2日(水)。毎月の月初めは、その月のコンサート・チケットを用意することから始まります 昨日は1月に行くコンサートのチケット15枚を財布に入れました 私はチケット・ホルダーは使用しません。財布をなくして困るのは現金よりもチケットが入っているからです。私にとってチケットはキャッシュ・カードやクレジットカードと同じくらい重要な財産です
ということで、わが家に来てから今日で1552日目を迎え、ヤマト運輸は12月31日、配送時に保冷車の温度設定を誤り、おせち料理1268個の配達を中止していたことを明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
冷凍すべきを冷蔵にしたのに気付いた時は 冷や汗で 身も凍る思いだったろうな
昨日はお雑煮を作り、息子が”お歳暮”に送ってくれたハムと成城石井で調達した食材で お節料理を用意しました 手軽でとても美味しかったです
夜は息子がカレーを作ってくれました 私が作るカレーはビーフかチキンなのですが、息子はポーク野菜カレーを作りました 私と違って何事にもじっくり時間をかけて取り組むタイプで、1時間半以上煮込んだので、豚肉と野菜の味が良く溶け込んでとても美味しかったです
年が明けて初めて聴いた曲は 韓国出身のピアニスト H J リムが演奏するベートーヴェン「ピアノ・ソナタ全集」でした H J リムは 12歳でフランスに単身留学、パリ国立音楽院でアンリ・バルダ教授に師事し、首席で卒業しました 韓国の家族に演奏を見せるためにYouTubeに動画を掲載したところ、たちまち世界の注目を集め、EMIクラシックスと専属契約し、2012年に新人としては異例のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集によるCDデビューを飾りました 発売後、全米クラシック・チャートで第1位を獲得しています
昨日は朝から 分厚い新聞2紙の正月増刊号を読みながら 8枚組のCDを片っ端から聴いていきました 最初に聴いたのはソナタ第24番で、続いて第30番、第31番、第8番”悲愴”、第12番、第23番”熱情”、第32番・・・・という順番で聴いていきました
そもそも私が H J リム の演奏を聴こうと思ったのは、音楽評論家・宇野功芳氏が新聞に寄せていた”檄文”を見たからです 2013年6月21日に浜離宮朝日ホールで開かれた彼女の日本デビューリサイタルは生涯忘れられない衝撃的なコンサートになりました この日が8日間にわたるベートーヴェンの「ピアノ・ソナタ・ツィクルス」の最終日で、第8番”悲愴”、第23番”熱情”、第12番”葬送”、第32番というプログラムでした 公演タイトル「ベートーヴェン・リボリューション」の言葉通りの、従来の演奏形態に囚われない自由奔放でありながら自然な流れを失わない素晴らしい演奏でした その時に感じたのは、若き日のマルタ・アルゲリッチの動物的な感覚に近い閃きのある演奏に似ているな、ということでした もっと早くこの公演情報に気が付いていれば、8日間すべて聴いていたのになあ、と後悔することしきりでした この演奏を聴いてからは、ベートーヴェンのピアノ・ソナタは他の演奏家では聴く気になれなくなりました
その後、 2014年11月22日に第一生命ホールで開かれた「ベートーヴェン・ピアノ・リサイタル」(第14番”月光”、第8番”悲愴”、第21番”ヴァルトシュタイン”、第23番”熱情”)で再び衝撃の演奏を聴き、同年11月30日にサントリーホールで開かれた都響プロムナード・コンサートでチャイコフスキー「ピアノ協奏曲第1番」の疾風怒濤の演奏を聴きました 同年12月12日にヤマハホールで開かれたバッハ「平均律クラヴィーア曲集 第1巻」演奏会は、すでにチケットを買ってあったフォーレ四重奏団の演奏会(同日同時間帯)を諦めて聴きに行きましたが、期待通りの素晴らしい演奏でした
彼女が次に来日するのはいつなのか? 再び「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ・ツィクルス」を開いてくれないかな、と熱望する今日この頃です