人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

テイラー・シェルダン監督「ウインド・リバー」 ~ ネイティブアメリカンの置かれた現状を告発、アニーシュ・チャガンティ監督「サーチ」 ~ 全編パソコン画面の映像表現 の2本を観る:ギンレイホール

2019年01月29日 07時29分34秒 | 日記

29日(火)。昨日のことです。週に2、3回は通っている行きつけの喫茶店での出来事でした 私がいつも通りホットコーヒー(Mサイズ:税込270円)を注文して300円を払うと、おつりが30円戻されました。当たり前ですね ところが、その女性スタッフが「いま300円をお渡ししましたね。戻してください。30円をお返ししますから」と言うのです 私は一瞬 何を言われているのか分かりませんでした 私がおつりに受け取ったのは30円であって300円ではありません ワーグナーだったら「あんた、おいらに気があるんじゃねーの?」と言ったかも知れませんが、私は「明らかに相手が間違っている時にどう対応したらよいか、今まさに神に(もし居れば)試されている」と考えました そこで、いま受け取った30円が入った 小銭入れ を逆さにしてコインをすべてカウンターの上に出しました。500円玉1枚と10円玉5枚がすべてでした。相手にそれを見せて「どこに”お渡しした”と言う100円玉3枚がありますか?」と問いかけました さすがに相手も自分自身の勘違いだったことに気が付いたようでしたが、私はなぜ彼女がそんな勘違いをしたのか、不思議でなりませんでした 行きつけの店なので 事を荒立てることなく 地下の禁煙コーナーに向かいましたが、さて、あなただったらどういう対応をするでしょうか?  また「いま自分は試されている」と感じたことはありませんか

ということで、わが家に来てから今日で1579日目を迎え、今年でデビュー20周年となるアイドルグループ「嵐」が 2020年12月31日をもって活動を休止すると発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     花に嵐のたとえもあるぞ さよならだけが人生だ と詠んだのは相葉くんだったっけ

     

         

 

昨日、夕食に今年に入って初めて「ハッシュドビーフ」と「生野菜サラダ」を作りました ハッシュドビーフは美味しくて、いつも食べ過ぎてしまいます

 

     

 

         

 

昨日、神楽坂のギンレイホールで「ウインド・リバー」と「サーチ」の2本立てを観ました ギンレイの年間パスポートの期限が2月早々に切れるので、入館時に10,800円を払って更新手続きをしました もう4回以上更新しているので、有効期間は向こう13か月間になります

「ウインド・リバー」はテイラー・シェルダン監督による2017年アメリカ映画(107分)です

ワイオミング州にある深い雪に閉ざされたネイティブアメリカンの保留地”ウインド・リバー”で、白人ハンターのコリー(ジェレミー・レナ―)は少女の凍死死体を発見する 死体はコリーの娘エミリーの親友ナタリーだった。エミリーも数年前、同じような目に遭って死亡していた。そこへFBIから派遣されてきたのは新米の女性捜査官ジェーンだけだった 本部からの応援が期待できないジェーンはコリーに協力を求め捜査を進めるが・・・・。ジェーンは 雪山の不安定な気候の中で 未解決事件が多発するネイティブアメリカン保留地の置かれた現状に 思いをはせるようになる

 

     

 

映画のラストで「数ある失踪者の統計にネイティブアメリカンの女性のデータは存在しない。実際の失踪者の人数は不明である」というテロップが流れますが、この映画で監督が訴えたかったのは、繁栄するアメリカの中で置き去りにされた社会的弱者の現状だったのでしょう 土地だけは広大なのに警察官は数人しかいない、犯罪が発生しても手が回らないという実態に苦言を呈しているように思います。私自身を含めて この映画を観た多くの人が、FBIから派遣されてきた新米捜査官のように、初めてそのような実態を知ったのではないかと思います

 

         

 

「サーチ」はアニーシュ・チャガンティ監督による2018年アメリカ映画(102分)です

デビッド(ジョン・チョー)は妻を亡くしてから16歳の愛娘マーゴット(ミシェル・ラー)と暮らしている。ある日、マーゴットから3件の不在着信があったきり突然連絡が取れなくなってしまう デビッドはただちに警察に通報し、女性のヴィック捜査官(デヴラ・メッシング)が担当することになるが、有力な情報を把握できないまま37時間が経過してしまう。娘の突然の失踪に思い当たる節がないことから、デビッドはマーゴットのパソコンにログインしSNSにアクセスを試みる すると、そこにはいつもは明るいはずのマーゴットとは別人のような娘の姿があった 彼女はいったいなぜ どこに失踪してしまったのか。デビッドはSNSから得られた情報を元に独自の推理を働かせ、娘の行き先を突き止める

 

     

 

この映画を観終わった感想は、「ついに映画にも こういう時代が来たか」ということでした。ほぼ100%がパソコン・モニター画面の映像です カーソルが忙しなく画面上を行き交い、インスタグラム、フェイスブック、ツイッター、YouTubeなどの情報が次々と呼び出され映像に現われます 新たな疑問が生じると デビッドが即Googleで検索し、新しい情報が画面に現れます われわれがネット社会にどっぷりと浸かっていることを否応なしに認識させられます もっと言えば、ネット上にアップされた情報は超高速で検索され、役に立つこともあれば、悪用されることもあるということを、この映画は教えてくれます

最も犯人らしくない人物が犯人であるというのは定石通りですが、まったくヨメませんでした その点でもしっかりしたプロットから成る良く出来たサスペンス映画だと思います

この映画を監督したアニーシュ・チャガンティは弱冠27歳とのことです 全面的にパソコン画面を使ったまったく新しい映像表現は”大胆素敵”としか言いようがありません 今後どんな手法の映画を撮るのか、楽しみな監督です

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする