今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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白いキャップの里帰りPENの巻

2016年04月04日 20時43分56秒 | ブログ

おなじみ「遅れて来たPENマニアさん」が、白いレンズキャップ欲しさに海外から入手をした#3820XXとフツーの諏訪工場製PENですね。このレンズキャップも最近は見かけることが少なくなりました。

 

オリンパスもこの時代から輸出に力を入れていたのでしょうか。ft機ですから北米向けの個体でしょうかね。

 

シャッターは猫目。

 

 

内部は結構きていますね。里帰り機としては腐食は珍しいです。

 

 

ファインダーの樹脂はしっかりしています。しかし、接着剤は耐用年数が切れて、触るとポロッと剥がれてしまいます。

 

すでにメンテナンスをしたシャッターユニット。ターミナルの半田付けもポロッと外れてしまいます。半田付けは完全なものではないのですね。前面カバーは【の内側をヤスリ掛けされています。

 

洗浄済みの本体にシャッターユニットを搭載。かなり丁寧に洗浄をしてありますが、それでも里帰り機特有の白◯臭がプンプンして・・

 

あまり使用されていなかったのと、たぶん北米にあったために、メッキの劣化は非常に少ないですね。国内物ですとこうは行きません。しかし、洗浄すると彫刻文字の塗料が抜けて来ます。

 

彫刻文字の色入れをやり直して組み込みます。ヘリコイドグリスの劣化は激しく、ねじ山も荒れ気味でしたのでラップをしてあります。

 

ファインダーの組立は飛ばして完成です。仕上げてみると、あれれ、なんかきれいですね。ピントリングなどは新品のようです。三光などのアイテムではありませんが、これはこれで良い輸出向け機の資料ですね。1963年(昭和38年)1月の製造です。あぁ、スズキのRM63の頃かぁ・・http://www.iom1960.com/suzuki-50-single/suzuki-50-single-1.html

 

60年代のモデルさん。だれでしょうね? 森山加代子に似ているかな?

http://www.tomys800.sakura.ne.jp/