人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「ハッピーMOKU5アワー」コンサートを聴く~紀尾井ホール室内管弦楽団の木管五重奏団によるロッシーニ「木管四重奏曲第1番」、ビゼー「カルメン組曲」他 / 「レコード芸術」を6年分捨てる

2019年01月30日 07時21分03秒 | 日記

30日(水)。昨日、玄関の靴箱の上に置いてあった月刊誌「レコード芸術」1995年1月号から2000年12月号までの6年分と、「音楽の友」など音楽関係の雑誌・ムックなど合計110冊を分別ごみに出しました 「20年数年前はレコ芸を定期購読していたんだなあ」と感慨深いものがありましたが、ページを繰ると捨てるのが惜しくなるので一切見ず、ほとんど事務的に10冊ずつ束にしました 廊下に不要な書籍が100冊以上積んであったので、これも束にして分別ごみに出しました。管理人さんが台車を貸してくれ、手伝ってくれたお陰でスムーズに運ぶことができました これで かなりすっきりしました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で1580日目を迎え、政府は29日公表した1月の月例経済報告で、景気の総括判断を「緩やかに回復している」と据え置き、2012年12月から始まった景気回復の期間について「戦後最長となった可能性がある」と指摘した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

       好景気の実感がないけど  厚労省のように不適切統計に基づいて算出してないか?

 

         

 

昨日、夕食に「豚バラ麻婆茄子」を作りました 豆板醤と甜面醤の割合が絶妙で、とても美味しかったです

 

     

 

         

 

昨夕、紀尾井ホールで「ハッピー MOKU 5アワー」公演を聴きました MOKU5というのは木管の木(もく)と五重奏の5のことで、紀尾井ホール室内管弦楽団の木管楽器奏者5人によるコンサートです。プログラムは①ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲、②ロッシーニ「木管四重奏曲第1番ヘ長調」、③モーツアルト:歌劇「魔笛」K.620から「私は鳥刺し」「なんという不思議な笛の音だ」「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」、④ビゼー「カルメン」組曲、⑤ルーセル「ディヴェルティスマン作品6」、⑥ミヨー「ルネ王の暖炉 作品205」、⑦ラヴェル「マ・メール・ロワ」です 演奏は、オーボエ=池田昭子(N響)、フルート=難波薫(日フィル)、クラリネット=勝山大輔(都響)、ファゴット=岩佐雅美(読響)、ホルン=日橋辰朗(読響首席)、ピアノ=鈴木慎崇です


     


自席は1階3列4番、左ブロック右から2つ目です ステージ上と会場後方にはテレビカメラがスタンバイしています。NHKで収録して後日放映するのかも知れません

人の奏者が登場し配置に着きます。女性陣は、難波さんがブルー、池田さんが上が黒で下が黒とグリーンの縦ストライプ、岩佐さんが深みのあるグリーンの衣装です。皆さんオシャレです

さっそく1曲目のヨハン・シュトラウス2世の喜歌劇「こうもり」序曲の演奏に入ります 今回演奏するのはヨハン・シュトラウス2世(1825‐1899)が作曲したものをトム・ケネディが木管五重奏用に編曲したバージョンです コンサートの幕開けに相応しい楽しい曲のウキウキする演奏でした

2曲目はロッシーニ「木管五重奏曲第1番ヘ長調ヘ長調」です この曲はジョアッキーノ・ロッシーニ(1792-1868)が12歳の時に作曲した「弦楽のためのソナタ」をドイツのクラリネット奏者が編曲したものです 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 演奏はオーボエの池田さんを除く4人です

第1楽章冒頭の優しく愉悦感に満ちたメロディーを聴いて、この曲がNHK・FM放送のクラシック番組のテーマとして使われていたことを思い出しました 本当にロッシーニは12歳でこの曲を作ったのか、とビックリします

