少し改善して食事が摂れるようになって来ましたが、ボチボチやっていくことにします。ローライ35クラシックですが、沈胴が緩くなって下向きで降下をしてしまう状態。これは沈胴部を分離してフェルトの調整をしなければなりませんが、クラシックは仕様が35Sの復刻版なのでレンズがゾナーですから分解が厄介です。
レンズ/シャッター部を取り外して前端のリングを分離すると沈胴のスリーブが抜けます。
ローライ35クラシックに使われているダンパー用のフェルトは35・35Sなどに使われている材質より少し柔らかい印象です。クラシックの発売が1991年とのことですので、再生産までに時間が経過しているので同じ材質にはならなかったのかも知れません。まぁ、私の印象ですが・・結局このフェルトは諦めてジャンクの35から調達したフェルト+帯紙で調整することにしました。しかし、いつも思うのは、沈胴のスリーブを挿入する場合、フェルトの厚みが厚すぎればスリーブを挿入することは出来ません。内燃機関のシリンダーにピストンを挿入する時はピストンリングを圧縮してシリンダーに入り易くするピストンスライダーという工具を使いますが、ローライの製造現場では、そのようなSSTがあったはずと思うのですが、どのような方式にしたら良いのか目下思案中ではあります。現在は時間をかけてシコシコするしかありません。
で、沈胴は改善して終了のはずですが、沈胴の作動時に僅かに干渉のような違和感を感じました。観察してみると画像のバネの先端が沈胴のスリーブ縁に接触をしています。これによって、スリーブを押し込んで行くとバネに当り、その衝撃で下の沈胴ロック爪が飛び出してしまうのでした。
手持ちのローライ35Sを見ると、バネの先端は短くスリーブに接触をしません。ということで接触する部分を削って正常な作動となりました。
https://blog.goo.ne.jp/tomys800