二眼レフの作業をしておりました。ローライコードⅣとⅤb、それとローライフレックスT型です。特に大きな故障はないので清掃中心のメンテナンスです・・まずはⅣ型です。
定番はスロー不調ですのでガバナーの洗浄注油や各部の清掃をしておきます。
Ⅳ型まではスクリーンはガラスです。これは老眼にはきびしいです。洗浄をしておきます。
スプールノブ部のネジが1本無くなっていますので純正で追加をしておきます。
フードはワンタッチで取り外しできてスクリーンもフレネルレンズになって見やすくなりました。脱着も簡単。
ローライ製のミラーは丈夫です。周辺が曇っていますが清掃でクリアーになります。
これはローライフレックスT型の巻上げ機構です。普通のフレックス系とは全く構造が異なります。巻き上げが重いので清掃とグリス交換をしておきます。
対角の2つのコロが一方方向にしか回転しない機構になっています。これらを分解をして洗浄します。
カウンター窓の透明樹脂のサイズが合っておらずピッタリと嵌りません。
T型で一番厄介なのが絞り/シャッタースピードの表示にリボンを使っている点。切れていたり損傷しているものがあります。この個体はそれ以外に作動が非常に重い症状があります。
分解検証をしてみましたが、この個体は前カバーに損傷があってそれによってリボンの動きがスムーズでないようです。
古い接着剤を除去した前カバーにグレーのシボ革を貼っていきます。
これで良好な状態となりました。T型は普通のローライフレックスとローライコードの中間のような機種になるんですかね。レリーズボタンも横向きで、意外に慣れると操作しやすいです。