24日(水)。昨日、池袋の新文芸坐で映画「ある過去の行方」と「それでも夜は明ける」の2本立てを観ました 今日は2013年、イラン出身のアスガ-・ファルディ監督の「ある過去の行方」について書きます
アーマド(アリ・モサファ)は4年前に別れた妻マリー=アンヌ(ペレニス・ペジョ)と離婚手続きをするためイランから彼女の住むパリに到着する。過去に妻子と暮らしていた家を訪ねると、マリー=アンヌと、アーマドの前の夫との間に出来た女の子と、アーマドとの間に出来たリュシー(ポリーヌ・ビュルレ)が、子連れの男サミール(タハール・ラヒム)と一緒に暮らしていた アーマドは、薬局で働くマリー=アンヌとクリーニング店を経営するサミールが再々婚する予定だと聞かされるが、リュシーが猛反対していることが分かる。そのせいかマリーとサミールの関係もギクシャクしている
そんな中、アーマドはリュシーからマリーとサミールの間の深刻な問題を聞かされ、さらにリュシーからその問題の原因は自分が作ったという真実の告白を受ける。そこから、物語は目まぐるしく変転していく
リュシーの告白を受けて、物語がミステリータッチになっていき、先行きが判らなくなします 妄想と予断が彼らを真実から遠ざけていきます
マリー=アンヌを演じたペレニス・ペジョはどこかで見覚えがあると思ったら『アーティスト』でヒロインを演じた女優さんでした。元夫、新しい恋人、娘リュシーとの微妙な関係を体当たりで演じています 原題は「The past」(過去)です。それぞれが現在置かれている立場は過去に原因があり、そこから逃れられない訳ですが、その過去は語る人により変わってしまう。未来のことに目を向ければ、マリー=アンヌとサミールとの間に出来た新しい命を二人はどうするのか・・・・? この映画は、病院で植物人間状態にあるサミールの妻に再生への一抹の希望が表われて終わります。それがせめてもの救いです
閑話休題
新文芸坐のロビーにこれから上映予定のポスターが貼り出されており、その中に10月25日(土)オールナイト「園子温監督映画特集」がありました 念のため手帳を見ると、25日は昼・夜ともコンサートもないけれど、翌26日の午前中は息子の大学見学が、午後は晴海でコンサートがあることが分かりました
だからといって観ない訳にはいきません。以前から園子温監督の作品で観ていない作品は機会があれば絶対に観たいと思っていたからです
それも一晩で観られるのですから願ってもないチャンスです
是非とも観たい映画は「紀子の食卓」と「愛のむきだし」です。「冷たい熱帯魚」は一度観ましたが、もう一度観る価値があります
さっそく整理番号付き前売り券を2,400円で買いました。整理番号は4番です。券面の表示によると、当日は午後7時45分開場、8時開映、上映時間=9時間超とのこと。ということは終演は午前5時過ぎということですね