2日(木)。わが家に来てから今日で2970日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は28日、ウクライナ侵攻を巡り西側諸国との対立が深まる中、モスクワでの連邦保安局幹部会拡大会合で訓示し、「われわれの社会を分裂・弱体化させようとする違法行為を特定し、阻止しなければならない」と述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
阻止するのは ウクライナの社会を分裂・弱体化させようとする 違法行為じゃね?
昨日、夕食に「ブリの照り焼き」「生野菜サラダ」「豚汁」を作り、マグロとタコの刺身と一緒に食べました 和食はヘルシーでいいですね
昨夜、東京文化会館小ホールで「都民芸術フェスティバル」参加公演「デュオの世界 レーガー生誕150年を記念して」コンサートを聴きました プログラムと出演者は①ブラームス「ワルツ集作品39」より第1,2,11,14,15曲(連弾)、②レーガー「モーツアルトの主題による変奏曲とフーガ作品132a(2台ピアノ)」:以上ピアノ=瀬尾久仁 & 加藤真一郎。③レーガー「イントロダクションとパッサカリア ニ短調(連弾版)」、④ラフマニノフ「組曲第2番作品17(2台ピアノ)」:以上ピアノ=中井恒仁 & 武田美和子です
プログラム前半は瀬尾久仁と加藤真一郎によるデュオの演奏です 2人は桐朋学園大学ピアノ科に学ぶ瀬尾久仁と、作曲家に学ぶ加藤真一郎が在学中の1998年にピアノデュオを結成しました
難関のマレイドラノフ国際2台ピアノコンクールで日本人デュオ初の第1位、国際ピアノデュオコンクール(ポーランド)第1位及びショパン賞を受賞するなど内外のコンクールに入賞しています
1曲目はブラームス「ワルツ集 作品39」より第1(ロ長調),2(ホ長調),11(ロ短調),14(変ト長調),15曲(変イ長調)です この曲はヨハネス・ブラームス(1833-1897)が1865年に作曲、1867年に出版された16曲から成るワルツ集です
音楽評論家ハンスリックに献呈されました
連弾のため、1台のピアノに2人が座ります 低音部を加藤、高音部を瀬尾が弾きます。第1曲から第14曲までの4曲は速いパッセージを鮮やかに駆け抜ける感じなので、一番有名な第15曲の穏やかな曲想が心に沁みます
2曲目はレーガー「モーツアルトの主題による変奏曲とフーガ 作品132a」(2台ピアノ)です この曲はマックス・レーガー(1873-1916)が1914年6月に完成した作品で、モーツアルト「ピアノ・ソナタイ長調K.331”トルコ行進曲付き”」第1楽章のテーマを用いた主題と8つの変奏、そしてフーガで構成されています
瀬尾が下手、加藤が上手のピアノに座り演奏に入ります 冒頭はK.331のお馴染みのテーマがオリジナルの形で演奏され、レーガーの変奏に入っていきますが、第3曲あたりからモーツアルトの面影がなくなりレーガー色が強くなります
変奏が終わりフーガに入ると、明らかにバッハの影響をもろに受けていることが窺え、バッハ ⇒ モーツアルト ⇒ レーガーという音楽史の流れを感じさせます
2人の演奏は息がぴったりと合っていて爽快感がありました
プログラム後半は中井恒仁 & 武田美和子によるデュオの演奏です 2人はともに東京藝大、ミュンヘン音楽大学大学院修了。1999年にデュオを結成し、同年「マレイドラノフ国際2台ピアノコンクール」に入賞し、ソロとデュオの両面で国内外で活躍しています
1曲目はレーガー「イントロダクションとパッサカリア ニ短調」(連弾版)です この曲はマックス・レーガーが1899年に作曲した作品です
この年、ドイツ・ヘッセン州のクローンベルク・イム・タウヌス地方に新しいオルガンを建設することになり、その資金集めの一環として、声を掛けられた何人かの作曲家の一人として作曲したものです
連弾のため1台のピアノに2人が座ります 低音部を中井、高音部を武田が弾きます
2人の迫力ある演奏で開始されますが、明らかにバッハの影響を受けていることが分かります
2曲目はラフマニノフ「組曲第2番作品17」(2台ピアノ)です この曲はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1900年から翌01年にかけて作曲、1901年にモスクワで初演されました
第1曲「序奏」、第2曲「ワルツ」、第3曲「ロマンス」、第4曲「タランテッラ」の4つの部分から成ります
武田が下手、中井が上手のピアノにスタンバイし、演奏に入ります 第1曲「序奏」はスピード感溢れるパワフルな演奏が印象的です
第2曲「ワルツ」はワルツとは言うものの、めくるめく速さで疾走します
第3曲「ロマンス」はどちらかと言うとビターなロマンティシズムを感じます
第4曲「タランテッラ」は独特の鋭いリズムにより重厚感のある演奏が繰り広げられます
腹の底にズシンと重みを感じる素晴らしい演奏でした
会場いっぱいの拍手の中、前半に出演した瀬尾と加藤も一緒にカーテンコールに応え、2台ピアノ・4人連弾によるアンコールに入りました 下手に武田&中井のコンビが、上手に瀬尾&加藤のコンビがスタンバイし、リスト「半音階的大ギャロップ」を、会場を揺るがさんばかりの大音響によりノリノリで演奏、再び満場の拍手を浴びました