次にフルートとオーボエの二重奏でモーツアルト(1756-1791)の歌劇「魔笛」K.620から パパゲーノのアリア「私は鳥刺し」、タミーノのアリア「なんという不思議な笛の音だ」、そして 夜の女王のアリア「復讐の炎は地獄のように我が心に燃え」が演奏されます   フルートとオーボエが主役と脇役を入れ替わりながら演奏し、まるでソプラノの二重唱を聴いているような感じでした。実に楽しい演奏でした

プログラム前半の最後はジョルジュ・ビゼー(1838‐1875)の歌劇「カルメン」から6曲を選んで木管五重奏用に編曲された「カルメン組曲」です   第1曲「イントロダクション」、第2曲「ハバネラ」、第3曲「セギディーリャ」、第4曲「アルカラの竜騎兵」、第5曲「間奏曲」、第6曲「闘牛士の歌」の6曲です     ハイライトは難波さんのフルートによって演奏される「間奏曲」です。あまりの音色の美しさに 思わず聴き惚れます また、この曲に限らず、何で日橋氏のホルンはこんなに上手いんだろうと感嘆します


     


プログラム後半の1曲目はアルベール・ルーセル(1869‐1937)の「ディヴェルティスマン作品6」です この曲は木管五重奏にピアノが加わった六重奏曲です 単一楽章の小品ですが、とても楽しい曲でした

次はダリウス・ミヨー(1892‐1974)の「ルネ王の暖炉 作品205」です 「プログラム・ノート」によると、「ルネ王の暖炉」とは、「ルネ王」と呼ばれていた中世フランスの貴族ルネ・ダンジュ―が好んで散歩した並木道のことで、風が吹かず冬でも暖かいのでそのように呼ばれたそうです。「行列」「朝の歌」「ジョングルール(大道芸人)」「ラ・マウザングラード(プロヴァンス地方の地名)」「アルク川の槍試合」「ヴァラブル渓谷での狩猟」「夜のマドリガル」の7曲から成ります この曲では、曲ごとに各楽器の音色の変化を楽しむことができます 曲によってフルート奏者はピッコロを、オーボエ奏者はコーラングレを吹き、違う音色を奏でます

最後の曲はモーリス・ラヴェル(1875-1937)の「マ・メール・ロワ」を木管五重奏とピアノのために編曲した曲です 「マ・メール・ロワ」とは「マザー・グース」のことです。「眠れる森の美女のパヴァーヌ」「親指小僧」「パゴダの女王レドロネット」「美女と野獣の対話」「妖精の園」の5曲から成ります この曲も、それぞれの楽器の音色の饗宴といった趣で、色彩感溢れる音楽が展開します 「パゴダの女王レドロネット」では 中盤でドラが鳴らされますが、演奏前のトークで日橋氏が語ったところによると、「この曲だけを演奏するためにプロの打楽器奏者を呼ぶわけにもいかない」ので、ある身近の関係者に頼んだそうです すると「パゴダの女王レドロネット」の順番が来ると、舞台袖からステージマネージャーらしき髭男爵が出てきてタイミングを図ってドラを打ち鳴らしていました 感心したのはちゃんと楽譜を見ながら演奏していたことです 何だかんだ言っても、演奏家でなくてもステージを作る関係者は譜面が読めるんだな、と深く感心しました もちろんカーテンコールには髭男爵も登場し拍手を受けていましたが、遠慮がちでした

曲間のトークで、ホルンの日橋氏とピアノの鈴木氏のやり取りがあり、日橋氏が「実は昨年7月に次男が生まれましたが、1日違いで鈴木さんのお子さんも生まれました それが、同じ病院のすぐ隣の部屋だったんです。こんな縁もあるんだな、と驚きました」と奇蹟的な出来事を披露すると、鈴木氏も「世間は狭いなと思いました」と返していました

アンコールはフランセ「恋人たちの黄昏」から第3楽章でしたが、テンポの速い滅茶苦茶楽しい曲でした こういう肩の凝らないコンサートはいいですね。名手揃いのコンサート、また是非聴きたいと思います


     

コメント
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