明日に向けて

福島原発事故・・・ゆっくりと、長く、大量に続く放射能漏れの中で、私たちはいかに生きればよいのか。共に考えましょう。

明日に向けて(202)「新たな貧困」と「まだまだ続く派遣切り」について

2011年07月24日 22時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110724 22:00)

7月18日に大阪で、「清水ただしの派遣村テレビ」公開収録
があり参加してきました。番組3週間分のシンポジウムが行
われたのですが、そこに弁護士の大前治さんとともに、パ
ネリストとしてお話しさせていただきました。

その第一回分がオンエアになっています。ぜひ下記をご覧
下さい。
http://hakenmura.tv/

今回の議題は「新たな貧困」と「まだまだ続く派遣切り」に
ついてです。「新たな貧困」については、311地震・津波・
原発災害がもたらした新たな貧困問題を扱っています。連鎖
倒産や、解雇、多重ローンの問題です。

弁護士の大前治さんがこれらの問題への明快な法律的解説を
してくれています。ポイントになるのは、震災関連での解雇
は無制限に認められるのではなく、明らかに事業継続が困難
な場合に限られるということです。にもかかわらず、震災に
便乗した人員解雇なども行われているようですが、この場合
弁護士さんに相談するなどして雇用を守る必要があります。

続く議題も、「まだまだ続く派遣切り」の問題です。村長の
清水ただしさんが、ソニー仙台工場で震災を理由とした派遣
切りと正社員の配置転換が起こったことを紹介していますが、
大前さんによると、これも明らかな便乗解雇だそうです。
このようなことが、社会的な流れになってしまわないように
働く人の権利をそれぞれの場で守っていく必要であります。

この他、被災による多重ローンの問題、原発災害による損害
賠償の問題等々をディスカッションしていますのでご覧くだ
さい。

なお明快な口調で法的正義を語ってくれている大前弁護士、
実はある電鉄会社勤務という異色の経歴を持っています。駅
での勤務経験もあり、電鉄関係の業務放送など今でもばっち
りできます。そんな大前さんが弁護士を志したのは、阪神大
震災のあった時。

電鉄会社勤務も社会を支える大事な仕事ですが、多くの人が
被災する中で、もっと直接に人を支える仕事をしたいと司法
試験にチャレンジ。何度か辛酸をなめながらもついに難関を
突破して弁護士になられました。そんな大前さんだけに正義
感は人一倍です。

毎日ツイッターで法律相談をするという離れ業も継続中です。
興味のある方、何かお困りの方は@o_omaeをチェックしてみ
てください。

なお「清水ただし派遣村テレビ」で、僕はこれまで3回、原発
の話をさせていただいています。興味のある方は下記をご覧
ください。

○4月30日 福島原発事故について
http://www.youtube.com/watch?v=s5jKoYRBQ08&feature=related
○6月11日 事故対策、チェルノブイリ事故との比較、
正常性バイアスなど 
http://www.youtube.com/watch?v=xf1hyRqd_qc&feature=related
○6月25日 核兵器開発の副産物としての原子力発電と、
放射線から身を守る方法 
http://www.youtube.com/watch?v=GNEhFjWWOp8&feature=related





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明日に向けて(201)連載200回を越えて・・・

2011年07月24日 11時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110724 11:00)

みなさま。今回で「明日に向けて」が200回を越えて、201回になり
ました。ただし、「明日に向けて」と題する前に、地震情報として
46本の記事を配信しているので、正確には今回で247回目ですが、
ともあれ一つの節目として振り返りを行ってみたいと思います。

大地震から4カ月と2週間が経ちました。福島原発事故は未だに収束
していません。当初より大幅に低減したとはいえ、いまだに放射能
漏れが続いています。放射能は、食べ物を通じて、あるいは汚泥を
通じて、すでに日本中に出回りつつあります。

この4カ月をどう捉えるのか。昨日、参加した集会で、アイリーン・
スミスさんが次のように言っていました。今、この4カ月を、長い時
間が経ってしまった。悲劇の4カ月だったと捉えることもできる。し
かし10年後を考え見よう。10年後からみればまだわずか4カ月だ。

10年後に10歳になった子どもに、私が生まれてから今まであなたは
何をしてくれたのと聞かれるときのことを考えてみよう。そうすれば
今はまだ4カ月で、これからしなければならないことがたくさんある
ことがみえてくる。頑張りましょう・・・。

・・・メモをとっていなかったので、正確さを欠いていると思います
が、概ねアイリーンさんは、そんな風に言われました。深く共感しま
した。アイリーンさんは、こういうことを言うからかっこいいのだよ
なと思いました。

ちなみにアイリーン・スミスさんは京都の環境NGOグリーンアクション
を主催して、脱原発運動で大活躍されている方です。グリーンアクシ
ョンのHPを紹介しておきます。
http://www.greenaction-japan.org/

僕もまったくその通りだと思います。事故から4カ月。漏れてしまった
放射能は膨大で、すでにたくさんの被曝も起こってしまっている。
でもこれからの長い年月を考えるとき、今、できることはたくさんある
し、しなければならないこともたくさんあります。

この4カ月はただそのために振り返る必要がある。特に大切なのはこの
4カ月の中で、私たちが何学び、何を知り、同時に、どのように手を広
げ結びあってきたのかだと思います。そこから明日に向けての可能性
を引き出し、そして未来に、明るい未来につなげていく必要がある。

そして10年経ったとき、事故からほんの数カ月の間に、私達がどんどん
成長し、どんどん手を広げ、新しい声を響かせあって、この国の新しい
方向性を築きあげていった軌跡が見えるような年月を、私達はこれから
紡いでいきたいものです。そのためにみなさんともっと協力したいです!

そんな思いを込めながら、これからも「明日に向けて」の発信を続けて
いきたいと思います。これまでの発信も本当に多くの方々に助けられて
成り立ってきましたが、どうかこれからも変わらぬご支援・ご協力を
お願いします。

なお長くなって恐縮ですが、これまでの「明日に向けて」のタイトルを
列挙しておきます。URLまで貼り付けることができませんでしたが、これ
をコピーして、検索エンジンにかけていただければ記事が出て来ます。
これまでの振り返りに活用していただければ幸いです。

*********************************

「明日に向けて」総目次

明日に向けて(200)8月6日は舞鶴で歩こう!(高島で長谷川さん講演会も・・・)
(2011-07-23 23:30)

明日に向けて(199)岩手県大槌町に自転車を届けます!
(2011-07-21 23:30)

明日に向けて(198)大島堅一さん講演会を振り返って
(2011-07-19 23:00)

明日に向けて(197)福島・飯舘村からの声を聞きにきてください!
(2011-07-18 23:30)

明日に向けて(196)気仙沼からの便り・・・その14
(2011-07-17 22:30)

明日に向けて(195)行き詰った原子力政策(3)
(2011-07-16 18:00)

明日に向けて(194)民主主義が強い時、政治家とマスコミは、世論の後についてくる!
(2011-07-15 10:00)

明日に向けて(193)行き詰った原子力政策(2)
(2011-07-14 08:30)

明日に向けて(192)「河野太郎・脱原発 in 京都」トーク集会に参加します。(7月17日)
(2011-07-13 23:30)

明日に向けて(191)清水ただしの派遣村TV公開収録に参加します。(7月18日)
(2011-07-13 11:30)

明日に向けて(190)行き詰った原子力政策(1)
(2011-07-12 23:30)

明日に向けて(189)『死にいたる虚構』ノート(1)
(2011-07-12 14:00)

明日に向けて(188)低線量被曝の脅威を説き明かした画期的な本が発刊されました!
(2011-07-09 23:00)

明日に向けて(187)15日細川弘明さん報告会、14日大島堅一さん講演会、10日山水人企画などにご参加を!
(2011-07-09 12:00)

明日に向けて(186)・・・だから内部被曝は隠されてきた!
(2011-07-08 23:30)

明日に向けて(185)「団扇(うちわ)で脱原発」プロジェクト始動!
(2011-07-07 01:00)

明日に向けて(184)放射線教育空白の30年-読売新聞7月5日1面トップ記事を論じる
(2011-07-06 23:30)

明日に向けて(183)脱原発をアジア・環太平洋から考える企画です。歌ありトークあり。僕も講演をします!
(2011-07-05 23:30)

明日に向けて(182)”森”の展覧会と、「アトミックサイト」展へのお誘い
(2011-07-04 23:30)

明日に向けて(181)原発再稼働問題に揺れるマスコミと、玄海1号機等の脆弱性について
(2011-07-03 09:00)

明日に向けて(180)原発再稼働の条件は何一つ満たされていない!
(2011-07-02 23:30)

明日に向けて(179)1号機ベント「失敗」を論じる(後藤政志さん談)
(2011-07-01 21:30)

明日に向けて(178)7月3日、京都・滋賀で魅力的な集まりがいろいろと行われます・・・
(2011-07-01 01:30)

明日に向けて(177)新幹線で福島県を通過。二本松市辺りが一番線量が高かったです・・・。
(2011-06-30 23:30)

明日に向けて(176)地震による配管破断の可能性と、東電シミュレーション批判(田中さん談再掲)
(2011-06-29 02:00)

明日に向けて(175)広島では3年後にぶらぶら病と白血病、7~8年後にがんが目立ち始めた(肥田医師)
(2011-06-28 09:30)

明日に向けて(174)各地の脱原発行動が知事たちを動かしだした!
(2011-06-28 01:00)

明日に向けて(173)高島市内の放射線値は安全圏内でした!
(2011-06-27 23:50)

明日に向けて(172)核兵器開発の副産物としての原子力発電(インターネットテレビでお話しました)
(2011-06-26 23:45)

明日に向けて(171)地震による配管破断の可能性と、東電シミュレーション批判(田中三彦さん談)
(2011-06-25 02:30)

明日に向けて(170)余談です・・・芦生の森へのお誘いです!
(2011-06-24 11:30)

明日に向けて(169)内部被曝の危険性について(『内部被曝の脅威』から)
(2011-06-24 10:00)

明日に向けて(168)6・25カトリック正義と平和京都協議会学習会、7・14大島堅一さん講演会に参加です。
(2011-06-23 04:04)

明日に向けて(167)日本軍による性暴力被害にあった台湾のおばあさんたちの写真展を行います。
(2011-06-23 02:30)

明日に向けて(166)子どもたちとともに、福島から逃れてきて(避難されてきたAさんのお話から)
(2011-06-21 16:30)

明日に向けて(165)611脱原発行動の集計が出ました!
(2011-06-21 10:30)

明日に向けて(164)福島・酪農家の男性自殺・・・。精神的苦痛の賠償に10万円・・・。
(2011-06-20 22:00)

明日に向けて(163)被曝医師・肥田舜太郎先生が語る『真実の原子力』
(2011-06-20 21:30)

明日に向けて(162)低線量被曝とぶらぶら病2(肥田舜太郎医師の講演より)
(2011-06-19 19:30)

明日に向けて(161)低線量被曝とぶらぶら病1(肥田舜太郎医師の講演より)
(2011-06-19 10:30)

明日に向けて(160)政府が原発再稼働に動き出した!抗議を!
(2011-06-18 17:00)

明日に向けて(159)京都・ママ・パパ会の活躍に触れて
(2011-06-18 00:30)

明日に向けて(158)滋賀県高島市で、0.4マイクロシーンベルトを検出?誤数値の可能性も
(2011-06-17 17:00)

