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カメラ修理などについてご紹介します。
富塚孝一
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ローライ35TEの修理の巻

2021年04月20日 22時00分00秒 | ブログ

ローライ35系のメンテナンスをしていると、トップカバー背面にある2つの化粧ネジが分解により傷ついている個体やネジが欠落している個体に出会います。そこで、化粧ネジを製作してみました。今回は試作なので課題はありますが、修理作業に充分活用することは出来ますので今後に作業に使用していきます。現在は環境問題から六価クロムが使えないため、当時のクロームメッキを再現することが難しいですね。

で、ローライ35系は世界的に人気が高く、派生機種も多く生産されましたがローライ35TEの発売は1979年とのことですね。なんだ、それほど古いカメラじゃないよね。外観はそれほど悪くはありませんが、この頃のシボ革は表面の透明コートが劣化をしてベトベトになっている個体がありますが、この個体もそうです。テッサーレンズのヘリコイドグリスが抜けています。

仕様的にはローライ35にファインダー内にLEDによる露出表示が付いた感じですね。それによって、電池はPX27(5.6V)をトップカバー上からセットするため沈胴ロックボタンなどの配置が変更になっています。PX27電池は現在生産されていないため、LR44X3とLR43X1の4個を直列にセットすれば寸法的にちょうど良く使えます。この個体の場合はシャッタースピードと絞り値を変更してもアンダーの赤LEDが点灯し続けています。基板不良の場合は修理は出来ないので・・

基板と電池室が一体のユニットになっています。右のファインダーには横からLED基板が刺さっています。ファインダーの清掃、シャッターの低速不調と露出計不具合を見て行きます。

 

過去の分解で、Cdsフィルターのギヤ連動をいじられているようです。

 

 

ヘリコイドグリスの交換とシャツターO/H、レンズの清掃をしますので化粧リングを剥がします。

 

 

レンズはカビはありませんがチリが付着していますので清掃して組みます。

 

 

シャッター羽根を組んで行きます。

 

 

最後に無限調整をして化粧リングを接着して終了。カバーの材質は真鍮ではなくアルミのアルマイトのため少し白っぽい印象です。真鍮製より強度が弱いため落下などの衝撃では簡単にへこんでしまうので注意が必要です。

 

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