18日(水).わが家に来てから今日で1113日目を迎え,衆院選投開票の22日を前に,当選祝いに使われるコチョウランの出荷準備が神奈川県座間市の「座間洋らんセンター」で大詰めを迎えている というニュースを見て感想を述べるモコタロです
出来もしない公約を掲げて選挙に臨む政党は 取りあえず 誇張乱 を自制しないと
昨日,夕食に「鶏肉とアスパラガスの中華炒め」と「生野菜とアボカドと生ハムのサラダ」を作りました 「鶏肉~」は久しぶりに作りましたが上手く出来ました
昨日,池袋の東京芸術劇場コンサートホールで,第10回芸劇ブランチコンサートを聴きました プログラムは①ショパン「ノクターン第17番」,②チャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調『偉大な芸術家の思い出に』」です 演奏は,ヴァイオリン=藤江扶紀,チェロ=富岡廉太郎,ピアノ=清水和音です
今回から八塩圭子さんに代わってナビゲーターになった作曲家・加羽沢美濃さんが,上=イエロー,下=ホワイトの鮮やかな衣装で登場,元気な声で挨拶します 加羽沢美濃さんと言えば,NHKーEテレの「あらら ? クラシック」じゃなくて,「ららら ♪ クラシック」の総合司会者としてお馴染みですね
さっそく「和音・今月の1曲=ショパン『ノクターン第17番』」ということで,清水和音氏を呼んでトークに入ります 話によると,清水氏はショパンの曲の中では,「ノクターン第17番」と「スケルツォ第4番」が一番好きだそうです 加羽沢さんが,ノクターン第17番について「まるで涙が一粒一粒ゆっくりと落ちていくように,音が下降していきます」とピアノを弾きながら解説していましたが,清水氏のロマンティシズム溢れる演奏で実際に聴いてみると,確かにそんな感じがします 個人的には,ノクターンであれば第13番が一番好きです
次の曲に入る前に,清水氏が他の出演メンバーの最近の状況を説明しました ヴァイオリンの藤江扶紀さんは,来年1月からトゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団のコンサートマスターに就任するそうです トゥールーズ・キャピトル菅と言えば,過去にアンドレ・クリュイタンスやミシェル・プラッソンが音楽監督を務め,現在はトゥガン・ソヒエフが音楽監督を務めている1737年設立のフランスの名門オーケストラです これは快挙だと思います また,チェロの富岡廉太郎氏は9月末まで読響の首席奏者(契約団員)でしたが,清水氏の話によると「現在,正団員になれるかどうかの結果待ちの状態ですが,間違いなく試用が解けて正団員になれるでしょう」とのことでした 私もそう思います
清水氏が藤江さんと富岡氏を迎え,チャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調『偉大な芸術家の思い出に』」の演奏に入ります タイトルにある「偉大な芸術家」とは,偉大なピアニストであり,モスクワ音楽院の創設者であり,指揮者でもあったニコライ・ルビンシテインのことを指しています 彼はモスクワ音楽院にチャイコフスキーを招き,自宅に住まわせて公私ともに面倒をみたり,交響曲第1番~第4番など多くの作品の初演を行った大恩人です ルビンシテインが1881年3月,腸結核のためパリで客死したことから,チャイコフスキーは彼を追悼するためにこの曲を作曲したのです
曲は全2楽章から成り,第1楽章「悲劇的楽章」はモデラート・アッサイですが,第2楽章は第1部「主題と変奏」=アンダンテ・コン・モートと第2部「変奏終曲とコーダ」=アレグロ・リソル―ト・エ・コン・フォーコに分かれています
第1楽章が,清水氏による教会の鐘を模したピアノで開始され,富岡氏の哀愁に満ちたチェロが入ってきます そして藤江さんの美しいヴァイオリンが続きます この部分を聴いただけでも50分にも及ぶ大曲の成功を確信させるものがあります 第1楽章はどちらかと言うと,3人のアンサンブルを楽しむ音楽ですが,第2楽章「主題と変奏」に入ると,個々の楽器のソロを聴く楽しみがあります とにかく素晴らしいと思ったのは富岡廉太郎氏のチェロです チェロの特性を生かした ふくよかで深みのある音楽を奏でます そして藤江扶紀さんのヴァイオリンの音色の美しいこと 清水氏のピアノは ここぞというところでビシっと決めます.とくに第2楽章第2部の冒頭部分などは力強く決然としていました
最後に第1楽章「悲劇的楽章」の第1主題が再現される部分の3人の演奏は感動的でした
このブランチ・コンサートでピアノ三重奏を演奏してくれるなら,次はメンデルスゾーンの曲を是非取り上げて欲しいと思います アンケートに書いて出しておけばよかったな アンケート用紙はたいてい裏が白なのでいつもパソコン用紙として使っているのです 次の機会にはアンケートに「メンデルスゾーン『ピアノ三重奏曲第1番ニ短調』を希望」と書いて提出しようと思います