今年はこののま雪なしで終わるのか、と思いきや、来ましたよ。
朝七時です。 . . . 本文を読む
「えぇ、えぇ、勿論よ。だから早く元気になって」
涙、涙で、しっかりと抱き合う小夜子と勝子。うんうんと大きく頷く竹田。しかしその中で母親だけが、暗く打ち沈んだ顔をしていた。三人に見られないようにと、後ろを向いて涙を拭いていた。
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突如竹田の母の手を握り
「お母さん、ありがとう。これですっきりしました。
モヤモヤが少しあったけれど、もうすっかり取れました。
もうこれで、正三さんを思い出すこともないでしょう」
と、晴れ晴れとした表情を見せた。
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