今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
(お問合せ)tomytmzk@titan.ocn.ne.jp
 

PEN-D2を復活させるの巻

2016年04月23日 20時16分27秒 | ブログ

その前に業務連絡です。4/19にPEN用カウンターガラス(3枚)のお問い合わせを頂きました◯本さん。何度もご返信を差し上げていますが、すべて戻って来てしまいます。ezwebの受信設定をご確認ください。

気が付けば、私のところにも沢山のPENたちが集まっていて、FTでは100台ぐらいにはなっていますが、現存数も減って行きますので、仕上げて再び現役に戻せるものは戻そうかと考えています。今回は、PEN-D2を仕上げようと思います。元々、PEN-Dシリーズの中でD2は生産数が少ないモデルですが、まぁ、ほとんどの購入者はレンズの明るいD3を選択した結果なのでしょうね。但し、入手理由から外観は美品という訳には行きませんが、メカはしっかりとオーバーホールをします。整備済みのD2を実用されたい方がいらっしゃれば、通常のオーバーホール料金のみでお譲りを致します。

ダイカスト本体を洗浄してスプロケット軸とスプール軸を組立てます。D2、D3は露出計はCdsになりましたので、メーター用の電源が必要になりますが、多くの個体は電池の液漏れのため、リード線が腐食しています。新しいリード線で配線をし直します。

元々はセレン式で電池の必要が無いDの設計ですから、後から電池室を追加したため、非常に苦しい設計になっています。止めネジ3本は腐食していることが多いですね。

 

絞り羽根はシャッターハウジング後面にセットされています。羽根の洗浄をしましたが、組立は慣れが必要かな?

 

完成したシャッターユニットを本体に取付け。

 

 

カム板をセットして作動に問題が無いかチェックをします。

 

 

巻上げ機構の組立をします。

 

 

ファインダーのクリーニングをした露出計ユニットを取り付けます。

 

 

最後に、接眼部のモルトを貼り直したトップカバーを取り付けます。

 

 

電池をセットして露出計の作動チェック。

 

 

外観はファインダー部の塗装剥離やEV値窓のメッキの劣化などがありますが、作動はしっかりとした個体です。

 

発売当時、D2の現金正価が15.000円で、姉妹機のD3の現金正価は15.500円となっています。この価格差でDを選択する方が居たのでしょうかね? (居たんですね)ご希望の方がいらっしゃいましたら下記までご連絡をお願いしますね。

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