じつはUP予定はなかったので画像を撮っていません。コニカⅢAはレンズに定評のある高級カメラですが、特徴的な巻き上げ方式によりリンケージが特殊で巻上げが重い傾向にありますね。その他、へりコイドグリスが抜けているとすべて分解しなければヘリコイドにたどり着かない厄介な構造、この個体は二重像のタテヨコズレが大きいです。まずは内部がホコリまみれのファインダー部を清掃して二重像を調整しますが、調整は2つの調整ネジにより簡単に出来ます。
重いカメラですがファインダーもプリズムの固まりです。ファインダー像は異常に紫がかった青色のため、中央の二重像は返って見やすいです。
このカメラのシャッターは精工舎のMXLという定評のシャッターユニットですがBが止まらないのです。多くの原因はストッパー爪に掛かっているバネの外れですが、この個体はそうではなく、ストッパー爪の先端の摩耗変形と取付け部のガタによる不正確な動き。これはこのシャッターの構造的な持病のようです。
シャツターユニットの取出しでヘリコイドグリスの交換と巻上げリンケージの清掃グリス塗布をしてあります。トップカバーの彫刻文字はきれいに色が入っていませんがオリジナルなのかな? 気になるので入れ直しておきます。
いろいろウィークポイントはありますが、メンテナンスが終えて外観の清掃をすると立派なカメラですね。ライドバリュー式が慣れないと使いにくいかも知れませんけどね。