11日(土)。東日本大震災から今日で満12年を迎えました このtoraブログも2011年2月に始めたので今年が満12年です この間、いろいろなことがありましたが、それらは毎日ブログに綴ってきました 「継続は力なり」という言葉を今あらためてかみしめています
さて、昨日朝 池袋まで歩く途中、地下鉄西巣鴨駅近くの小学校で桜が咲いていました ひょっとしてソメイヨシノか? だとしたら、気象庁の(東京の)開花予想の元になっている靖国神社のソメイヨシノより5~6日早い開花宣言かも 季節も私の頭の中も春です
ということで、わが家に来てから今日で2979日目を迎え、朝鮮中央通信は10日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記が9日に朝鮮人民軍砲兵部隊の訓練を視察したと報じたが、視察にはジュエ氏とみられる娘も同行した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
国民が飢餓で苦しんでいるのに 親娘そろって軍事訓練の見学会とは 聞いて呆れる
昨日の夕食は牛ロースとバラ肉の焼き肉にしました あとは「生野菜とアボカドのサラダ」と「ワカメスープ」です たまには焼き肉もいいですね
昨夜、サントリーホールで東京フィル「第982回サントリー定期公演」を聴きました プログラムは①ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9、②カゼッラ:狂詩曲「イタリア」作品11,③サン=サーンス「交響曲第3番 ハ短調 作品78 ”オルガン付き”」です 指揮は東京フィル首席指揮者アンドレア・バッティストーニです
オケは14型で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの東京フィルの並び。コンマスは近藤薫です
1曲目はベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」作品9です この曲はエクトル・ベルリオーズ(1803-1869)が1843年に作曲、1844年2月3日にパリで初演されました 本来は歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の第2幕の前奏曲として計画されていましたが、後に演奏会用序曲として出版されました
バッティストーニが指揮台に上り演奏に入りますが、冒頭からスピード感と色彩感溢れる演奏が爽快です 驚くべきは金管・木管楽器のみならず、弦楽器群も多彩な色彩感を醸し出していることです バッティストーニは終始アグレッシブな指揮で東京フィルを煽り立てました
2曲目はカゼッラ:狂詩曲「イタリア」作品11です この曲はイタリアの作曲家アルフレード・カゼッラ(1883-1947)が1909年に作曲、1910年4月23日にパリで初演されました 今年はガゼッラ生誕140年に当たることから取り上げられたようです 第1楽章「レント、グラーヴェ、トラジコ:コン・モルタ・ファンタジア」、第2楽章「レント、アッサイ ~ ロンターノ」、第3楽章「アレグレット・グラツィオーソ、ポーコ・モッソ」、第4楽章「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ ~ フェストーソ、コン・アニモ」の4楽章から成ります
下手にハープが2台スタンバイし、バッティストーニの指揮で演奏に入ります オペラ指揮者らしいダイナミックな音楽づくりが際立っています イングリッシュホルンの抒情的な演奏が印象的です ファゴットとハープとのアンサンブルが美しい 最終楽章は「フニクラ・フニクラ」のメロディーがヴィオラからチェロに受け継がれ、その後様々に変化して現れます 知っているメロディーが出てくると楽しいこと限りなしです バッティストーニは、いつものように、時に指揮台上で跳び上がり、きびきびした指揮で東京フィルを統率、終始アグレッシブな演奏を展開しました
プログラム後半はサン=サーンス「交響曲第3番 ハ短調 作品78 ”オルガン付き”」です この曲はカミーユ・サン=サーンス(1835-1921)が1886年に作曲、同年5月19日にロンドンで初演されました。第1楽章・第1部「アダージョ ~ アレグロ・モデラート」、同・第2部「ポーコ・アダージョ」、第2楽章・第1部「アレグロ・モデラート ~ プレスト」、同・第2部「マエストーソ ~ アレグロ」から成ります
2階正面パイプオルガン席に石丸由佳さんがスタンバイし、バッティストーニの指揮で第1楽章が開始されます 印象的だったのは第2部のアダージョで、パイプオルガンの重低音が会場を満たした時です 音(音楽)は空気を振動させることによって人間の耳に入ってくるということをはっきりと自覚しました 会場全体が振動しているように感じました サン=サーンスもそういう効果を狙っていたのかもしれません 第2楽章第1部のアレグロは弦楽器の激しいキザミが印象的です そして第2部では石丸さんのパイプオルガンの重厚感のある響きと、ピアノの煌めきに導かれて、弦楽器を中心にオケの総力を挙げての渾身の演奏が展開します この辺りのコントロールはバッティストーニの独壇場です オーケストラとパイプオルガンとの総合力により華麗で豪快なフィナーレを飾りました
この日のプログラムは、いずれもバッティストーニならではの「元気が出る」選曲で、指揮も演奏もアグレッシブに繰り広げられました バッティストーニは、どうすれば日本の聴衆が喜んでくれるのかを熟知しているように思います