明日に向けて(157)「シビアアクシデント対策」という名の安全思想の切り捨て
(2011-06-17 12:41)

明日に向けて(156)地震で圧力抑制プールの機能が奪われたのでは?(原子力資料情報室の会見から)
(2011-06-16 23:30)

明日に向けて(155)福島の子どもたちが鼻血を出している・・・
(2011-06-16 22:00)

明日に向けて(154)福島で「放射能除染・回復プロジェクト」が始動中!
(2011-06-16 00:00)

明日に向けて(153)汚泥から放射能が。北海道・大阪でも!
(2011-06-15 09:00)

明日に向けて(152)被災地・東北に再度、自転車を!(京都OHANAプロジェクトより)
(2011-06-15 02:30)

明日に向けて(151)611に全国各地で脱原発の声が。(新聞記事などの集計)
(2011-06-15 00:30)

明日に向けて(150)東北の位置づけ変え自立を(河北新報社説より)
(2011-06-14 22:00)

明日に向けて(149)キュリウム・アメリシウム・ストロンチウムが検出された!
(2011-06-14 08:30)

明日に向けて(148)災害救助法適用範囲の縮小を許してはならない
(2011-06-13 16:30)

明日に向けて(147)私たちの食べものに何する気?(映画上映・講演会のお知らせ)
(2011-06-13 10:30)

明日に向けて(146)「福島の子どもたちを守るための緊急署名」にご協力を!
(2011-06-13 09:00)

明日に向けて(145)611・京都では640人がウォーク、300人が講演会に参加、その他にも・・・。
(2011-06-12 23:00)

明日に向けて(144)ドイツで「ダメダメ ゲンパツ(日本語)」シュプレヒコールが!
(2011-06-11 12:00)

明日に向けて(143)611に滋賀県高島でもパレードがあります!
(2011-06-10 08:30)

明日に向けて(142)保安院の事故解析の裏を読む・・・後藤政志さんの解説に触れて
(2011-06-09 23:30)

明日に向けて(141)福島県内11か所からストロンチウムを検出
(2011-06-09 22:30)

明日に向けて(140)6月11日、脱原発にむけて京都でも歩きます!
(2011-06-09 00:30)

明日に向けて(139)原発敷地外でプルトニウム検出
(2011-06-06 23:00)

明日に向けて(138)京都ママ・パパの会に呼んでいただきました。和知でもお話します。
(2011-06-04 09:30)

明日に向けて(137)福島からの避難者ら4割が内部被ばく(長崎県)
(2011-06-04 02:00)

明日に向けて(136)とうとうチェルノブイリ事故の4分の1の放射能漏れ
(2011-06-03 22:00)

明日に向けて(135)カトリックと正義と平和と社会的共通資本
(2011-06-03 02:00)

明日に向けて(134)バージャー氏病と被ばく(Kさんのお父さまの例から)
(2011-06-03 00:00)

明日に向けて(133)気仙沼からの便り ・・・その13
(2011-06-02 22:30)

明日に向けて(132)20ミリシーベルト問題で進展!
(2011-06-01 13:00)

明日に向けて(131)611脱原発100万人行動の成功を!
(2011-05-31 23:00)

明日に向けて(130)胎児は、小さいほど、直ぐに発症する(語り部の方より)
(2011-05-29 21:00)

明日に向けて(129)東北の旅の報告会、京北町でのお話会などを行います
(2011-05-28 23:30)

明日に向けて(128)政府・東電・安全委のドタバタ劇をどう読み解くのか
(2011-05-27 17:30)

明日に向けて(127)山羊と原爆(現代のことば・・・岡真理さん)
(2011-05-27 11:00)

明日に向けて(126福島浜通りはプルトニウムで汚染されているのではないか?
(2011-05-26 23:30)

明日に向けて(125)『幸せの経済学』を観て。ローカリゼーションの可能性とは?
(2011-05-24 23:30)

明日に向けて(124)いまも残る“黒い雨”の被害(NHK 2009年)
(2011-05-23 23:30)

明日に向けて(123)内部被ばくの撮影に世界で初めて成功(2009年)
(2011-05-22 13:00)

明日に向けて(122)気仙沼からの便り・・・その12
(2011-05-22 11:00)

明日に向けて(121)福島出身原発作業員から相次いで内部被ばく発見・・・
(2011-05-21 11:00)

明日に向けて(120)パレスチナとチェルノブイリ、そしてフクシマ
(2011-05-21 09:00)

明日に向けて(119)津波を泳いで生きのびた”ちだ原人” 東北の旅番外編
(2011-05-20 22:30)

明日に向けて(118)気仙沼の渡辺さんのこと3・・・東北の旅第9信
(2011-05-19 22:30)

明日に向けて(117)気仙沼の渡辺さんのこと2・・・東北の旅第8信
(2011-05-18 23:30)

明日に向けて(116)気仙沼の渡辺さんのこと・・・東北の旅第7信
(2011-05-17 23:30)

明日に向けて(115)陸前高田・福伏避難所で・・・東北の旅第6信
(2011-05-16 15:30)

明日に向けて(114)京都で脱原発ウィークが進行中・・・
(2011-05-16 13:00)

明日に向けて(113)気仙沼を訪れて・・・東北の旅第5信
(2011-05-15 02:00)

明日に向けて(112)放射能汚染が各地に拡大中・・・
(2011-05-14 14:00)

明日に向けて(111)「1号機メルトダウン」公表の意味するもの。
(2011-05-14 10:00)

明日に向けて(110)5月22日、京都で原発とめろデモをします!
(2011-05-13 11:00)

明日に向けて(109)大崎の熱い夜その2・・・東北の旅第4信
(2011-05-13 03:30)

明日に向けて(108)大崎の熱い夜・・・東北の旅第3信
(2011-05-12 23:00)

明日に向けて(107)プルトニウム飛散の可能性あり!
(2011-05-11 11:30)

明日に向けて(106)秋田より・・・東北の旅第2信
(2011-05-11 11:00)

明日に向けて(105)政府の虚言を覆そう(「チェルノブイリ事故との比較」再考)
(2011-05-10 09:00)

明日に向けて(104)秋田につきました・・・
(2011-05-10 08:00)

明日に向けて(103)生活の周りに、溢れ出てきた放射能と闘おう・・・
(2011-05-09 02:30)

明日に向けて(102)【注意】1号機から8日午後に放射性物質放出の可能性
(2011-05-08 01:00)

明日に向けて(101)気仙沼からの便り・・・番外編
(2011-05-08 00:30)

明日に向けて (100) 浜岡に停止要請・・・脱原発第一歩!
(2011-05-07 00:30)

明日に向けて (99)福島原発の現状はどうなっているのか。靄の向こうにあるのは何か。
(2011-05-06 23:00)

明日に向けて (98) 福島のお母さんさんたちの声を受けて・・・。
(2011-05-06 13:00)

明日に向けて(97)共に考える集い(17日)と、1週間ぶっとおしデモのお知らせです(京都)
(2011-05-05 14:00)

明日に向けて (96) 京都から気仙沼へ 車を届けてきます!
(2011-05-05 09:00)

明日に向けて(95) 気仙沼からの便り・・・その10
(2011-05-05 08:30)

明日に向けて (94)福島のお母さんたちの思いを聞かせていただいて
(2011-05-04 17:00)

明日に向けて (93) どうして放射線の害は子どもにより大きく出るのか
(2011-05-04 14:30)

明日に向けて (92)市民が自ら情報を解析し、発信することの意義
(2011-05-04 13:30)

明日に向けて(91)福島で、原発で何が起こっているのか。小佐古さん辞任劇を読む・・・3
(2011-05-03 00:30)

明日に向けて(90) 気仙沼からの便り・・・その9
(2011-05-02 17:00)

明日に向けて(89) 福島県郡山市の県中浄化センターから、高濃度のセシウムが・・・。
(2011-05-02 15:00)

明日に向けて(88)福島で、原発で何が起こっているのか。小佐古さん辞任劇を読む・・・2
(2011-05-02 10:00)

明日に向けて(87)福島で、原発で何が起こっているのか。小佐古さん辞任劇を読む・・・1
(2011-05-02 03:00)

明日に向けて(86)飯館村・・・日本一美しい村(京大討論会から)
(2011-05-01 15:00)

明日に向けて(85)福島の子どもたちをいかに救うのか(京大討論会から)
(2011-05-01 13:00)

明日に向けて(84)富山・東京・静岡・広島・松山・鹿児島・高知でデモ!台北でも数万人!!
(2011-05-01 10:00)

明日に向けて(83)福島は駅前から放射線値が高かったが・・・。(現地報告から)
(2011-05-01 02:00)

明日に向けて (82) インターネットテレビで原発についてお話ししました・・・
(2011-04-30 15:00)

明日に向けて(81)「福島の子どもたちを守らねばならない」
(2011-04-30 02:00)


明日に向けて(80)放射線安全学教授が政府に抗議し内閣官房参与を辞任
(2011-04-29 23:30)

明日に向けて(79)現状が見えない・・・水棺化の進行の中で
(2011-04-29 14:00)

明日に向けて(78)ガイガーカウンターを上手に使おう
(2011-04-28 03:30)

明日に向けて(77)福島現地調査報告会へのお誘い
(2011-04-28 01:30)

明日に向けて(76)母乳調査・母子支援ネットワークからのメッセージを読む
(2011-04-27 17:00)

明日に向けて (75) 原発周辺の放射線量予測公表される・・・内部被ばくは未考慮
(2011-04-26 23:30)

明日に向けて (74) 気仙沼からの便り・・・その8
(2011-04-26 22:00)

明日に向けて(73) 被ばく隠しが公然と行われている・・・
(2011-04-25 09:30)

明日に向けて (72) 自然エネルギーの可能性とは
(2011-04-25 03:30)

明日に向けて (71)28日、再びATTAC京都の催しで講演させていただきます・・・。
(2011-04-25 02:00)

明日に向けて (70)米紙の東電批判の裏を読む
(2011-04-24 09:00)

明日に向けて(69)水棺は意図せずに出現・・・。
(2011-04-24 08:30)

明日に向けて(68)1号機、事実上の水棺処理・・・?
(2011-04-23 12:30)

明日に向けて(67)人間を返せ!・・・被ばく者と共に歩む
(2011-04-23 02:30)

明日に向けて(66)ヘリ放水はアメリカ向けパフォーマンスだった・・・
(2011-04-22 17:30)

明日に向けて(65)再臨界の可能性、遠のく
(2011-04-22 16:00)

明日に向けて(64)岩手大槌町支援活動報告+原発の現状から明日を考える集い
(2011-04-22 02:30)

明日に向けて(63)赤ちゃんを守るために、母乳を検査・・・
(2011-04-22 02:00)

明日に向けて(62)子どもを逃げさせない日本という国
(2011-04-21 17:30)

明日に向けて(61)草津、渋谷・原宿、そして被災地仙台でもデモ!
(2011-04-20 18:00)

明日に向けて(60)脱原発のさまざまな動きが加速中・・・イタリア、アメリカ、そして日本で
(2011-04-20 17:30)

明日に向けて(59)工程表の座礁→被ばく許容値の大幅緩和?
(2011-04-20 16:30)

明日に向けて(58) 地下水の放射能汚染が進んでいる・・・
(2011-04-20 07:00)

