今年の正月三が日は関東地方は晴天に恵まれましたが、寒いです。元日の初詣は込み合いますから、今日、氏神様に初詣に行って来ました。しかし、今日でも参拝の人々が列を作っています。昔はこんなに人出は無かったように思いましたが・・とにかく、寒いので一年の無事に感謝をして終了。
このプレートは、社殿を新築した時に寄付をした方の芳名録。毎年自分の名前を見つけてみます。腕にしている時計は、昨日オーバーホールをした56キングセイコーですよ。なんと日差1秒で作動しています。揺動レバーが不調ですので、そのうち交換しなければなりません。作業で頻繁に手を洗うので、肌が荒れちゃったこと・・・
で、ボチボチ作業を始めています。PEN-S3.5ですが、トップカバーの状態はあまり良くありませんね。リペイントをご希望らしいですよ・・・
この個体はPEN-S 3.5にしては、ボディーとカバーの状態が良くありません。すでに、紙やすりで研磨した形跡がありますが、真鍮の腐食が浮き上がって来ていたのでしょう。
ダイカスト本体の方も、腐食が進行している部分が多いですね。塗膜を剥離しても、すでにダイカストの中まで腐食しているのです。
湿気による腐食があるカバーは、メッキの剥離でもきれいに剥離してくれないことが多いのです。この状態とするまで3時間冷たい水に手を入れたままです。ますます手が荒れてしまいますので、厳寒期のリペイントは非常にきびしい作業です。
シャッターユニットは、予めオーバーホールをしてあります。特に問題はありません。
後期生産の3.5にしては、保存は良くありませんので、修正をしながらの塗装となり丸一日掛かってしまいました。寒くて体力の限界なのでコメントはなし。
昨夜はあれから調子が悪くってね。ちょっと頑張り過ぎたみたいです。真冬にリペイントはきつい。で、今日は新年の挨拶回りで出かけましたけど、しかし、あっちこっちで片側通行の工事をやってましたね。暮れに間に合わなかったのでしょうね。で、戻ってからの作業でしたので、あまり進んでいませんよ。とは言っても本体の組立はシボ革を除いて終了。トップカバーの色入れと吊り環をつけたところまでです。今夜中に新品の駒数ガラスを接着しておきます。明日は、意外に面倒な裏蓋の製作です。リベットカシメやシボ革の接着があります。何とか完成させたいですね。
本体側のレンズ組立とトップカバーにファインダーをセットしてASSY完成しています。
最後は裏蓋の製作をします。まず背部と低部をリベットでカシメます。
開閉鍵と巻き戻しボタンを取付けた後にシボ革を貼っています。ちょっと気になったのは、本体前面側のシボ革と裏蓋のシボ革の光沢と劣化具合が微妙に異なっています。工場での部分的なロットの時間差も考えられますが、もしかすると裏蓋は別個体(2.8用)と交換された可能性もありますね。
内側です。遮光フェルトを貼って、リベット頭部分に黒で化粧ペイントをしておきます。圧板を取付けて完成。
ふぅ、やっと完成しましたね。ご常連さんからは、「PEN-S3.5のブラックは初めてでは?」とのご指摘を頂いていますが、そうかなぁ? 忘れちゃいました。確かに、オリジナルで存在するブラックモデルはPEN-S 2.8がベースですね。調子は最高に良いと思います。実用機としてどんどん使ってあげて欲しいですね。
以前にもUPしたことがありますが、オリンパスさんの展示ケースの画像を載せておきましょう。塗料の劣化や使用過程もありますが、それほど上質な塗装には見えません。この個体では、シューのレール上面も塗装を施されていることが分かります。