13日(月)。わが家に来てから今日で2981日目を迎え、ガーシー参議院議員が国会を長期欠席したことから国会議員としての地位が危ぶまれるなか、NHK党の党首・立花孝志氏が党首を辞任し、後任に元子役の大津綾香氏が就任、政党名を「政治家女子48党」に変更したことについて、ガーシー氏は「今さら日本に連れ戻せなくて、その責任を取って辞めます。名前は『女子党』にしますって、これもうただのジョークやん、コントでしょ、こんなもん、ただの」と不満を表明した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
あんたが参院選で当選したこと自体が ジョークでコントだったんだよ こんなもん
昨日正午から、オーチャードホールでアンドレア・バッティストーニ ✕ 東京フィルによる「3月度定期演奏会」の公開リハーサルを見学しました 実は、本番を10日(金)にサントリーホールで聴いたばかりです。本番の後で公開リハーサルを聴くなんて本末転倒もいいところですが、東京フィルの日程設定がそうなっているのでどうしようもありません
モヤモヤしながらも、事前にWEB申し込みをしてあり、東京フィルの公開リハーサルを見学するのは今回が初めてなので、予定通り見学することにしました
座席は自由で、午前11時半開場・正午リハーサル開始なので11時10分頃に会場に行って並びました 11時半より前に、高校生らしき団体が先に入場していたので、特別に招待したのでしょう。とても良いことだと思います
見学可能な席は1階17列目より後方ですが、早く並んだ甲斐があって18列目のセンターブロック右通路側が確保できました
事前の通知には公開されるのは約1時間で、曲目はサン=サーンス「交響曲第3番」となっていましたが、当日配布された案内文書には「12:00~13:30」とあり、スタッフの説明ではリハーサル後に指揮者バッティストーニから挨拶があるとのことでした
気になったのは、3つの楽曲のうちどの曲をどういう順番で公開するのかということがどこにも書かれていないし、スタッフの説明にもなかったことです
指定された見学席はかなり埋まっています この日午後3時から開かれる「オーチャード定期演奏会」の会員が中心と思われます
スタッフの説明によると、公開リハーサルは3年4か月ぶりとのことです
正午ジャストに白のTシャツ姿の近藤コンマスの合図でチューニングが始まり、拍手の中、普段着姿のバッティストーニが登場し指揮台に上ります 1曲目が激しいアレグロで開始され、ベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」から始めるのだな、と初めて分かりました
バッティストーニは何度か途中で演奏を止め、注意点を指摘し前に進めました
イングリッシュホルンの素晴らしい演奏を聴いて、本番での感激を思い出しました
2曲目はプログラム通りカゼッラの狂詩曲「イタリア」でした
冒頭のドラマテックな演奏を聴いて色彩感溢れる本公演が蘇りました
この曲でもイングリッシュホルンの演奏が心に沁みました
残念ながら、あの「フニクリ・フニクラ」の主題が登場する最終楽章のリハーサルはありませんでした
もう完璧に仕上がっているということですね
ここで次のサン=サーンス「交響曲第3番」の演奏のために舞台換えが行われます ステージ下手にはハープとピアノが置かれ、上手のコントラバスの後ろにはオルガンの石丸由佳さんがスタンバイします
ここで、私は「オーチャードホールにはパイプオルガンがない
」と気が付きました
石丸さんはかなり大きめの電子オルガンを弾きます
再びバッティストーニが登場し、第1楽章の第2部から演奏に入ります 最初からオルガンが入りますが、演奏が始まって間もなくして、バッティストーニは指揮台から降り、観客席の13列目位まで歩いてきて演奏に耳を傾けていました
おそらく弦楽器とオルガンの音のバランスを確かめていたのだと思います
また指揮台に戻り演奏を続けました。何度かその作業を繰り返し次の楽章に移りました
リハーサルなので全曲を演奏するわけにはいかないので、全楽章を通じてバッティストーニが気になるところだけピックアップして集中的に演奏したようです
リハーサル終了後、バッティストーニが通訳と共に登場し、客席の13列目辺りでマイクを持って聴衆に向かい次のように語りました
「普段のリハーサルは東京オペラシティでやることが多いです 本公演はすでにオペラシティとサントリーホールで本番を演奏してきたので、私がどういう指揮をするか、皆さんよく分かっていらっしゃると思います
しかし、ホールが違うとオーケストラの対応も違ってくるのです
今日は2回の本番で出たミスを改め、危なそうな箇所をチェックすることをテーマに最終リハーサルを行いました
ところで、最近はテクノロジーが発達し、AIが何でもやるようになりました
テクノロジーの発達には良い面もあります。パイプオルガンの代わりに電子オルガンが使用されるようになったのもその一つです
しかし、現代はAIが作曲までする時代です。オーケストラに代わってAIが演奏するようになったらお終いです
皆さん、AIに抵抗を示してください
さて、今気が付いたのですが、2階席に生徒さんたちが見学に来ています
皆さん、これを機会にどんどんコンサートに来てください
音楽界にとって若い皆さんは大切なお客様です
もちろん、その他の皆さんもどんどん聴きに来てください
」
バッティストーニの挨拶を聴いて、リハーサル前のモヤモヤがすっかり解消されました 「ホールが異なればオーケストラの演奏の仕方も変わってくる」というのはその通りでしょう
サントリーホールのようなヴィンヤード(ぶどう棚)型のホールと、オーチャードやオペラシティのようなシューボックス(靴箱)型のホールとでは音の響き方や残響時間が異なります
指揮者はそうした点を考慮して、客席で聴くとどういう音響になるかを確認することがリハーサルの大きなテーマになるのだと思います
今回の公開リハーサルは聴きに行って正解でした リハーサルそのものはもちろん、バッティストーニの挨拶が良かったと思います
クラシック音楽界は「明日の聴衆」を育て、コンサート会場に呼び込まなければ将来はありません