明日に向けて(57)冷却はできているのか。再臨界の可能性はあるのか。 それとも・・・。
(2011-04-19 14:30)

明日に向けて(56)城南信用金庫が脱原発宣言!
(2011-04-19 12:00)

明日に向けて(55)「事故収束に向けた工程表」の意味するもの
(2011-04-19 02:40)

明日に向けて(54)自転車はまだまだ必要!・・・京都OHANAプロジェクトからの報告
(2011-04-18 22:30)

明日にむけて(53)東京、鎌倉、札幌、新潟、甲府、三重、和歌山でデモ+各地で予定!
(2011-04-18 10:30)

明日に向けて(52)賑やかだった脱原発大阪デモ!+福岡・広島でもデモが
(2011-04-17 23:30)

明日に向けて(51)「チェルノブイリ事故との比較」を首相官邸が公表
(2011-04-17 08:30)

明日に向けて(50)気仙沼からの便り・・・その7
(2011-04-17 02:00)

明日に向けて(49)脱原発を掲げて大阪の街をデモ!+静岡でもパレードが!
(2011-04-17 01:00)

明日に向けて(48)国内原発の大半、安全対策に難点
(2011-04-16 12:40)

明日に向けて(47)私たちは悔い改めます(キリスト者の声明より)
(2011-04-16 11:30)

明日に向けて(46)「放射線ストレスキャンペーン」を批判する
(2011-04-16 02:00)

明日に向けて(45)放射線被ばくから身を守ろう(改訂版)
(2011-04-15 23:30)

明日に向けて(44)炉内からどのような放射能が放出されたのか
(2011-04-15 03:20)

明日に向けて(43)3号機の原子炉温度上昇、2号機地下水の放射能濃度17倍に
(2011-04-15 02:40)

明日に向けて(42)福島原発の現状をどう見るか(後藤政志さん談)
(2011-04-14 17:30)

明日に向けて(41)レベル7に原発大国(ロシア・フランス)が危機感
(2011-04-14 09:30)

明日に向けて(40)被災地に自転車が届いた!!
(2011-04-13 09:40)

明日に向けて(39)気仙沼からの便り…その6 +高知から気仙沼へ
(2011-04-13 09:20)

明日に向けて(38)3月23日にはレベル7と認識していたと安全委
(2011-04-13 08:20)

明日に向けて(37)大気の放射能汚染だけでレベル7に引き上げ、海洋汚染は除外
(2011-04-12 21:30)

明日に向けて(36)東電がレベル7、チェルノブイリ級を超えることも示唆
(2011-04-12 17:30)

明日に向けて(35)福島原発事故はレベル7に相当と内閣府
(2011-04-12 08:30)

明日に向けて(34)70ミリシーベルトで多発性骨髄腫に・・・
(2011-04-11 17:30)

明日に向けて(33)1号機から蒸気と窒素が漏れ出した・・・
(2011-04-11 15:30)

明日に向けて (32)気仙沼からの便り・・・その5
(2011-04-10 09:30)

明日に向けて(31)放射線被ばくから身を守ろう
(2011-04-09 16:30)

明日に向けて(30) 原子炉内で再臨界が起きている可能性が(小出裕章さん談)
(2011-04-08 12:30)

明日に向けて(29)水素爆発阻止のための窒素注入がもたらすもの
(2011-04-08 08:30)

明日に向けて(28)4月9日に原発事故を問う講演を行います。
(2011-04-07 16:00)

明日に向けて(27)1号機に水素爆発の可能性・・・窒素注入始まる 
(2011-04-07 09:00)

明日に向けて(26)自転車を送るプロジェクトが進んでいます!
(2011-04-06 14:43)

明日に向けて(25)推定 210 兆ベクレル?の放射能汚染水が海に・・・
(2011-04-06 14:26)

明日に向けて(24)気仙沼からの便り…その 4
(2011-04-06 07:41)

明日にむけて(23)ヨウ素 131 だけで 3600 億ベクレルの汚染水を海洋投棄・・・
(2011-04-05 13:26)

明日にむけて(22)デモについてもう一度・仙台から避難してきた女性の訴え
(2011-04-05 10:07)

明日にむけて(21)ついに政府高官がメルトダウンの危機があったと指摘
(2011-04-05 00:16)

明日にむけて(20)デモについて・再び(おまわりさんのこと)
(2011-04-04 19:45)

明日にむけて(19)自転車を京都から南三陸町に!
(2011-04-04 18:47)

明日にむけて(18)京都の街を 500 人でデモ!
(2011-04-04 11:31)

明日にむけて(17)気仙沼からの便り・・・その 3
(2011-04-03 07:38)

明日にむけて(16)放射性廃液問題・メガフロートは可能か? (後藤政志さん談)
(2011-04-03 00:42)

明日にむけて (15)原発事故作業員を守りたい!
(2011-04-02 22:00)

明日にむけて(14) 新聞が原発の危機を報じ始めた・・・
(2011-04-02 17:59)

明日にむけて(13)人々を逃げさせない原子力災害法
(2011-04-01 17:41)

明日にむけて(12)避難を遅らす「正常性バイアス」
(2011-03-31 14:10)

明日にむけて(11)福島原発の今(原子力資料情報室公開研究会より)
(2011-03-31 01:08)

明日にむけて(10)「何とも奇妙な数週間」の中を生きる
(2011-03-30 14:38)

明日にむけて(9)原発をとめるために、こどもを救うために・・・
(2011-03-29 18:27)

明日にむけて(8)数字にマヒしてはいけない!
(2011-03-29 18:05)

明日にむけて(7)気仙沼からの便り・・・その 2
(2011-03-29 16:07)

明日にむけて(6)気仙沼からの便り
(2011-03-29 00:35)

明日にむけて(5) 冷却材喪失事故=大事故の可能性が隠された?
(2011-03-28 18:34)

明日にむけて(4)復旧作業の意味するもの
(2011-03-28 15:59)

明日にむけて(3)放射性物質はいかに流れたか、流れうるか
(2011-03-28 12:51)

明日にむけて(2)あえて最悪のシナリオを考える (再送)
(2011-03-29 12:17)

明日にむけて(1)放射線被ばくから身を守るために
(2011-03-26 14:33)

地震続報(46)作業員の被曝と原子炉の状態
(2011-03-26 11:12)

地震続報(45)いわき市のボランティアから
(2011-03-26 09:10)

地震続報 (44) 福島からの悲報についての追記がありました!
(2011-03-26 02:52)

地震続報(43)福島から悲報が
(2011-03-26 02:04)

地震続報 (42) 被曝線量をめぐる「争い」について
(2011-03-26 01:14)

地震続報 (41)進行する危機の実態を見据えよう!
(2011-03-25 11:56)

地震続報(40)【重要】武田邦彦さんの言説の信ぴょう性について
(2011-03-25 10:33)

地震続報(39)ゆっくりとしたチェルノブイリの中を生きる
(2011-03-25 00:05)

地震続報(38)シーベルトとは何か覚えよう!
(2011-03-24 14:12)

地震続報(37) 1 号炉が高温・高圧化
(2011-03-24 12:15)

地震続報(36)拡大する放射能汚染
(2011-03-24 02:32)

地震続報(35)情報発信の継続にあたって
(2011-03-23 23:22)

地震続報(34)東京都が「放射線管理区域」に近づいている・・・。
(2011-03-23 00:57)

地震続報(33)プルトニウム大量飛散の可能性あり
(2011-03-22 23:05)

地震続報(32)放射能漏れの現状に関する科学的推論
(2011-03-22 22:22)

地震続報(31)原子炉崩壊や再臨界の可能性がいまだ続いている
(2011-03-22 22:14)

地震続報(30)放射能漏れに対する個人対策の指針
(2011-03-22 13:58)

地震続報(29)放射能汚染と、人を守ろうとする心とが広がっている
(2011-03-22 02:46)

地震続報(28)現状をどう見るのか
(2011-03-21 13:17)

地震続報(27-b)【重要】原子力資料情報室からのメッセージ[3]
(2011-03-21 12:14)

地震続報(27-a)転載・原子力資料情報室からのメッセージ[2]他
(2011-03-20 14:50)

地震続報(26)転載・不思議なこと、良くないこと(福島第一原発関係)
(2011-03-20 14:16)

地震続報(25)フランスの反原発団体( CRIIRAD )の声明
(2011-03-19 23:57)

地震情報(24)放射能汚染の値について
(2011-03-19 21:47)

地震続報(23)福島県と茨城県の食品から「死の灰」が検出される
(2011-03-19 21:41)

地震続報(22)放射能がどんどん拡散中
(2011-03-19 21:20)

地震続報(21)世界が日本をみている
(2011-03-19 08:00)

地震続報(20)さまざまな力強い動きが
(2011-03-18 10:55)

地震続報(19)最悪な事態になってもまだできることはある!
(2011-03-18 10:45)

地震続報(18)政府がアメリカの支援断る・燃料棒 6400 本が他にも
(2011-03-18 09:15)

地震続報(17)「逃げろ」という情報をどのように出すべきか
(2011-03-18 02:26)

地震続報(16)ヘリからの原発の映像と、米軍の判断
(2011-03-18 01:50)

地震続報(15)日本の悲劇(斉藤武一)・事故の真相(広瀬隆)
(2011-03-17 17:26)

地震続報(14)燃料プールで起こっていることと先々の見通し
(2011-03-16 04:15)

地震情報(13)原子力資料情報室からのメッセージ[1]
(2011-03-16 01:20)

地震情報(12)放射線量拡大・被曝を防ぐマニュアル再掲
(2011-03-15 11:50)

東北地方太平洋沖地震について(11)
(2011-03-15 09:36)

東北地方太平洋沖地震について(10)
(2011-03-15 01:19)

東北地方太平洋沖地震について(9)
(2011-03-14 23:55)

東北地方太平洋沖地震について(8)
(2011-03-14 15:22)

東北地方太平洋沖地震について(7)
(2011-03-13 23:35)

東方地方太平洋沖地震について(6)
(2011-03-13 16:52)

東北地方太平洋沖地震について(5)
(2011-03-12 23:30)

東北地方太平洋沖地震について(4)
(2011-03-12 21:31)

東北地方太平洋沖地震について(3)
(2011-03-12 19:29)

東北地方太平洋沖地震について(2)
(2011-03-12 17:40)

東北地方太平洋沖地震について(1)福島原発が危機に
(2011-03-12 13:24)

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明日に向けて(200)8月6日は舞鶴で歩こう!(高島で長谷川さん講演会も・・・)

2011年07月23日 23時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110723 23:30)

8月6日、広島原爆投下の日、京都府舞鶴市でピースパレードが行われ
ます。主催は舞鶴ピースプロジェクト。僕は中心になっている家族バ
ンド、THE FAMILYのビンさんたちからお誘いを受けました。大変申し
訳ないことに自分自身は行けないのですが、ぜひお近くの方に参加し
て欲しいと思い、ご案内しています。

舞鶴は若狭湾の原発銀座から10~20キロの距離。京都の中で最も原発
群に近い都市です。原発銀座にある原発はなんと14基。しかも高速増
殖炉もんじゅまであります。福島原発のような事故があったら、とて
も住めなくなってしまう。いやここで事故がおこると、琵琶湖が汚染
され、関西一円が住めなくなってしまいます。

