スポーツマチックは風防の到着を待っていますが、次の作業のPEN-FT 3台のオーバーホールを始めます。と、その前に、北海道のINOBOOさんからそそのかされていた戦艦大和を買ってしまいました。「世界の軍艦コレクション」のシリーズ1番目で、1/1100スケールのダイカストモデルとしては、初回価格990円はお値打ち物だと思います。現代は、コンピュータの3D設計ですから、プロポーションも大変良い出来だと思います。特徴的なバルバスバウや46サンチ主砲などの雰囲気も良いですね。しかし、良く見て買わなかったので、マストがまっすぐに立っていました。失敗した・・対空機銃座を増設した、末期の姿を再現しているようです。
艦橋最上部には電探と日本光学が製作した15m基線長の測距儀があります。艦首に菊の御紋章、艦尾には零式観測機が搭載されています。残念ながら、内火艇は載っていませんね。敵機に対し三式弾発射で初弾命中の精度も対空防御が弱く、戦闘機援護の無い巨大戦艦の末路は悲惨なものでした。すでに、シリーズ2の航空母艦赤城が並んでいましたけど、価格はなんと倍以上。初回は安くしてシリーズを売ろうと言うビジネスモデルですね。欲しい艦種ですが、甲板の日の丸が気に入らないので買いません。欲しい方は本屋さんに急げば大和はまだ手に入ると思います。
http://www.gunkan-collection.jp/
いつも修理作業用の工具や材料でお世話になっていますジャパンホビーツールさんからご招待状を頂きました。カメラと映像のイベント、CP+(シーピープラス)にJHTさんが出品されるそうです。場所はパシフィコ横浜で、1月31日(木)から2月3日(日)までです。MazKenさんもプロデュースされるJHTさんのブースに是非ご来場ください。(うちからPEN-FTも出ています)くわしくはオフィシャルウェブサイトまで。
http://www.cpplus.jp/aim/index.shtml
で、FTに戻りますが、まず、#1610XXという、初期型からはじめています。特に致命的な部分はありませんが、古いだけに、汚れの堆積やハーフミラーの劣化など、光学系のダメージが大きくあります。本体を洗浄してモルトを貼ってから組立に入ります。
ちよっと待った。画像を忘れていました。この画像が無いと繋がらないので・・・分解をしているところですね。今となっては無くても良いけどM接点のリード線が引きちぎられていました。なんと乱暴なことを・・・
で、この画像に繋がります。初期型としては珍しく、シャッターユニットは磨耗も無く良好な状態でした。分解洗浄のうえ組み立ててあります。スローガバナーは改良前ですが、スローは安定しています。電池室とM接点のリード線を交換してあります。ハーフミラーはダメ。しかし、プリズムのコーティングは良好な状態で残っていました。
しかし、古い個体ですので、ルーペのレンズにはカビが発生していました。カビは清掃出来ましたが、バルサムの外周から剥離が始まっています。ここら辺りが初期型ですねぇ。初期ですから、レンズ押さえはリングネジです。その後、Cリングに簡略化されます。
で、このように組立はほぼ終了。巻上げも初期型特有の滑らかな軽さで好ましい状態です。露出計の基板は半固定抵抗2個が使われている頃です。後は調整をしながら最終仕上げをします。残り2台の作業がありますので、特に問題の無い組立に就いてはUPを省略させて頂きます。