短くUPします。中古店様からの限定修理ご依頼のPEN-S 2.8ですが、このモデルは長く生産されたので生産開始は1960年6月とのことですが、この個体#2755XXは1961年12月製とかなり古いです。シャッターの作動不良とのことですが、シャッターユニットがガタガタと動きますよ。
シャッターもダメなのでO/Hしますが、すでにシャツターのガタツキを改善しようとして取付けネジを絞め込んだ形跡があります。しかし、緩んでいるのは取付ボード自体で⇧のネジなのです。当然シャッターを分離しなければ締め込むことは出来ません。このネジは意外に緩んでいる個体は多いのです。
初期型のシャッターユニットは、使い込まれている場合は摩耗が進んで厄介な個体もありますが、この個体は摩耗はありません。しかし、未整備のままのユニットが正常に作動することはありません。画像のように羽根が開いたままです。以後のユニットと多少の設計変更があります。
シャッターユニットの後に見えるネジがボードを留めているネジで4本とも緩んでいました。O/Hを終えたシャッターユニットを取り付けます。初期型なので11時付近のB機構の設計が異なります。
その他、ヘリコイドグリスの硬化による回転ムラがありますので清掃でグリス交換をしてあります。その他、清掃と各部注油をしてあります。本来は完全分解のO/Hをした方が良いですけどね。