今なにしてる         (トミーのリペイント別館)

カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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リペイントのPEN-S3.5の巻

2020年06月13日 21時10分00秒 | ブログ

地元の病院の各診療科をハシゴして忙しかったです。とりあえず胃カメラは正常でした。で、ご常連さんから「PEN-Sのシャッターが動かなくなったのでO/Hして」とのことでしたが、到着してみると・・あら、リペイント機ですかぁ・・

 

何でもリペイント済の個体を中古で購入されたとのことです。アンスラサイトかガンメタのような色で、塗装は上手いですね。特に、シャッターリングなどはメッキの上から塗装をしてありますが、まったく剥離をしていない。下地処理とプライマーが良いと思います。最近は体調もあってリペイントをやっていないからね。塗装は身体によくないですよ。しかし、ダイカスト本体はオリジナル塗装の上に見える部分のみ塗装をしてあって、裏蓋底部のリベットはネジ式に改造されています。オリジナリティーや細部の仕上げが残念な気がします。

距離リングも黒塗装をしてあります。リング取付のイモネジ3本のうち1本が緩みません。観察すると、元々ピッチの合わないイモネジを強引に締め込んだようです。アルミに噛み込んでいるため、これは取り除くことが出来ません。

 

これでちゃんとピントの合った写真が撮れていましたか? ヘリコイドネジの雌ネジ側の締め込みが甘いために緩んでいます。取り外すとレンズ側について来てしまいました。

 

こういうことね。

 

 

シャッター不動ですけど、内部に油が廻っています。

 

 

なんでこのバネが曲げられているのか? これはシャッター羽根を戻りやすくするためでしょう。これではダメなんですね。個人の感想です。

 

プレートの内側にも油が廻っていますので、かならず分解をして洗浄脱脂をしておきます。

 

 

では、本体側を組み立てて行きます。

 

 

ダイヤルカバーの留めネジも含めて、多くのネジが規格外のものに交換されています。

 

 

完成したシャッターユニットを搭載しました。リング類はメッキの上から塗装されています。ヘリコイドネジ部を緩まないようにしっかりと絞め込んでおきます。

 

以前にも見かけた光景ですが、ファインダーのカバーのベロが開いています。なんの目的でしょうね? 私には考え付きません。

 

何か古い接着剤もそのままで対物レンズもセメダインのスーパーXのような接着剤で留めてあるのでぐちゃぐちゃ。そもそも3.5なのに何でプラ製ではなくダイカスト製のファインダー?

 

ブライトフレーム側の反射ミラーは交換されているようです。古い接着剤を除去してレンズの清掃(墨塗り)と再接着をしました。

 

ピント調整をして完成です。本体の塗装はオリジナルの上からシボ革の上下部分のみを塗装していることが分かりますね。

 

オーナーさんから「チタン塗装だそうです」チタン風ってことでしょ。雰囲気の良い個体に仕上がっていますが、もう少し丁寧な仕上げをしたらもっと良くなると思いますね。

 

 

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