一方で舞鶴は歴史的な軍港です。日露戦争で、ロシアのバルチック艦
隊を破った日本艦隊もここから出撃した。第二次世界大戦の後の引き
揚げ船がたどり着いたのも舞鶴でした。その歴史をひきづって舞鶴に
は今も海上自衛隊の基地があり、イージス艦の「あたご」と「みょう
こう」の母港となっています。

イージス艦はご存知でしょうか。特殊レーダーを搭載して、飛来する
たくさんのミサイルをいっぺんに撃ち落とすとされている軍艦で、
1隻で1400億円もするものをアメリカから買わされたもの。あたごは
最新鋭艦で、同型艦に「あしがら」があり、「みょうこう」と同じ艦
に「こんごう」「ちょうかい」「きりしま」があります。

ちなみに名前がみな日本の山の名前であることにお気づきでしょうか。
これは同時に「日本帝国海軍」の軍艦の名前でもあります。ただし同
時はすべて漢字表記されていました。今はひらがな表記ですが、こん
なところに帝国海軍の歴史を継承している自衛隊の姿が見え隠れしま
す。その一大軍港が舞鶴港なのです。

僕も何度か訪れたことがありますが、舞鶴軍港に特徴的なことは、例
えば沖縄の米軍基地や、他の地域にある自衛隊基地と違って、フェン
スが非常に低く、どこか「ウエルカム」な感じがすることです。ああ、
ここは軍と共に歩んできた歴史の強い町なのだなということを感じさ
せます。実際ここでは自衛隊艦船に容易に近づくこともできる。

それだけにこの町で、自衛隊に反対したり、原発に反対したり、総じ
て「お上に逆らう」ことは大変なのだろうなと感じました。京都市か
ら訪れたメンバーと自衛隊基地反対のピースウォークをしたこともあ
りますが、あくまでも外から声を上げにいっただけのこと。やはり大
事なのは、街の中から声をあげることです。

舞鶴ピースプロジェクトを担うTHE FAMILYのビンさんにこの話をした
らまさにそうなのだとの答えが返ってきました。それと同様に町とし
ては原発反対の声も上げにくい。若狭湾原発銀座の足元の街もそうで
す。そしてだからこそ、8月6日、ヒロシマの日に、舞鶴で脱原発を
掲げて歩きたいのだとビンさん。感動しました!

先にも述べたように、当日、僕はどうしてもいけないし、また同じ日
に直近の滋賀県高島市で行われる飯館村の酪農家、長谷川さんを招い
ての講演会もあって、そちらにも声をかけている中なのですが、それ
でもお近くの方で行ける方には、ぜひ舞鶴に足を延ばして、一緒に脱
原発の声をあげていただきたいです。

なお第二部にはコンサートがあり、僕が最近、一押しの京都の歌い姫
マーリンも参加します。ドラマーの経験がある祖牛さんも太鼓を叩く。
さらにヒデオビッチ上杉さんも出演、もちろんTHE FAMILYも演奏しま
す。それぞれに素敵ですが、とにかくマーリンの歌は一度はライブで
聞かなくちゃいけない。611デモのときの動画を貼り付けておきます!
http://www.youtube.com/watch?v=nYWHZfBV9og&feature=related

ともあれお近くの方はぜひ。以下、案内を貼り付けます。

*****************************

京都が止めよう 若狭の原発
PEACE PARADE 舞鶴

8月6日(土)昼1時JR東舞鶴駅前出発 明るい未来行

原発に最も近い街におこる熱く楽しいリアルタイムアクション
鳴り物、太鼓、パフォーマンス、何でもOK!
ハッピーバイブスで原発を止めよう!!
お乗り遅れのないように!

アジアユーラシア大陸への海の玄関口、京都最大の港湾都市舞鶴は、
若狭高浜原発まで直線で10~20㎞、関西圏で最も原発に近い都市です。
福島級の原発事故が若狭で起きればこの都市機能がマヒするだけでな
く人間が住むのも困難になります。

福井県には14基もの原発と高速増力炉もんじゅがあり、電気は関西に
送られています。危険な原発を他県にゆだねて私達は便利で快適な暮
らしを求めて電気をいっぱい使ってきました。私達の考えと暮らしを
少し変えれば危険な原発は必要ではないのです。

原発を止めましょう。声を挙げましょう。現地で活動を続けている福
井の人達にエールを送りましょう。8月6日ヒロシマの日に福井に最も
近い都市、舞鶴に集まりましょう!

○一部 行進(パレード)
JR東舞鶴駅南口集合 PM1:00出発。
南口→ラポール→三条(北行)→潮路通り(東行)→七条通り(南行)
→八島通り(西行)→三条通り(南行)→関電営業所→北口(解散)

○二部 交流会・ライブ
於 青葉山麓公園自然学習館

交流会 PM3:00~
ライブ(カンパ制)
    PM5:00~8:00

出演(順不同)
ビブラシオンカリベ(キューバ音楽)
ヒデオビッチ上杉
祖牛・マーリン(Vo)
シャバジー(ラバダブ)
大地利枝(舞踏)
はなみゆキテレツ
Ray&Ama(姉妹ユニット)
ふみんちゅう(三線)
南澤靖浩(インド音楽)
THE FAMILY


主催 舞鶴ピースプロジェクト
0773(82)1032 村本
http://ameblo.jp/maizuru-peaceproject/
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明日に向けて(199)岩手県大槌町に自転車を届けます!

2011年07月21日 23時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110721 23:30)

京都OHANAプロジェクトの森さんより、被災地へ自転車を送る第2弾の計画
のお知らせが届きました。今回は150台を岩手県大槌町に送ります。費用と
して60万円を見込んでいますが、まだまだ集まりが少ないとのこと。ぜひ
計画を軌道に乗せたいと思いますので、お知らせの拡散をお願いします!

被災地では仮設住宅への移住が進みつつありますが、そのことがコミュニ
ティからの孤立につながってしまう面もあります。阪神大震災のときも、
仮設に入ったお年寄りが衰弱してしまうことがありました。そのため、開
いてしまう人との距離を少しでも埋めるために自転車があるといい!

また仕事を探しに行くにも、友人知人と未来の話をするためにも、移動
手段は必要です。そのため、まだまだ自転車のニーズは大きくあります。
ぜひもう一度、みなさんの力をお借りして、できるだけたくさんの自転車
を送りたいです。

計画では150台を目指していますが、もちろんより資金が集まれば、より
たくさんの自転車を送ることができます。また今回は可能ならば僕自身も
大槌町まで自転車を届けにいきたいと思っていますがそれも資金繰り次第
です。何度も呼びかけていて心苦しい限りですが可能ならばご協力下さい。

なお森さんからの詳しい案内を貼り付けますが、先に振込先を書いておき
ます。

京都銀行 上桂支店(カミカツラ支店)
普通 4041989 京都OHANA プロジェクト大槻祥子

この「明日に向けて」を読んで振り込んで下さる方は、振り込む際に
名前の前に、311という番号を入れてください。311モリタトシヤという
具合です。(整理のためです)

以下、京都OHANAプロジェクトからの案内です。

********************************

京都OHANAプロジェクトの森拓哉です。

東日本大震災から4カ月以上が経過しました。
「今すぐ必要」というニーズに応えるために実施した第一弾企画(自転車
114台)を経て、色々な方々と意見交換、協力を頂きながら、時間をか
けて、持続可能なモデルを模索してきました。

過度にどこかに負担がかかるモデル、支援する側が犠牲を伴うモデルは、
一過性で、独りよがりで、長続きしません。ただ、小さな力であっても、
できる事を積み重ねることが、肝心要の結果、復興のお手伝いになると信
じています。

前置きが長くなりましたが、第二弾企画として、京都市教育委員会様より
活動場所のご協力を頂き、150台の自転車を岩手県大槌町に送る活動を
行います。

<詳細>
http://www.success-running.com/news/2011/07/ohana2nd.pdf

<スケジュール>
8月13日(土)~14日(日) 元 安寧小学校で自転車の回収(リー
ガロイヤルホテル京都の北側)
8月13日(土)~18日(木) 元 安寧小学校で自転車の整備
8月18日(木)夕方      岩手県大槌町に向けて自転車の搬出
8月20日(土)~21日(日) レンタカーで自転車配布・大槌町周辺
8月22日(月)        活動終了

大槌町でボランティア活動を行っているNPO法人「パレスチナ子供の
キャンペーン」の現地事業アドバイザーの千田悦子さん(私の京都での
トライアスロン仲間の方です。不思議なご縁で大槌町で繋がりました)
に、事前のニーズ調査、現地での活動場所の確保にご協力頂いています。

現在、仮設住宅への引っ越しがある程度進み、町から離れた仮設住宅で
は、入居者が孤立化することが懸念されています。実際に仮設住宅入居
者の方から、具体的に「日常の足として、自転車が欲しい」というリク
エストも発信されております。

一か月ほど前に自転車100台を配った時は、一日であっという間に無
くなってしまったそうです。私達としては、単なる支援物資としての自
転車ではなく、「仕事を探しに行く」「仲間と未来の話し合いをする」
「買い物に出かける」等、社会との繋がりを持ち、少しでも自立した生
活に近付いて頂くためのきっかけ作りというメッセージ、意味を込めて、
自転車をお届けしたいと考えております。小さなことかもしれませんが、
肝心なことで、復興に繋がる、誇りある活動です。

皆様におかれましては、仕事、日常生活、家族との時間等々、お忙しい
とは思いますが、できる範囲、できる限りのご協力を頂けます様お願い
申し上げます。

具体的にお願いしたいことは、4点です。

①告知
より多くの方に関わって頂くという点が活動の成否を握っています(正
直なところ、資金面の目途はまだ立っておりません。①の千羽鶴企画を
頑張り中です)
皆様のお友達にこの活動の紹介を頂ければ幸いです。ホームページのリ
ンクはこちらになります。
http://ohana-kyoto.net/blog/

メーリングリスト、ブログ、ツイッター、フェイスブック等など、リン
クはご自由にお願い致します。
結果報告などは、順次、ホームページで報告して参ります。
こちらのホームページのデザインカスタマイズを有志でして下さる方、
もしいらっしゃいましたら、是非お願い致します。

②活動資金
予算60万円ほどを見込んでおり、全て支援金への募金で賄いたいと考え
ています。ただ、義援金活動も一巡化した感があり、「もうこれ以上の
寄付は厳しい。なので、お金は、、、」という感情を持つことは自然な
事です。募金における、金銭面、気持ちの面での、犠牲は望むものでは
ありません。

そこで、募金をお願いするほうも、お願いされるほうも、気持ちよくで
きて、負担感が少ない方法を考えました。
「みんなの千羽鶴企画」です。
http://www.success-running.com/news/2011/07/senba.pdf

共感頂けます方は、ご協力できる範囲でご協力お願い申し上げます。
頂いたご支援は、私たちが直接自転車をお届けすることで、目に見える
形でご報告させて頂きます。

③中古自転車
使える自転車で、利用しないものがあれば、8月13日(土)~14日
(日)に元・安寧小学校までお持ち頂けます様お願い申し上げます。
場所などは、企画書ご参考下さい。
http://www.success-running.com/news/2011/07/ohana2nd.pdf

④整備等
自転車の整備ができる方(原則、整備士免許をお持ちの方)は、8月
13日~18日の期間中、自転車整備のお手伝いを頂けます様お願い申
し上げます。
また、整備資格をお持ちでない方も、自転車を磨く、整理する、交通
整理などお願いしたいことがあります。
時間はもちろんできる限りで大丈夫です。

