人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ラ・ルーチェ弦楽八重奏団でブラームス「弦楽六重奏曲第2番」、ブルッフ「弦楽八重奏曲」、グリエール「弦楽八重奏曲」を聴く ~ 素晴らしかった今年の初コンサート!

2019年01月05日 07時28分31秒 | 日記

5日(土)。わが家に来てから今日で1555日目を迎え、中国の無人月探査機「嫦娥4号」が3日午前10時26分、世界で初めて月の裏側に着陸した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプがメキシコ国境の壁の予算をごり押ししてる間に 先を越されたじゃん!

  

         

 

昨日は品川で頂いた牛肉を使って、息子が「牛肉巻きおにぎり」と「卵スープ」を作ってくれました   あとは頂きもののカボチャとサラダです。「牛肉~」は初めて食べましたが、すごく美味しかったです

 

     

 

         

 

今年の初コンサートは昨夕 東京文化会館小ホールで開かれたラ・ルーチェ弦楽八重奏団の第5回演奏会です ラ・ルーチェ弦楽八重奏団は、東京藝大と桐朋学園大 各4名により2013年6月に結成された若者たちの音楽集団です   メンバーはヴァイオリン=大江馨、小林壱成、城戸かれん、毛利文香、ヴィオラ=有田朋央、田原綾子、チェロ=伊東裕、笹沼樹です

プログラムは①ブラームス「弦楽六重奏曲第2番ト長調作品36」、②ブルッフ「弦楽八重奏曲変ロ長調」、③グリエール「弦楽八重奏曲ニ長調作品5」です

 

     

 

自席はF列27番、センター右ブロック右通路側です。会場は満席近い状況です この会場は小ホールと言えども約650席あるので他の小ホールより収容人数が多く、この会場を満席にするのはプロの弦楽四重奏団でも難しいくらいです チケット代が3,000円と格安とは言え、自由席でなく全席指定で満席の状況はかなりの人気コンサートと言えるでしょう

1曲目はブラームス「弦楽六重奏曲第2番ト長調作品36」です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1864年から65年にかけて作曲、1867年2月3日にウィーンで公開初演されました 第1楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」、第2楽章「スケルツォ:アレグロ・ノン・トロッポ~トリオ~プレスト・ジョコーソ」、第3楽章「ポコ・アダージョ」、第4楽章「ポコ・アレグロ」の4楽章から成ります

左から城戸、大江、田原、有田、伊東、笹沼という並びでスタンバイします 田原さんのヴィオラがさざ波のようなメロディーを奏で、他のメンバーが加わります コンミス役の城戸さんのヴァイオリンは本当に美しい そしてチェロの笹沼君のチェロは表情豊かです 第2楽章は憂いに満ちたメロディーが支配していますが、トリオに入ると賑やかなエネルギーに満ちた演奏が展開します 第3楽章は美しい旋律が続きます そして第4楽章では各楽器が歌心に満ちた演奏を展開します。この曲を聴いただけでも、メンバーが実力者揃いの集団であることが分かります リード役の城戸さんは終始 緊張感に満ちた厳しい表情でしたが、総じて6人の奏者は実に楽しそうに演奏していました。とても良いことだと思いました


     


休憩後の最初はブルッフ「弦楽八重奏曲変ロ長調」です この曲はケルン生まれのマックス・ブルッフ(1838‐1920)がドイツのヴァイオリニスト、ヴィリー・ヘスとその弟子たちのために作曲した作品です 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ・モルト」の3楽章から成ります

メンバーが2人加わり、左から大江、小林、城戸、毛利、田原、有田、笹沼、伊東という配置です

ブルッフというと「ヴァイオリン協奏曲第1番」を思い出しますが、この曲は初めて聴く曲です 雰囲気としてはブラームスに近いように思いました。リード役の大江君のヴァイオリンが素晴らしい ヴィオラの田原さんがメンバーの中では一番表情が豊かに見えました

最後の曲はラインホルト・モリツォヴィチ・グリエール(1875-1956)の「弦楽八重奏曲ニ長調作品5」です 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグロ・アッサイ」の4楽章から成ります

メンバーの配置替えがあり、左から小林、毛利、城戸、大江、有田、田原、笹沼、伊東という並びです この曲も初めて聴く曲でしたが、どの楽章も民族色豊かな、分かりやすいメロディーに溢れています 8人は色彩感溢れる爽快な演奏を展開しました 特に第3楽章のおける伊東君のチェロは心に沁みました

満場の拍手を受けて、8人はアンコールにヨハン・シュトラウス2世の「トリッチ・トラッチ・ポルカ」を山中氏が編曲した「ラルッチ・ラルッチェ・ポルカ」を超ご機嫌に演奏(パガニーニも入っていたな)、やんややんやの喝采を浴び、2曲目のアンコールとして(大好きな)メンデルスゾーン「弦楽八重奏曲」第4楽章を超高速で演奏し、会場の温度を2度上昇させました

メインの3曲とアンコールを聴いて感じたのは、彼らの演奏は歌心に満ちていて爽快感が溢れているということです メンバーそれぞれが気心が知れた仲間なのでしょう。そのことが緻密なアンサンブルによく表われていました 彼らは年に1度のペースでコンサートを開いていますが、せめてもう1回増やしてほしいと思います。東京文化会館小ホールを満席近くまで埋める実力と人気があるのですから、英断を求めたいと思います。8人のおのおの方、いかがなもんでしょうか

2019年の初コンサートは素晴らしく、幸先の良いスタートが切れました。8人の皆さんにお礼を言わなければなりません

 

     

 

 

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