人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジェフリー・ディーヴァー著「スキン・コレクター」(上巻)を読む ~ リンカーン・ライム&アメリア・サックス ✕ 毒針刺青犯人の戦い ~ 日本におけるフグの食中毒死者数の表記に疑問も

2019年01月27日 07時27分27秒 | 日記

27日(日)。昨日は熱もなく喉の痛みも引いたので 映画を観に行こうかとも思ったのですが、ここで風邪をこじらせて体調が悪化すると元も子もなくなるので、家でCDを聴きながら読書に勤しみました 今週は風邪を引いたお陰で お酒を一滴も飲まない”健康的な”生活を送ることができただけでなく、この6日間 1日1冊 本を読み切ることができました。多分これは自己新記録です 今日から「コンサート+映画鑑賞」生活に復帰します 取りあえず今日は新国立オペラ「タンホイザー」を観に行きます

ということで、わが家に来てから今日で1577日目を迎え、テニス全豪オープン女子シングルス決勝で、大坂なおみがチェコのペトラ・クビトバと対戦し 7-6、5-7、6-4で勝ち、昨年の全米オープンに続いて4大大会を制覇、世界ランキング1位となった というニュースを見て 血気盛んな大阪の若者に注意を促すモコタロです

 

     

      気持ちはよく分かりますが 興奮して道頓堀川に飛び込まないように : DJポリスより

 

         

 

昨日、娘が友だちから1か月遅れの誕生祝にと巨大なイチゴ(4✕6cm位)をもらってきました 値段を聞いてびっくり。1個1500円 奈良産で 古都華(コトカ)という名前ですが、私は別の名前を考えてみました その名は「一期一会」です。本当は説明したくないのですが、苺の絵が一つだけなので「苺一絵」で「一期一会」ですねん

 

     

 

食べるのもったいないね、とは言うものの食べないわけにはいかないようです 右のやや小ぶりの(4✕4cm位)はこちらにも回ってきそうです そうそう、誕生日ということで言うと、今日はモーツアルトの263回目の誕生日です モーツアルトは1756年1月27日にザルツブルクで生まれました

 

     

 

         

 

ジェフリー・ディーヴァー著「スキン・コレクター(上巻)」(文春文庫)を読み終わりました ジェフリー・ディーヴァーは1950年シカゴ生まれ。ミズーリ大学でジャーナリズムを専攻。雑誌記者、弁護士を経て40歳でフルタイムの小説家となる。科学捜査官の天才リンカーン・ライムのシリーズ(「ボーン・コレクター」、本書ほか)をはじめ数多くの世界的なベストセラーを生んでいる

 

     

 

洋服店の店員クロエ・ムーアが店の地下室で何者かに拉致され毒の針で刺青を刻まれ死亡していた 現場では、科学捜査の天才リンカーン・ライムが解決したボーン・コレクター事件に関する書籍の切れ端が発見された 犯人はあの事件の犯行手口とそれに対するライムの操作方法を研究した上で、ライムに挑戦状を突き付けているように見える ライムと、彼のパートナーでニューヨーク市警刑事アメリア・サックスを中心とする捜査チームは、刺青の専門家の知恵を借りながら犯人を追及するが、その日のうちに第2の犠牲者が出てしまう

ジェフリー・ディーヴァーの作品は「ボーン・コレクター」「ウォッチ・メイカー」をはじめ すべて読んでいますが、久しぶりに「リンカーン・ライム」シリーズを読んで、相変わらずのストーリー・テラーだな、と思いました ただ、一つだけ気になる箇所がありました 犯行現場から採取された微細物に「テトロドトキシン」という毒が混じっていたという場面に、次のような鑑識技術者の言葉が出てきます

「毒物だよ。強力だ。フグの卵巣に含まれている。神経毒の一種で、いまのところ解毒剤はない。日本では、年間60人近くの死者が出る。わざわざフグを食してね」

これは信頼性のある数値だろうか フグの毒で年間60人もの死者が出ていれば新聞やテレビでもっと頻繁に報道されているはずです 念のためWikipediaで調べてみたら、1996年~2005年(10年間)の日本でフグの食中毒に罹ったのは315人で、そのうち死亡したのは31人と書かれていました。つまり死者数は1年に1人に過ぎません。データが少し古いかも知れませんが、その後の報道状況からして同じようなものだ思います。ジェフリー・ディーヴァー氏がどこでどういう取材をして「年間60人近くの死者が出る」と書いたのか分かりませんが、事実からほど遠いと思います こういうところから日本の食文化が誤解される恐れがあるのではないか、とも思います。こういうのって、訳者も出版社も何の疑問も持たずにスルーしてしまうのでしょうか それで良いのだろうか

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