個別にお願いしたい分野については、電話、訪問、個別メールなどで
お願いしていきたいと考えております。
できる範囲で、できる限りのご協力どうぞよろしくお願い致します。

京都OHANAプロジェクト
森拓哉
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明日に向けて(198)大島堅一さん講演会を振り返って

2011年07月19日 23時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110719 23:00)

このところ、参加企画が続きました。7月14日の大島堅一さん講演会
で後半の質疑応答のコーディネートをさせていただき、17日の河野
太郎さんをお招きしたギャザリングでも、同じようなコーディネート
をさせていだきました。

18日には「清水ただしの派遣村テレビ」公開収録で、座談会に参加
させていただきました。これらについて、順次、ご報告したいと思っ
ています。

まずご報告したいのは、アバンティ京都に大島堅一さんをお招きした
講演会のことです。大島さんは、経済面から原子力政策の矛盾を解き
明かしている方で、政府や電力会社が出ている経済面での細かい数字
を長年にわたって解析し、何がどうおかしいのか鋭く分析しています。

もちろんこの数字自身が信頼性がないことが多く、僕などは、信頼性
がないからとそれ以上の分析を試みないできた面があるのですが、大
島さんはあえてそこにつっこみ、いわば原子力推進側の土俵の上にた
って、そこからも原子力政策の矛盾が明らかなことを指摘されています。

講演でも最初の1時間で、ご自分で作成したスライドを使いながら、こ
の内容をお話し下さいました。当日の内容がユーストリームで見るこ
とができますので、お時間のある方はぜひご覧ください。

http://www.ustream.tv/recorded/15986088
http://www.ustream.tv/recorded/15986130
http://www.ustream.tv/recorded/15987219
http://www.ustream.tv/recorded/15987411

なお当日のものではなく、2010年9月7日に発表のものですが、ネット上
に大島さんのスライドがアップされていましたので、そのURLも貼り付け
ておきます。ご参照ください。
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/iinkai/teirei/siryo2010/siryo48/siryo1-1.pdf

僕が関わった質疑応答は2番目の1時間17分ぐらいから始まります。今
回は、会場の参加者のみなさんに質問用紙に書き込んで提出していた
だき、司会がそれを幾つかに寄り分け、代表的なものを選んでもらい
僕がそれをおたずねする形で進めました。

事前の打ち合わせで、とくに大島さんがホットな関心を持っているこ
とをお伺いしていたこと。また著書の『再生可能エネルギーの政治経
済学』を読ませていただいて、大島さんの主張のポイントをつかめて
いたので、できるだけそれに沿える形で質問をまとめました。
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%8D%E7%94%9F%E5%8F%AF%E8%83%BD%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%94%BF%E6%B2%BB%E7%B5%8C%E6%B8%88%E5%AD%A6-%E5%A4%A7%E5%B3%B6-%E5%A0%85%E4%B8%80/dp/4492800832

大島さんも次々とお答してくださいましたが、僕の印象では、最初の
1時間のプレゼン内容よりも、大島さんの顔が見えるような印象を受け
たし、その素顔がとても暖かい感じがして、共感しながら話を進めて
いけました。

例えば大島さん、打ち合わせの時に、賠償問題に一番、腹を立ててい
たのですね。なぜって福島では有機栽培農家の方や、酪農家の方が、
すでに絶望して自ら命を落とされている。そのような状況になってい
るのに、東電はしっかりした支払いをしようとしてないからです。

東電にはきっちりと責任を取らせなくてはいけない。しかし何より今
苦しんでいる人々を助けなければいけない。それが進まないことに
深い憤りを感じると大島さんは話されていて、僕はぜひこのお話を会
場のみなさんと一緒にもう一度聞きたいなと思ったのでした。

それ以外のところでも、大島さんが、暖かい正義感から一つ一つの
問題を深く考えつつ、原子力推進側が自己肯定している論拠を一つ
一つ奪っていこうとしていることが良く分かりました。そんな大島さ
んの素顔ができるだけ前に出るようにコーディネートを試みました。

その結果がどうだったのか、自分では評価できませんが、ともあれ前
半のプレゼント後半の質疑応答を合わせ読むと、単に数字の解析に止
まらない、豊かな世界が見えてくるのではないかと思います。大島さ
んの著書だけを読まれた方にはぜひ、ご覧になって欲しいです。

なおこの会合は「いまこそ原発を問う連続講座」実行委員会の方々が
苦労して設定してくださいました。僕などはみなさんのご苦労の上に
ちょんと乗っかって、お力を貸しただけでした。実行委のみなさん、
当日ご参加のみなさん、どうもありがとうございました。
コメント (4)
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明日に向けて(197)福島・飯舘村からの声を聞きにきてください!

2011年07月18日 23時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110718 23:30)

福島・飯舘村は、日本の美しい村100選に入る村です。訪れたことのあ
る人は誰もがその美しさを口にします。そして誰もがその後に悲しそう
な顔をします・・・。福島原発事故によって避難をせざるをえなくなっ
た飯舘村。その飯舘からの声を聞くための企画を8月に開催します。

飯舘のことを知るために、まず同村のホームページをご覧ください。
http://www.vill.iitate.fukushima.jp/shoukai/gaiyou.html

美しい写真の下に、次のような解説が載っています。
「飯舘村は、阿武隈山系北部の高原に開けた豊かな自然に恵まれた美し
い村です。総面積230.13キロ平方メートルの約75%を山林が占めた地形
は比較的なだらかで、北に真野川、中央に新田川と飯樋川、南部に比曽
川が流れその流域に耕地が開かれ集落を形成しています。年平均気温は
約10度、年間降水量1,300mm前後で高原地帯独特の冷涼な気候にあり
ます。」

この飯舘村は、農林業が盛んなところでしたが、とくに酪農が盛んで
多くの方たちが牛を飼育してきました。しかし福島原発から飛散した放射
能は、その永続を困難にしてしまいました。その悲しみ・苦しみはいか
ばかりであったことでしょうか。

おりしも福島・宮城から出荷された牛肉の放射能汚染がフォーカスされ
ている今、私たちに必要なのは、食料汚染だけに意識を奪われずに、ど
のような人がどのような思いで酪農を行ってきたのかを知り、そこでの
痛みや、苦しみをシェアすることではないかと思います。

それやこれやの思いのもとに、友人が、長年、飯舘で酪農によって生き
てこられた長谷川健一さんをお招きし、お話を聞く会が設定しようと提
案してくれて、8月6日滋賀県高島市、7日京都市での会合が設定されま
した。僕も7日にスタッフとして参加します。ぜひご参加下さい。

なお、飯舘村が「計画的避難地域」に指定されたのちに、テレビ朝日系列
で流されたニュース映像があるので、ご紹介します。長谷川さんとその牛
たちが映っています。2分19秒です。
http://www.youtube.com/watch?v=Vsp6yfGw6so

また計画的避難決定前後の様子をニュースZEROが流しています。ここでも
長谷川さんとそのご家族・牛たちが映っています。7分35秒です。
http://www.youtube.com/watch?v=jnu-i-5XFBg

以下、案内を掲載します。

*********************************

福島・飯舘村からの声
~酪農家・長谷川健一さんをお迎えして~(滋賀・京都)

3月11日に東日本を襲った地震・津波、そして未だ収束の目途が立たない
原発災害。福島第一原発から約40kmの飯舘村は、村全体が計画的避難区
域となりました。
長年、飯舘村で酪農を営んでこられた長谷川健一さんは、4月末、酪農を
「休止」するという苦渋の決断を下しました。
出荷制限のため、原乳を絞っては捨てざるをえない日々。我が子同然に
育ててきた牛に、十分なエサを与えることもできず、次第にやせ細り、
結局別れなければならないという現実。
事故後に自ら撮り続けた村の映像を交えながら、長谷川さんに飯舘村の
現状や今の想いを率直に語っていただきます。
自らの体験を一人でも多くの方に直接伝えたいとおっしゃっています。
ぜひ現地の生の声を聴きにお越しください。

長谷川健一さんプロフィール:
福島県飯舘村の酪農家。58歳。飯舘村前田地区区長。福島県酪農業協同
組合理事。大多数の住民が避難した今も村に残り、見回りを続けている。
事故後に購入したビデオカメラで村の現状を記録、各地で自らの体験を
語り始めた。


長谷川さんからのメッセージ:
≪今、世界でも類をみない、とんでもない原発事故がこのせまい日本の
福島で起きています。私たちが味わった苦しみ、かなしみ、等をぜひ全
国のみなさんに知ってほしい。そしてこの大事故を風化させないで
ほしい!!≫


★滋賀
日時: 8月6日(土)14時30分開場、15時開始、17時30分終了(予定)
場所: 高島市安曇川公民館 ふじのきホール(安曇川ふれあいセンター内)
    JR湖西線「安曇川」(あどがわ)駅徒歩10分/駐車場有

地図: http://bit.ly/pnoK18
参加費: 500円(高校生以下無料)
問い合わせ: 0740-20-5545

こちらからも詳しい案内が見れます。
http://nonuke-takashima.blogspot.com/2011/07/blog-post.html

★京都
日時: 8月7日(日)13時30分開場/14時開演/16時終了(予定)
場所: 東山いきいき市民活動センター 3F 多目的ホール
    京阪三条駅・地下鉄東西線三条京阪駅より徒歩5分

地図: http://bit.ly/iLr6IZ
参加費: 300円(高校生以下無料)
問い合わせ: 090-1938-8383(泉谷)

こちらからも詳しい案内が見れます。
http://iitatenokoe.blogspot.com/

主催: 長谷川健一さんのお話を聴く会
協力: おむすびマーケット実行委員会

*************関連記事など*************

・森住卓のフォトブログ
http://mphoto.sblo.jp/article/45468467.html
http://mphoto.sblo.jp/article/45933445.html
・山本宗輔の雑記帳
http://asama888.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/jvja-e1ec.html
http://asama888.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/144025-ba8e.html
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明日に向けて(196)気仙沼からの便り・・・その14

2011年07月17日 22時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110717 22:30)

気仙沼のアビスさんから久しぶりの便りが届きましたので、みなさんに
お届けします。僕自身は「久しぶり」と言っても、アビスさんとは、そ
の後、時々、スカイプなどでお話しして、様子を聞いているのですが、
今回はアビスさんにとっても、久しぶりに被災地の様子をじっくり見て
まわった上での、報告ではないかと思います。

こうした報告が可能になったのは、アビスさんがある方の津波の被災状
況の取材にドライバーとして同行したためです。取材は主に津波にあっ
た漁師さんたちを対象に行われそうです。その中でアビスさんにとって
も疑問だった、津波後に無傷で港に係留されていた船が、船主さんによ
って、どのようにして守られたのかなどが報告されています。

これを読んで僕が思ったのは、ああ、もっと被災地のことを知らなけれ
ばという思いでした。被災から4カ月余り。東北の太平洋側沿岸部はまだ
まだ本当に大変な状況にある。やはりそのことにももっとフォーカスし
なければいけない。もう一度、取材にいかなければならないと強く思い
ました。それには時間と資金が必要です。なんとかひねりださねば・・・

