23日(水)。昨日も喉が痛く38度台の熱も出て来たので家でベートーヴェンの弦楽四重奏曲のCDを聴きながら読書に勤しみました 幸いインフルエンザではないので良いのですが、風邪を引くとどうも気分がすぐれません 今夜と明日夜のコンサートは行けそうにありません
ということで、わが家に来てから今日で1573日目を迎え、米紙ワシントン・ポストは21日、トランプ大統領が就任してからの2年間で、虚偽の発言や誤解を招く主張が計8158回に及んだ というニュースを見て感想を述べるモコタロです
トランプはメキシコとの壁を作るよりも ウソの壁を築き上げる方が得意みたいだ
昨日、夕食に「塩だれ豚丼」と「タラと野菜のプチ鍋」を作りました 午後から熱が出て来たのですが、そうも言ってられないので無理を押して作りました
ピーター・スワンソン著「そして ミランダを殺す」(創元推理文庫)を読み終わりました 著者のスワンソンはアメリカ、マサチューセッツ州出身。2014年に「時計仕掛けの恋人」でデビュー。2015年に刊行された第2長編となる本書「そして ミランダを殺す」は、英国推理作家協会賞のイアン・フレミング・スチールダガー部門で最終候補に残った
ある日、実業家のテッド・セヴァ―ソンは空港のバーで離陸までの時間つぶしをしていたが、見知らぬ美女リリー・キントナーに声をかけられる。テッドは酔った勢いで、1週間前に妻のミランダが自宅の新築工事業者ブラッド・ダゲットと浮気をしている現場を目撃したことを話し、冗談半分で「妻を殺したい」と漏らす それを聞いたリリーは「ミランダは殺されて当然」と断定し、殺人を正当化する理論をまくしたて、テッドの妻殺害への協力を申し出る そこからミランダを葬り去るための計画が動き出すが、殺人の決行日が近づいたとき、予想外の事件が起こる。こちらが考えていたことを相手も考えていた
この小説は第1部「空港のバーのルール」、第2部「未完成の家」、第3部「死体をうまく隠す」の3部構成になっていますが、主人公と思っていた人物が第1部で早くも殺されてしまったり、殺人犯の男が殺される立場に追いやられたりと、半端ないどんでん返しが続きます そして、完全犯罪間違いなしという最後の段階で、ある手紙がこの小説の本当の主人公を恐怖のどん底に突き落とします
最近読んだ本の中では、アンソニー・ホロヴィッツ著「カササギ殺人事件(上・下)」以来の面白さでした 先日読んだディーン・R・クーンツ「ベストセラー小説の書き方」流に言えば、「プロットがしっかりしていて」「相次ぐ困難によって主人公が追い詰められ」「結末が面白い」ということに加え、すべてが登場人物たち(テッド、リリー、ミランダ、キンボール刑事)の一人称で語られていくところに大きな特徴があります
この小説は「このミステリーがすごい!」大賞などで第2位に入ったという宣伝文句で売り出されていますが、その宣伝文句に偽りはありません 想定外の展開の連続に あなたはついていけるか