ご常連の「茶ぐれ」さんから。。旧ソビエト製のジュピター9 8.5cm f2というレンズが来ています。最近ご常連さんの方々からPEN以外のご依頼が増えていまして・・ちょっと複雑。ゾナーコピーの優秀なレンズだそうですが、ヘリコイドグリス抜けとのことでしたが、回転はかなり重症で、グリスだけのことではない気がします。製造の精度が良くないのかも知れませんが、計測して行くと赤印方向が圧縮されているのかも知れません。
レンズは前玉にキズがありますが、他のレンズは比較的きれいです。しかし、何度も分解を受けていて、イモネジもガタガタです。
慣れないレンズなので画像を撮り忘れました。(余裕が無かった)新しいヘリコイドグリスを入れ替えてみましたが、ある角度で回転むらが出ます。グリスだけの問題ではなく、加工精度か使用過程での変形があるようです。まぁ、ラップを繰り返すうちに少しづつ改善しましたが。。閉口したのが、分解時に飛び出してきたスプリング。どのようにセットするのが正しいのか?
まぁ、色々考えて、一番スムーズに回転する組み方としました。その他、レンズと絞り羽根を清掃して終了。しかし、ヘリコイドの回転が、途中でスコッと抜ける部分があって、やはり真円ではないようです。
ジュピター11 13.5cm f4と言うレンズです。内部はグリスが多量に塗布されていて劣化をしています。清掃をして行きます。
繰り出しは普通のヘリコイドではなく、螺旋溝で送る設計ですね。PENとは送り出し方向が逆です。グリスが切れています。
分解可能の部分は分解とグリス塗布、レンズの清掃をして行きます。
繰り出しは改善しましたが、ヘリコイドネジのような精密感に欠けます。二つのレンズを繋げると・・ボストークロケットみたい。
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