ともあれ久しぶりのアビス節をお読みください。

********************************

気仙沼のアビスさんから
7月16日12時24分

5月の末ぐらいの風邪で、体調を崩し、
その後腰痛に悩まされ、
体調が戻ったころにふと気がつくと、
サイフの中身は栄養失調だった。

そんなこんなでご無沙汰の、近況報告です。

まずは、サイフに、栄養を付けさせてあげなければと言うことで、
あせり始めたタイミングで、
仙台に移り住んだ九州男児の東君から仕事の誘い。

東君は、廃材ライブと称して、
廃材を使った建築、改築などをしている人。
金欠で、困りだしたタイミングに、ジャストなお誘い。

バイトの内容は、気仙沼の大谷という津波の被害を受けた地域で、
家が傾き、行政の解体を待っている建物から、
今は貴重になった屋根材のスレート材。
雄勝石と呼ばれる天然石を加工した屋根材の回収。

親方の東君は、前に獏原人村満月祭で会った、
福島県会津在住の大工さん、脇君と、
被災したドライブインからの仕事で、
ドライブインの前に、コテージの様な屋根をつける仕事。

途中、福島原発のために強制避難することになった
双葉町在住の獏の満月祭でおなじみのファイヤーマン、
棟梁、やっさんが助っ人に来ました。

このプロジェクトは、仙台在住のオータムさんの企画で、
近所にあるSunyDayと言うお店に、寝泊りさせてもらってました。

SunyDayのオナーは、今野君といって、高校の同級生です。

屋根材の回収も順調に行って、バイトが終了。
さあ、どうしようかと言うタイミングで、
オータムさんにアメリカから来たライターさんの、
津波の被害を取材するためのドライバーを探して欲しいと言う依頼。

これは、またまたグッドなタイミング。
その仕事を引き受けました。

今回の津波の被災状況を取材に来たのは、
アメリカ人の、グレーテルさん。
何冊か書かれた本の中で、
「やすらかな大地」と言う本は、
翻訳されているそうです。

シリーズ・ナチュラリストの本棚
グレテル・アーリック/明石三世訳
東京書籍

彼女のH.P http://www.gretel-ehrlich.com/index.html
「やすらかな大地」 http://p.tl/Bv_2

彼女は、日本語はぜんぜんで通訳にNikkiちゃんと言う、
ニュージーランドと日本人のハーフの子が同行してくれました。

Nikkiちゃんのブログ
http://pipsqueak.exblog.jp/
http://ameblo.jp/tokyofreegan/

思いもおらない流れで、3人の取材ツアーと言う流れに、
乗っかることになりました。

グレーテルさんの取材目的は、津波にあった漁師さんたちでした。
取材と言う流れに乗っかったので、
今までには聞けない話がいっぱいありました。

今までに、気仙沼の漁村の避難所へ、物資を届けた時によく目にして、
疑問に思っていたのが、無傷の漁船が何艘か見かけたことでした。
その事について、聞きたかった事は何度かありましたが、
いつも聞くタイミングを外していました。

地震が起きたときに、ちょうど沖で漁をしていたんだろうかと思っていました。
そんなタイミングで津波をやり過ごせた船も、あったそうです。
しかし、地震の起きた時、港にいた船主さん達は、
車を捨てる覚悟で港まで車を走らせ、
船を沖に向けて走らせた人もいるそうです。

そうやって、船を守れた人もいるし、その思いがかなわなかった人も、、、。

今回、話を聞けた岩手県宮古市の漁師さんは、
3月11日から2日間、沖で津波が収まるの待っていたそうです。
津波をやり過ごす時には、水深130mの所まで来れたので、
そんなに大きな波の起伏は感じなかったと言ってました。

ほかで聞いたある漁師さんの話では、崖のように迫り来る波を乗り切り、
やり過ごして助かったと、語っていた人もいました。 

港に帰ろうとした頃は、
船の周りは瓦礫で航行に支障があるくらいだったといってました。

生きるか、死ぬかの瀬戸際を乗り切り、船を守った人たち。
やっと辿り着いた港で待っていたのは、津波による諸問題。
そんな中で、今後漁師さんにのしかかって来るのは、
原発事故による彼らの職場なる海の汚染問題。

政府、東電の方々は、
こんな想いで船を守った漁師さんたちがいるなんて事を、
想像する事があるのでしょうかねぇ?
そして、その漁師さんたちの生活の糧になる場所を、
汚染させてしまった事を、どうとらえているんでしょうかねぇ?

岩手県での取材は、ほかにもいろいろありましたが、
通訳のNikiちゃんが、ネットで宮城県牡鹿半島の先端に近い集落で、
食料の不足に困っている所があることを発見。
急きょ、牡鹿半島の新山浜と言う集落に、
食料と物資を届けることになりました。

グレーテルさんと、Nikiちゃんと俺とで、カンパという形で、
米、120kといろいろを、石巻で買い揃えました。

HIBAKU原人村の口座に皆さんから振り込まれた義援金の中から、
1万5千円を、カンパとして出させていただきました。

買い揃えた食料と、俺の家に送ってもらった支援物資を載せて、
牡鹿半島の先端を目指しました。
通れると思った山沿いのコバルトラインという道は、
途中で通行止めになってしまいました。
通行止めになる手前で、見晴らしのいい所から、
風光明媚という表現がぴったりな景色。
そんな景色の中に、女川原発が、山の陰から頭を出していました。

一度来た道を引き返し、海岸線の道を使い新山浜を目指しました。
今回の地震の震源は、牡鹿半島沖。
震源に一番近かった場所。
石巻市鮎川では、地震から15分ぐらいで津波が到着したそうです。

鮎川の半島の山を挟んで北側にある集落が、今回の目的地の新山浜です。
そこの集落は、25世帯に80人ほどが住んでいるそうです。
港から、急な坂道沿いに家が建っているおかげで、
家の損壊は無かったのですが、
生活の糧である漁船が、50隻のうち助かったのは5隻ほどだったそうです。

家は残ったが、船を失い、地震直後は道路状況も大変だったらしいです。
石巻市内に住む、身内の安否を確認したくて、
10時間も歩いて行った人もいるそうです。
牡鹿半島の先に近いところは、文字どうり陸の孤島になっていたようです。

新山浜の港で、隣の集落の漁師さんに、話を聞くことが出来ました。
やっと近々、女川の市場が営業を始めるらしいと、言ってました。

しかし、漁師さんとしては、
近海の海の底は、瓦礫などで網をかけられる状態ではないと言ってました。

生々しい話も聞けましたが、要約すると、
自然界の猛威に晒され、文明と言うとガードを失った人間は、
食物連鎖の頂点にいるわけではないということに、直面する。
いつでも、その連鎖の底辺に近いところに放り出される可能性がある。
今回の津波でも、文明の恩恵を受けることなく、
多くの人が自然の摂理に従って、循環のサークルに組み込まれてしまった。

「板子一枚の下は地獄」そんな状況を職場にした海の男達は、
何かあれば、食物連鎖のピラミッドの底辺に転げ落ちることを、
常に自覚しているから、多くの行方不明者がいる現状では、
近海の漁を自粛している人もいるとのことでした。

グレーテルさんの運転手としての最後の目的地は、
石巻市の北上川沿いにある、お寺さんでした。

そこで、アメリカから来た尼さんにお会いすることが目的でした。
その時、住職さんから聞いた話ですが、
近くにあった小学校が、想定外の津波により避難した所に津波が押し寄せ、
多くの子供達が波にのまれてしまったそうです。

まだ、何人かの子供が行方不明状態だそうです。

そんな中の一人のお母さんが、
はじめはスコップ片手に子供を捜していたそうですが、
最近は、ユンボの免許を取り、個人でユンボを使い、
わが子を探しているそうです。

今回の取材の同行という立場で、普段あえて聞こうとしなかった話を、
いろいろ聞けました。





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明日に向けて(195)行き詰った原子力政策(3)

2011年07月16日 18時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110716 18:30)

再び原子力政策の行き詰まりを論じます。

前回までで、原子力政策はプルトニウムの増殖を核心にしていながら、高速
増殖炉建設があまりに危険で、技術的完成の展望がないために大きな暗礁に
乗り上げ、原発先進国の撤退が始まっていることを述べました。今回は、引
き続き、高速増殖炉の構造的な危険性について、書いてみたいと思います。


毒性が高く、管理が困難なプルトニウム

核暴走の危険性、ナトリウムを使っていることの危険性に、さらに追加して
指摘しなければならない危険性は、燃料のプルトニウム自身が、非常に毒性
の強い物質であることです。プルトニウムはアルファー線という放射線を出
して崩壊していきます。

崩壊とは、不安定な状態にある原子核(放射性同位体)が、放射線を出しな
がら、違う物質に変化していくことで、壊変ともいわれます。単位あたりの
放射性原子の半分が放射線を出して崩壊するまでの時間を半減期と呼びます。
半減期に達しても、まだ放射能(放射線を出す能力)は半分あるわけです。

ちなみに放射線には、この他に、ベーター線、ガンマー線、X線、中性子など
がありますが、このアルファー線は、ヘリウム原子と同じ構造をもつ、大き
な粒子の放射線です。そのため薄い紙一枚でも防げるほどに浸透性が低く、
距離もあまり飛びません。粒子が大きいと、他の物質の原子とぶつかりやす
いからです。

そのかわり、エネルギー量が高く、他の物質に与える影響が大きい。そのた
め一度人体に入ると、付着した細胞組織周辺に甚大な破壊を及ぼし、たちま
ちのうちにガンを引き起こします。しかもプルトニウムは、さきほど述べた、
放射線を出す能力が、半分になるまでの期間=半減期が、2万4千年と長いの
です。私たちの生物的寿命を考えるとほとんど永遠といってもいい長さです。
また体内残留時間も長いため、一度吸引すると生涯にわたって被曝が続き、
しかもその被爆者の死後も、また大気中に戻り、次の人の体内に入る可能性
すらあります。それが2万4千年たって、やっと半分にしかならないのです。

万が一の原子炉の暴走による核爆発によっても、外側からのナトリウム火災
やそれに伴う水素爆発によっても、高速増殖炉は、その炉心にある大変な量
のプルトニウムを大気中にまき散らすことになります。もちろん、核分裂生
成物である死の灰(放射性物質)もそれと一緒にばらまかれます。そうなっ
た場合、人類がこれまで経験した、どのような災害をも大きく上回る悲劇が
生み出されることになります。

なお2009年6月26日に放映されたNHKニュースで、内部被曝したプルトニウ
ムが、今も細胞を傷つける放射線を出していることの撮影に、世界で初めて
成功したことが報じられました。以下の映像をご覧ください。4分42秒です。
http://www.youtube.com/watch?v=ACHWd1MD5EI

これは長崎大学の研究グループが行ったもので、細胞の中から黒い2本の線
(放射線)が出ていることが、はっきり捉えられています。被ばくから60年
以上たってから、骨や腎臓の中で、放射線が出ていることが確認されたので
す。プルトニウム被曝の恐ろしさを示す画像だと思います。

プルトニウムについては、そうした危険性ばかりでなく、原爆の格好の材料
であるという問題もつきまといます。そのため高速増殖炉が増えると、核兵
器拡散の可能性が高まるとともに、核物質の超管理社会が進み、警察国家化
が進むことにも直結します。アメリカが高速増殖炉計画から撤退した原因は、
技術的困難性に加えて、この側面からだともいわれています。超管理社会は、
民主主義をうたったアメリカ憲法の精神に反するというのです。


高速増殖炉はプルトニウムを増殖しない!

