管理区域内における放射性物質を含む一次冷却水漏れについて署名提出と政府交渉

○日時:2月25日(木)
 11:00~11:30 事前集会
 11:30~12:30 署名提出と規制庁交渉(調整中)
○場所:衆議院第一第6会議室(10:30より通行証配布)
○主催:グリーン・アクション/原発なしで暮らしたい丹波の会/おおい原発止めよう裁判の会/美浜の会/グリーンピース・ジャパン/FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会
○問合せ:090-8116-7155阪上

※規制庁交渉は調整中です
※定員を超えた場合に通行証をお配りできないこともありますのでご承知おきください

*****

高浜原発4号機 水漏れ原因判明 26日にも再稼働へ
NHK NEWSWEB 2月22日 20時34分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160222/k10010418311000.html
 
再稼働に向けて準備が進められている福井県の高浜原子力発電所4号機の内部で放射性物質を含む水が漏れたトラブルについて、関西電力は、水から不純物を取り除く設備に取り付けられた弁のボルトの緩みが原因だったと発表しました。
再発防止の対策を取ったうえで準備作業を再開し、早ければ今月26日にも再稼働させる方針だとしています。

高浜原発4号機では、20日、原子炉建屋の隣にある建物で、原子炉から循環している放射性物質を含む冷却水、およそ34リットルが床などに漏れるトラブルがありました。
関西電力が調べたところ、冷却水から不純物を取り除く浄化設備の入り口部分の配管に弁を固定するためのボルトの一部が緩んでいて、弁と配管の間に隙間が出来ていたことが水漏れの原因と分かったということです。
関西電力は、弁と配管の隙間を埋めるシートを取り替え、ほかの弁についてもボルトの状態を確認するなどの対策を終えたということです。
そのうえで、早ければ今月26日にも原子炉を起動して再稼働する計画を原子力規制委員会に提出し、午後7時すぎには、当初、21日から始める予定だった原子炉の温度や圧力を上昇させる試験など、中断していた準備作業を再開したということです。

高浜原発、予定通り26日にも原子炉起動へ
日本テレビ系(NNN) 2月22日(月)20時55分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20160222-00000081-nnn-soci

再稼働の準備が進む福井県の高浜原発4号機で放射性物質を含む1次冷却水が漏れたトラブルは、弁を固定するボルトの緩みが原因だったことがわかった。
このトラブルは今月20日、再稼働に向けた作業が進む高浜原発4号機の原子炉補助建屋で放射性物質を含む1次冷却水約34リットルが漏れたもの。これまでの調べで、原因は配管の水の流れを止める弁のボルトの締め付けが緩かったためとわかった。
関西電力では3号機と4号機にあわせて160か所ある同じような弁の締め付け具合を調べる方針。22日の午後7時すぎから原子炉本体を使った最終検査に取り掛かっていて、予定通り26日にも原子炉を起動する方針。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする