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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

映画「それでも夜は明ける」を観る~11年8か月26日を奴隷として生き抜いた男の物語

2014年09月26日 07時09分31秒 | 日記

26日(金)。昨夕、新橋の第一ホテル東京で東奥日報社・青森放送主催の「大間マグロとうまいものを食する会」があり、参加しました 案内では午後5時半開場とあったので、ちょうどその時間に着くようにしました。入り口では”ゆるきゃら”の”コージ君”(と呼ばれていた)が出迎えてくれました

 

          

          フラッシュなしで撮ったら手元がブレて・・・・・ごめん、コージ君

 

会場に入るとすでにかなりの人がビールやら日本酒やらを飲んでいました 「田酒」、「桃川」、「白神」「津軽海峡」など青森の地酒をひと通り試飲しているうちに会場は満杯に

 

          

 

会場中央の舞台には巨大な「大間のマグロ」がでんと存在感を示していました

 

          

 

これではどのくらいの大きさか判らないので、人と一緒に写すと・・・・・・・・

 

          

 

6時になると、東奥日報の塩越社長が主催者を代表して「一本釣りで釣り上げた大間のマグロを3本用意した ここにあるのは重さ150キロだが、いまの時期では最大の大きさである 存分にお召し上がりいただきたい」とあいさつ、乾杯して(この時点で私はかなりの地酒を飲んでいる)歓談タイムになりました 一本から約4000切れの刺身が出来るとのこと。津軽三味線を聴きながら飲む「田酒」は最高です

 

          

 

しばらくすると、本日のメーンイベント『大間のマグロ解体ショー』が始まりました

 

          

          

          

 

解体されたマグロは刺身や寿司としてふるまわれました

 

          

 

          

 

いや~美味しかった~大間のマグロ

          

          

                  

     

  閑話休題  

 

23日に池袋の新文芸坐で映画「ある過去の行方」と「それでも夜は明ける」の2本立てを観ました 先日「ある過去の行方」について書いたので、今日は2013年、スティーヴ・マックィーン監督映画「それでも夜は明ける」について書きます

1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日常生活を送っていた自由な黒人でヴァイオリン奏者のソロモン・ノーサップは、ある日突然、二人の男に誘拐され奴隷として売られる 最初の奴隷オーナーであるフォードはまだソロモンに理解があったが、転売先のエップスは奴隷を人間として見ず家畜同前に扱い、徹底的な差別思想のもと虐待を繰り返し、人間としての尊厳を踏みにじった ソロモンは妻や子供たちと再会することを信じて、南部の奴隷として過酷な労働、虐待に次ぐ虐待に耐えながら11年8か月26日を生き抜く

 

          

 

原作は1853年に発表の自由黒人ソロモン・ノーサップによる奴隷体験記『Twelve Years Llave』です 事実に基づく物語で、アメリカの過去の恥部を曝け出しています 白人が奴隷を「これでもか」と鞭打つシーンは目を覆いたくなります。奴隷に命じて仲間の奴隷を鞭打たせるシーンはなおさらです。アメリカでは本当にこんなむごいことが行われていたのだろうか、と疑いたくなります ソロモンが生き抜くことが出来たのは彼が一芸に抜きん出ていたからではないか。つまりヴァイオリンを弾けたことが彼を救ったのではないか、と思います

奴隷制度があったアメリカで、いまは黒人のオバマ氏が大統領を務めています その時代から比べたら隔世の感があります

あの人気俳優ブラット・ピットも出演していて、第86回アカデミーショーの作品賞をはじめ各賞を受賞しています。日本語の標題は「それでも夜は明ける」ですが、言い換えれば「明けない夜はない」ということ。それを信じてソロモンは生きぬいたのです

 

          

 

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