さて、これほどの危険性を犯してまで、ただひたすらプルトニウムを増殖さ
せようというのが高速増殖炉ですが、実は、高速増殖炉では非常にゆっくり
としたスピードでしかプルトニウムが増殖せず、それどころか再処理行程の
開発いかんによっては、全く増殖しない可能性もあることが分かっています。

というのは、高速増殖炉におけるプルトニウム増殖の仕組みは既にみてきた
とおりなのですが、実際に、プルトニウムを増殖して再利用するためには、
今度は高速増殖炉の使用済み燃料の再処理と、そこから取り出したプルトニ
ウムの燃料加工行程が必要になります。増殖という観点からは、そこでどれ
だけのプルトニウムが回収できするか、あるいは無駄を出すかも重大問題な
のですが、これまでの各国の経験からいえば、この行程において、結局増殖
を下回るロスをしてしまう公算が高いのです。

しかもロスするどころか、この高速増殖炉からの使用済み燃料の再処理技術
もまた、全く未確立です。いや、そもそも通常の原発の、使用済み燃料の再
処理とて、とても確立したとはいえず、これもまたそのあまりの危険性と、
コストの面から、世界の原発保有国が、一斉に撤退しているのが現状です。
高速増殖炉から使用済み燃料が発生すると、通常の使用済み燃料の、二倍の
熱と四倍の放射能を帯びるといわれており、ただでさえ非常に危険な、通常
原発の使用済み燃料の処理を大きく上回るリスクが生じます。

なおかつ、非常に甘い見積もりを立て続けてきた原発推進側の試算でも、こ
の新たな技術が確立したとしても、高速増殖炉から新たなプルトニウムを作
るには非常に時間がかかることが、明らかにされています。増殖にあたって
は、通常、もうひとつ同じ高速増殖炉を動かすに必要な燃料が出来るまでの
時間(倍増時間)を計算し、それを目安としますが、1993年にNHKで放映
された番組における電力会社サイドの見解では、実に90年という計算が出て
いるのです。増殖率が90年で2倍とは、銀行の複利計算と同様に考えると年
率0.0078です。ようするにこれほど危険を冒しても、ほとんど増殖しないに
等しいのです。

繰り返しのべてきたように、アメリカ、ドイツ、フランス、イギリスなどの
各国は、まさにそのために、魔法の竈の夢から覚め、高速増殖炉建設から撤
退を開始したのですが、それは核燃料サイクルからの撤退であり、従って原
子力エネルギーの夢からの覚醒であるといえます。

これらからいえることは、通常の原発以上に、高速増殖炉は危険であると同
時に、全くの無駄、何らの展望もない、無用の長物であるということです。
次世代に残されるのは、膨大な放射能や、それを管理するコスト、そして絶
望的な事故の危険性ばかりであり、だからそれは、未来世代への暴力であっ
て倫理的に言って、到底、許してはならないものです。

また高速増殖炉計画を断念すれば、すでに原子力政策が展望を失っているこ
とも明白になります。計画を断念すれば、原発の使用済み燃料から死の灰と
プルトニウムを分ける、危険な「再処理」の行程も不必要になり、乏しいウ
ラン鉱石に頼った原子力エネルギーは、早晩、終焉していきます。

もちろん、高速増殖炉に限らず、原発が稼動している限り、福島原発で現に
事故が起こり、未だ収束の道が見えないことからも明らかなように、いつな
んどきさらなる破局的な災害がおきるとも限りません。だからそれらもでる
だけ早く、ストップさせていくことが必要です。そのための一つの認識とし
て、核燃料サイクル=原子力政策が、完全に行き詰っていることを、広めて
いきたいものです。

続く
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明日に向けて(194)民主主義が強い時、政治家とマスコミは、世論の後についてくる!

2011年07月15日 10時00分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110715 10:00)

7月13日、管首相が脱原発宣言を発しました。歓迎すべきことだ
と思います。またこれとあたかもタイアップしたかのように、朝
日新聞が、脱原発への方向転換を表明しました。これもまた歓迎
すべきことだと思います。

首相発言をまだご覧になってない方は、下記をご参照さい。どの
ような背景があるにせよ、日本の首相がこのように明確に脱原発
の宣言を発したことは初めてのことであり、非常に大きな意味を
持っていると思います。
http://www.youtube.com/watch?v=sC_dM-j8PWY

この発言をどのように捉えるべきなのか。僕はこの間の脱原発世
論の高まりが、ついに首相や、朝日新聞をも動かし出したのだと
思います。民主主義の力が政治家とマスコミを動かしているので
す。何よりもこの状態を続ける決意を私たちは固める必要がある。

そもそも民主主義の語源は、デモクラティア=民衆(デモス)に
権力(クラティア)がある状態をさすギリシャ語です。民衆に権
力がある状態とは、時の政権党がどのような勢力であっても、民
衆の力に規定されている状態を指します。

今、少なくともエネルギー政策をめぐって、私たちの国はデモス
にクラティアがある。その一つの象徴が、6月11日の全国150か所
のデモンストレーションです。約7万人の人々が行進した。これを
「少なかった」という人もいますが、僕はそうではないと思う。

大政党や大きな組合の「組織動員」なしに、これだけ大きなうね
りが起こったことはなかった。そしてそうした動きに最も敏感な
のが実は政治家であり、マスコミなのです。民衆の力が強い時、
政治家とマスコミは、世論の後をついてくるのです!

反対の時はどうか、政治家は世論操作に奔走し、マスコミはそう
して作られた世論の後押しをします。これを象徴するのが、これ
までの電力資本による洪水のようなPRと、それを無批判的にのせ
続けたマスコミの姿勢です。

もっと滑稽なのは、九州電力によるやらせメール事件です。なぜ
九電はあのようなことをしたのか。一つは原発再稼働のやましさ
を知っているからです。しかしもう一つは、実はあんなこと、い
つもやっていたからです。九電は情勢の転換を見誤った。

今はパワーが民衆の側にある。だからいつもやっているやらせ、
いつもは発覚しない世論操作がすぐに告発されてしまった。民衆
にパワーがあるとき、私たち一人一人もパワーを持ち、勇気を持
った行動ができます。だから今回ばかりは告発も出たのです。

もちろんこれを作りだしたのは、九州電力前で座り込むなど、全
国からの熱い視線が集まる中で奮闘してきた九州の人々、そこに
かけつけた人々の努力です。それが巡り巡って大きな磁力を生み
出し、玄海原発再稼働を寸前で止めてしまった。

だから大事なことは、管首相の発言も、朝日新聞の大転換も、私
たちの側が作りだしていることを自覚することです。だから今は
力を抜くわけにはいかない。原発を停めること、再稼働をやめさ
せること、その声をさらに大きくする必要があります。


・・・管首相自身は、残念ながらというか、事故初期に、もの凄
い濃度の放射性物質が放出されていることをひた隠しにし、逃げ
るべき人を逃がさずに大量被曝を引き起こした罪を免れないと僕
は思っています。朝日新聞も罪が大きいです。

それは忘れてはいけないし、今なお、管首相も、朝日新聞も、内
部被曝の恐ろしさを明らかにせず、被曝を放置し続けていること
も重大です。会見でも、事故収束のためのロードマップが順調に
進んでいるなど、どう考えても事実を偽る発言を続けています。

朝日新聞もこれまで、「にわかに健康に被害はない」という政府
や政府に従う「学者」たちの発言を繰り返し掲載してきました。
アメリカ軍の末裔の、放射線影響研究所の広報のような役割も果
たしてきた。その責任をやはり問われねばなりません。

そうであるがゆえにこそ、私たちは、私たちの民衆の側の力が、
情勢を動かしている非常に大きなポイントであることを自覚し、
さらにいろいろな知恵を巡らせ、いろいろな行動を重ねていく必
要があります。まさに今必要なのは草の根の活動です。


最後に、こうした状態をある意味では象徴する記事を紹介してお
きます。「管首相の『脱原発依存』発言は無責任だ」と題した日
本経済新聞の記事です。この新聞には経済界の動向が反映されて
もいる。その大新聞の微妙な動揺が透けて見える記事です。

ポイントは次の点です。「無責任」の中身が、主要に充分な議論
を尽くしてないとか、代替策が鮮明でないとか、対応が場当たり
的だということに終始していて、脱原発の方向性そのものが誤り
だとは言えていない点です。そうは言えないことが表れている。

例えばこんなフレーズがあります。

「政策を決定するうえで国民の安心や安全を重視するのは当然だ。
ただ電力の約3割を担ってきた原子力への依存度を引き下げるの
であれば、代替エネルギーをどうするのかや、温暖化ガスをどう
減らすのかを含めた総合的な戦略が欠かせない。」

「政策を決定するうえで国民の安心や安全を重視するのは当然だ」
・・・つまり日経新聞も、脱原発の方向性が「国民の安心や安全
を重視する」方向性であることを認めているのです。しかし代替
策がないから問題だというのです。

要するに半分は「脱原発」を認めている。認めざるを得ないのです。
そうでないと「国民」に背を向けられてしまうことを日経新聞も
敏感に感じとっている。「原発は安全だ。だから動かそう」とはと
ても言えない。だから手続き論だけの首相批判になっている。

これもまたあとひと押し、ふた押しで容易に転換しうる位置にある
発言です。しかしご用心。反対の側からのひと押し、ふた押しでも
また原発推進の側にぐっと傾くかもしれない位置にもある。動揺し
て、態度を決めかねている様が、紙面に浮き出ている。

だから、もっと民衆の側に力を!まさに、Power to the People
です!もっとデモもやりましょう。あちこちで講演会を開きましょ
う。京都では昨日から脱原発団扇配りが始まりました!それやこれ
やいろんな知恵を重ねましょう!

そうすれば政治家とマスコミがついてきて、この国はだんだんに変
わっていきます。まさに未来の展望は、私たちの力=民主主義の成
長にかかっているのです。各地で互いにエールを送り合い、さらに
前に進みましょう!

