人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京春祭「福川伸陽 & 古楽の仲間たち」公演を聴く ~ J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲第2番」、ヴィヴァルディ「リコーダー、Ob、Vn、Fg、通奏低音のための協奏曲 ト短調」ほか

2023年03月25日 06時48分49秒 | 日記

25日(土)。行きつけの整骨院の近くを流れる石神井川の桜が満開でした 週末から来週にかけて雨が降りそうなので、今が見どころかもしれません

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2993日目を迎え、指揮者の佐渡裕氏が24日までに自身のインスタグラムを更新し、WBC決勝で日本中が盛り上がっている頃、コンサートのリハーサルで楽友協会のステージから転落し、全くかばうことができないまま思い切り床に身体を打ちつけたが、リハーサルと本番を肩の痛みに堪えながら右手だけで指揮をして無事にコンサートを終えたと報告した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     指揮台でなくステージから落ちたというから相当な痛みだと思う 早期の回復を祈る

 

         

 

昨日、夕食に「トンテキ」と「エノキダケの味噌汁」を作りました 例によって、野菜類はワンプレートに盛り付けました 前回、肉を焼き過ぎて硬くなってしまったので、今回は早めに切り上げました

 

     

 

         

 

昨夜、東京文化会館小ホールで東京春祭参加公演「福川伸陽 & 古楽の仲間たち」を聴きました プログラムは①ヘンデル:付随音楽「アルチェステ」HWV45 第1幕より「グラン・アントレ」、②テレマン「リコーダー、ホルン、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV42:F14」、③C.H.グラウン「ホルン、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ  ニ長調」、④ボワモルティエ「5声の協奏曲 ホ短調 作品37-6」、⑤クヴァンツ「ホルン協奏曲  変ホ長調」、⑥J.F.ファッシュ「四重奏曲ヘ長調 FaWV  N:F3」、⑦ヴィヴァルディ「リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV107」、⑧J.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲第2番 ヘ長調 BWV1047」です

演奏は「レ・ヴァン・ロマンティーク・トウキョウ」で、メンバーは下記の通りです

バロック・ホルン=福川伸陽、バロック・ヴァイオリン=髙田あずみ、荒木優子、丸山昭、バロック・ヴィオラ=成田寛、バロック・チェロ=上村文乃、コントラバス=今野京、バロック・オーボエ=三宮正満、バロック・ファゴット=村上由紀子、リコーダー=太田光子、フォルテピアノ=川口成彦。川口を除くほぼ全員がバッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーとして活躍しているアーティストです

主役の福川氏がツイッターで、「開場時におもてなしのプレゼントも用意してます 18:40位にはお越しください」とツイートしていたので、どんなプレゼントがもらえるんだろうと期待して18:30に入場したら、何も配布していません オカシイナァ?と思っていると、「会場内にお入りください」というアナウンスが入りました さては音楽のプレゼントだな、と思ってG-28番の自席に着くと、18:42頃に福川氏が登場しファンファーレを演奏、次いで6人の演奏者が登場し華やかな音楽を演奏しました 10分以内の短い曲だったので、開演間際に来た人は聴き逃したはず。残念でした

 

     

 

1曲目はヘンデル:付随音楽「アルチェステ」HWV45 第1幕より「グラン・アントレ」です この曲はジョージ・ヘンデル(1685-1759)が1749年から1750年にかけて作曲しました 戯曲の導入音楽とのことです。出演者全員で演奏しましたが、コンサートの開幕に相応しい楽しくワクワクする音楽でした

ここで、福川氏がバロック・ホルンについて解説しました 現代のホルンと違いバルブがなく、管の長さと管の輪の数によって音域を調整するとのことです バロック・ホルンは長調向きの楽器で短調は演奏が困難とのことです 1曲目は輪が一つで最もシンプルな形のバロック・ホルンで演奏しました

2曲目はジョージ・フィリップ・テレマン(1681-1767)の「リコーダー、ホルン、通奏低音のための協奏曲 ヘ長調 TWV42:F14」です 第1楽章「ヴィヴァーチェ」、第2楽章「ルール」、第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」の3楽章から成ります 太田、福川、村上、川口による演奏です。ホルンは輪が2つあります 太田のリコーダーのリードで軽快な演奏が進みます。第2楽章はリコーダーの悲し気な旋律が印象的でした

3曲目はカール・ハインリヒ・グラウン「ホルン、ヴァイオリン、通奏低音のためのトリオ・ソナタ  ニ長調」です この曲はプロイセン宮廷楽団の楽長ヨハン・ゴットリーヴ・グラウン(1702-1771)が作曲した作品です 第1楽章「アレグレット」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 福川、高田、上村、川口の4人による演奏です。ホルンは輪が3つ。全曲を通して高田のヴァイオリンと福川のホルンとの掛け合いが鮮やかでした

4曲目はボワモルティエ「5声の協奏曲 ホ短調 作品37-6」です この曲はジョゼフ・ボダン・ド・ボワモルティエ(1689-1755)が1732年に作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 太田、高田、川口、上村、三宮、村上、今野による演奏です。短調の作品のためホルンはお休みです この曲ではバッハ・コレギウム・ジャパンで無敵のバロック・オーボエ奏者として活躍している三宮正満が並外れた素晴らしい演奏を繰り広げました また、リコーダーの太田光子の演奏も十分楽しめました

5曲目はクヴァンツ「ホルン協奏曲 変ホ長調」です この曲はフリードリヒ2世の宮廷でフルート教師として活躍していたヨハン・ヨアヒム・クヴァンツ(1697~1773)が作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「シチリアーノ:ラルゲット」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります この曲はリコーダーを除く10人で演奏されます。ホルンの輪は2つです。第1楽章は軽快なテンポで進み、第2楽章ではホルンとオーボエとのアンサンブルが素晴らしかった 第3楽章は再び軽快な演奏が展開しました

 

     

 

プログラム後半の1曲目はJ.Sバッハと同じ時代に活躍したヨハン・フリードリヒ・ファッシュ「四重奏曲 ヘ長調 FaWV  N:F3」です 第1楽章「アンダンテ」、第2楽章「アレグロ」、第3楽章「アンダンテ」、第4楽章「アレグロ」の4楽章から成ります 高田、三宮、川口、村上、福川、今野による演奏です。ホルンの輪は2つです。この曲では三宮のオーボエ、福川のホルン、村上のファゴットが素晴らしかった

2曲目はアントニーノ・ヴィヴァルディ(1678-1741)「リコーダー、オーボエ、ヴァイオリン、ファゴット、通奏低音のための協奏曲 ト短調 RV107」です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります 太田、三宮、高田、村上、上村、川口、今野による演奏です。ホルンはお休みです 全楽章を通して、三宮のオーボエ、太田のリコーダー、高田のヴァイオリンが良く歌い、村上のファゴットが大活躍しました

最後の曲はJ.S.バッハ「ブランデンブルク協奏曲 第2番 ヘ長調 BWV1047」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685-1750)が1721年以前に作曲しました 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「アレグロ・アッサイ」の3楽章から成ります 全員で演奏します。ホルンは輪が2つです。第1楽章の愉悦感に満ちた演奏、第2楽章の悲し気な旋律を経て、第3楽章の華やかなフィナーレが展開しました ホルンは第1楽章と第3楽章に登場しますが、華やかさを演出しました

満場の拍手にカーテンコールが繰り返され、アンコールにゼレンカ「カプリッチョ」から終曲が生き生きと演奏され、楽しいコンサートを締めくくりました

 

     

コメント (1)
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