10日(水)。昨日、朝7時台のNHK「おはよう日本」を見ていたら、4月23日にすみだトリフォニーホールで開かれた新日本フィルの「公開リハーサル」の模様が放映されていました 新たに新日本フィルの音楽監督に就任した佐渡裕氏がドヴォルザーク「交響曲第9番”新世界より”」をレクチャーしながら演奏したものです
佐渡氏はこれまでオケの音楽監督の時はホテル住まいではなく、オーケストラが本拠地とする街に住んで指揮活動をしてきたということですが、現在墨田区内に家を借りて住んでいるとのことです
番組では佐渡氏へのインタビュー、地元の人たちとの交流などとともに、公開リハーサルの様子が映し出されました
客席映像の奥の方に私の姿も小さく映し出されていました
私もいよいよ全国放送NHKデビューか
・・・って、誰も気がつかないですね
ということで、わが家に来てから今日で3039日目を迎え、ロシアのプーチン大統領は、第2次世界大戦でナチス・ドイツに勝利したことを祝う「戦勝記念日」の9日に演説し、「本当の戦争」が再びロシアに対して行われており、西側諸国はロシアを破壊しようとしていると述べた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
独立国家ウクライナに侵攻し 国中を破壊しようとしているのは どこのどいつだ!
昨日、夕食に「牛肉の赤ワイン煮」「生野菜サラダ」「白舞茸の味噌汁」を作りました 赤ワイン煮は40分間弱火で煮込んだので柔らかくて美味しく出来ました
昨日、渋谷のユーロスペースで松原文枝監督による2023年製作「浜のドン」(100分)を観ました
本作は、カジノ問題で揺れた2021年の横浜市長選で反対派の急先鋒に立った実業家・藤木幸夫を追ったドキュメンタリーです テレビ朝日「報道ステーション」のプロデューサーを務めた松原文枝が製作した2022年2月放送のドキュメンタリー番組を劇場版として公開したものです
2019年8月、「ハマのドン」と呼ばれる91歳の実業家(藤木企業代表取締役会長)・藤木幸夫が、横浜港へのカジノ誘致阻止にむけて立ち上がる 地元政財界に顔が効き、歴代総理経験者や自民党幹部との人脈も持つ保守の重鎮が、政権中枢に対して全面対決の姿勢を示したのだった
決戦の場となった横浜市長選で藤木は、住民投票条例の署名を法定数の3倍も集めた市民の力にすべてを懸けた
世界のカジノ王「ラスベガス・サンズ」CEOのアデルソンは日本進出を狙っていました 1兆円という巨額な資金を投じるターゲットは東京に近い横浜港の山下ふ頭でした
そこは藤木が親の代から長年仕切ってきた仕事の現場でした。態度をあいまいにしてきた横浜市の林文子市長は、地元の経済活性化を目指しカジノ誘致に向けて動き出します
これに敢然と立ち向かったのが藤木でした
最初はカジノ推進派だった藤木でしたが、自民党の古参議員から「ギャンブル依存症の問題などについて研究した方が良いのではないか?」とアドヴァイスされ、「カジノ誘致反対」に方針を転換したのです
藤木の言動をニュースで知ったアメリカ在住の日本人カジノ設計者が「この人は言葉に力がある
彼ならカジノの危険性を正直に伝え、日本にはカジノは必要ないという理論武装を伝えることができる
」と考え、来日して藤木に会い、誘致反対集会でカジノ設計者としての経験から得たカジノの危険性を訴えます
これは説得力がありました
何しろ現役のカジノ設計者が自らカジノの危険性を指摘するのですから
藤木は戦後間もない頃、近所の不良を集めて野球チームを作りましたが、その時のメンバーが中心となって誘致反対の署名運動を展開します そして、市長選挙では無名の新人を押し立てて、現職市長、菅総理(選挙区は地元横浜)側近の現職閣僚を相手に無謀ともいえる闘いに挑み、圧倒的な得票差で当選させます
最初 私は、親から引き継いだ横浜ふ頭の現場をカジノで荒らされたくない、という個人的な利権を守るために反対運動に身を投じたのかと疑いの目でみていました しかし、敗戦直後からの彼の活動や人々とのやり取り、自ら立ち上げ 代表取締役会長を務める「横浜エフエム」ではサラ金広告を流さないという方針などを通して「私的利益のためではなく、公共の利益のために動いている」ことが分かり、「人間としての藤木」の魅力に惹かれ、考えを改めました
自民党の党員でありながら、地元出身の現職総理大臣に盾を衝き、「生活を破綻されるカジノの誘致は絶対許さない」という強い信念に基づいて行動する藤木の姿は、「こういう人にこそ政治家になってほしい」と思わせます
これほどの信念と実行力のある政治家が今の日本にどれだけいるか? 非常に疑問です
市長選での大勝を受けての「主権は官邸にあらず、主権在民」という藤木の言葉が強く印象に残ります