******************************

菅首相の「脱原発依存」発言は無責任だ
日本経済新聞 2011/7/14 

菅直人首相が13日に記者会見し「原子力発電に依存しない社会を
目指す。将来は原発のない社会を実現する」と語った。政府・与
党で十分な議論をしないまま政策の大転換を口にし、代替エネル
ギーに関する十分な説明もなかった。国民生活などへの影響の大
きさを考えれば、首相の発言は無責任である。

首相は政策転換の理由として「原子力事故のリスクの大きさを考
えたときに、これまで考えていた安全確保だけでは律することが
できない技術であると痛感した」と強調した。

電力不足への対応に関しては「節電の協力などを得られれば十分
にこの夏、この冬についての電力供給は可能であると耳に入って
いる」と述べるにとどめた。定期検査中の原発の再稼働の時期は
明確にせず、電力の安定供給にどう責任を果たすのかという疑問
には答えなかった。

政策を決定するうえで国民の安心や安全を重視するのは当然だ。
ただ電力の約3割を担ってきた原子力への依存度を引き下げるの
であれば、代替エネルギーをどうするのかや、温暖化ガスをどう
減らすのかを含めた総合的な戦略が欠かせない。

太陽光や風力など再生可能エネルギーを増やしていく努力は重要
である。主要国の中で日本は自然エネルギーの投資で大きく遅れ、
水力を除くと電力供給の約1%をまかなっているにすぎない。政
策を総動員するのは当然だろう。

一方で気象状況に左右される自然エネルギーは不安定で、現状で
は発電コストも高い。火力発電を増やせば天然ガスや石油の輸入
経費がかさみ、国際的に割高とされる電気代の一層の値上げを招
きかねない。国際競争力が低下し、産業の空洞化に拍車をかける
恐れがある。

首相の原発事故をめぐる対応は一貫性を欠いてきた。5月には中
部電力の浜岡原発の停止を要請。他の原発は再稼働に向けて自治
体との調整を進めたが、突如として全原発のストレステスト(耐
性調査)の実施を決めた。

全国知事会は12日にまとめた緊急提言で「政府は場当たり的な対
応に終始し、国民の不信感はかつてなく高まっている」と指摘し
た。今回も議論の経過が全く見えないまま、重要な政策転換が発
表された。

首相は震災復興や原発事故などの対応に一定のメドがついた段階
で退陣すると6月に表明した。20~30年後をにらんだ国の重要政
策の方向付けを行う立場にない。中長期的な国家戦略は新政権の
下で、腰を落ち着けて議論するのが筋である。
http://www.nikkei.com/news/editorial/article/g=96958A96889DE1E0E3E4E2E5EBE2E3E6E2E5E0E2E3E38297EAE2E2E2;n=96948D819A938D96E38D8D8D8D8D
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明日に向けて(193)行き詰った原子力政策(2)

2011年07月14日 08時30分00秒 | 明日に向けて7月1~31日
守田です。(20110714 08:30)

原子力政策の行き詰まりの続きを論じたいと思います。

前項までに書いたのは、現在運転している原発で使用しているウラン235とい
う燃料は、天然鉱石の0.7%しかないけれども、核分裂性のないウラン238に
中性子があたるとプルトニウムが出来てくるので、これを取り出して原子力
の燃料にすれば、使用できるエネルギーは大幅に拡大できる・・・という可
能性にかけてきたのが原子力政策の根幹であった点です。

そのために、プルトニウムを増殖する「魔法の竈」を作る必要がでてきた。
それで開発されたのが、高速増殖炉でした。ところがこれが技術的に全くう
まくいかない。それどころか危険すぎて手に負えない。そのために抜本的に
行き詰っているのが、原子力政策であるわけです。今回は、この高速増殖炉
の危険性を論じていきたいと思います。


核暴走の危険を強くはらむ高速増殖炉

すでに見てきたように、高速増殖炉は、核分裂を促進するためには、遅くす
る必要性のある中性子を、あえてスピードが高いままにし、エネルギーを保
って、核分裂で2個以上の新たな中性子をたたき出すことを目的にしています。
そのため核分裂性(燃えやすさ)が一部、犠牲にされてしまう面があります。

しかしそうなると、その分、発電にさしさわりが出てくるわけですから、高
速増殖炉では、中性子のスピードを普通の原発ほど落さない代わりに、燃料
の濃度をさらに上げることによって核分裂性を高める処理が行われています。
通常の軽水炉は、3―5%の濃縮ウランを使っているわけですが、高速増殖炉
では15-21%まで高めた濃縮燃料を使います。

ここで使われるのが、ウランとプルトニウムの混合燃料(MOX)ですが、
そうすると燃えないウラン238が減り、中性子が核分裂性物質にあたる確率が
高くなるわけです。しかしそれだけではまだ中性子を減速しないことから生
じる、核分裂性の低下のリスクが充分に補えないので、高速増殖炉ではさら
に、ウランやプルトニウムから出来た燃料棒の組み方も、軽水炉よりも一本
一本を密に近づける工夫を加えています。そのほうが燃料にあたらぬままに
外に出てしまう中性子を減らせるからです。

しかしこの濃縮と密集という構造が、危険を増大させてしまうのです。とい
うのは、そもそも核分裂性物質は、ある一定の量がある一定の形状で集まる
と、自然に臨界に達してしまう性質を持っています。これは東海村のJCO事故
で実際に起こったことでした。そのため燃料濃度を増し、燃料棒を密集させ
ると、核分裂性が増すばかりでなく、なんらかの形状変化が加わることで、
核分裂連鎖反応が急激に進む、暴走の危険性も増えるのです。

しかもプルトニウムがウランより核分裂性が高いということは、それだけ臨
界にも達しやすいことを意味しています。つまりプルトニウムのほうが、も
ともと燃料が集合することにより、暴走してしまう可能性が高いのです。に
もかかわらず、高速増殖炉では、もっぱらより中性子をたくさん叩き出すた
めに、安全性に逆らい、燃料を集中する方策が採られているのです。

それでは燃料体の何らかの形状変化が起こる可能性はあるのかというと、こ
れがおおありで、事実、海外では繰り返し起こってきたのです。というのは
高速増殖炉の燃料は、より核分裂性が高いため、燃料棒付近で発生する熱も、
軽水炉のものよりかなり高い。そのうえ、燃料棒の間隔が狭いため、冷却剤
の通りもそれだけ悪く、それらから燃料棒が曲がったり、熔けてしまうリス
クが極めて高いからです。

実際にこれまで、世界各国で作られた高速増殖炉の経験では、そうした変形
が日常茶飯事におこってきたとすら言われています。それにより、炉心融解
が始まり、核暴走に向かい始めるなど、破局的事態寸前の事故も生み出され、
そのことで、各国は、高速増殖炉からの撤退を開始したのです。

このような形状変化が暴走に直結するとどうなるか。そもそも暴走とは、制
御を離れた核分裂連鎖反応が、ねずみ算的拡大することをさします。その際、
この反応は、核分裂によって発生する中性子が多ければ多いだけ、より早く、
激しく進んでいくわけです。それを一挙に行うように仕組んだのが、原子爆
弾ですが、高速増殖炉も、中性子を多く叩き出すように工夫した炉であるた
め、一気にそこまで進んで、最悪の場合、核爆発をおこしてしまう可能性が、
通常原発に較べても、ずっと高いのです。

しかも原子炉の爆発は、原爆の破裂を大きく上回る破局をもたらします。原
爆の場合、発生する熱量と放射能が恐ろしいわけですが、原子炉の場合、中
に原爆で発生するものとは、桁違いの、もの凄い量の放射能が蓄積されてい
ます。それが大気中に出てしまい、地球上にばら撒かれてしまいます。

チェルノブイリ事故もこうした暴走によっておこった惨劇でしたが、部分的
にはともあれ、大規模核爆発には至らなかったと言われています。高熱によ
り、もの凄い勢いで発生した水蒸気が、原子炉の蓋を吹き飛ばしたのです。
それで大気中に放射能が散ってしまった。その量は、原爆数百発分だったと
言われています。

チェルノブイリ級の事故が、もんじゅのある敦賀で起こった場合の被害を仮
定した推計があります。大雑把なものだそうですが、それによると敦賀市で
は99%の人々が急性死してしまいます。またここから半径300キロ以内に住み
続ける人は、100%、遅発性のガンによって死亡することになります。この範
囲は、東では三浦半島の手前辺り、あるいは新潟市の手前であり、西では広
島県の手前、四国の半分ぐらいを含みます。もちろん、近畿は全部入ります。

チェルノブイリ事故に際して、旧ソ連政府は、この地域に近い550の村の廃村
を決め、土をかけて埋める作業を始めました。あまりに広大なので、全部で
100年はかかるそうです。すでにソ連はなくなりましたが、新しい政府のもと
でも、作業は続けられています。同じことが敦賀で起こった場合も、汚染地
域にあるものはすべて取り壊し、土をかけて埋めるしかありません。そうな
ると例えば近接している京都の神社仏閣をはじめ、あらゆる歴史遺産も、す
べて取り壊し、埋めなければならなくなります。これが実際にチェルノブイリ
周辺で進行していることです。また琵琶湖が汚染されるので、ここを水がめに
している地域も生活できなくなります。ちなみに琵琶湖は、およそ2000万に
以上の人々が取水している世界最大の水がめです・・・。

続いて半径600キロの円を描いてみます。この地域でのガンの発生率は60%で
す。この円は東北に進んで盛岡の手前辺りまでいきます。西は九州をほぼ包ん
で、わずかに長崎、鹿児島ぐらいがその外になります。さらに半径900キロの
円を描きます。これでもガンの発生率は30%です。本州、四国、九州の全域が
入ります。北海道の札幌あたりまでが網羅されます。(この点については
『だから原発はあぶない!』田丸博文著 成星出版参照)

これが通常原発で、原子炉格納の蓋があき、火災の黒鉛にのって放射能が大
気に出てしまった場合に起こることです。繰り返し述べるように、さらに暴
走が進んで、核爆発になってしまった場合の被害はこれを大きく上回ります。
まさに核暴走は、人類にとって破滅的な恐怖であることが分かります。


液体ナトリウムを使うことの危険性

高速増殖炉の危険性はそればかりではありません。先にも述べたように、原
子炉には、炉心の過熱をふせぎ、同時に炉内で発生した熱を発電へと媒介す
る減速材と冷却剤が必要なわけですが、これに水を使えないということが、
高速増殖炉の構造をより危ういものにしているのです。

というのは、高速増殖炉では、先にも少し触れましたが、水に代わって液体
化した金属ナトリウムを冷却剤に使っています。ところが、これがまた非常
に扱いにくいのです。その最大のポイントは、ナトリウムが、空気とも水と
も反応しやすく、触れるとたちまち燃焼をおこしてしまうことです。そのた
め配管からナトリウムが漏れると、ただちに火災につながります。

それでは配管を頑丈にすればいいという考えが浮かびますが、それはこのナ
トリウムが非常に高温になるために、むしろしてはならないことになるので
す。というのは、炉心の熱は非常に高いために、通常の原発では、水を加圧
して循環させています。加圧すると沸点が高く、それだけたくさんの熱が吸
収できるからです。だいたい摂氏300度ぐらいです。

これに対して、高速増殖炉では摂氏500度のナトリウムが循環しています。そ
の熱は、配管に様々な影響を及ぼします。とくに問題なのは外側の温度と内
側の温度が大きく違うため、急激な変化があると、温度差によってバランス
が崩れ、破断してしまうことです。また配管が膨張したりして、つなぎ目が
破砕される可能性も生まれます。

それを防ぐには、できるだけ配管の肉厚を薄くする以外に方法がないのです。
これは科学の実験で使うフラスコを思い起こすとわかります。ガラスが厚く
なると、それだけ割れやすいのです。さらにこの配管は、どうしても膨張を
免れないので、いわゆる逃げを作り出さなければならず、わざと複雑にくね
らす必要も出てきます。しかしそれでは外圧に対する強度という点では著し
く脆弱になるというジレンマのもとにあります。

実際に、ドイツでもフランスでも、この難点がかわせずに、繰り返しナトリ
ウム漏れと、そのための大火災が起きてしまいました。もんじゅの1995年の
事故も、構造的に、この点をかわしきれずに起きたものです。それぞれの事
故は、破局的事態の寸前で収束しましたが、ナトリウムは水と反応すると激
しく水素を発生させるため、大規模な水素爆発が起き、原子炉格納容器を、
破壊してしまう可能性すらありました。

このナトリウムを扱うことの難点を突破できた高速増殖炉は、いまだ世界に
存在せず、この点も、諸外国が計画から撤退する要因を形成しました。しか
もこうした脆弱なナトリウム配管の構造は、高速増殖炉が通常の原発にも増
して、地震に弱いことを物語っています。その点で、日本ではさらに危険性
が増します。

続く

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