30日(火)。わが家に来てから今日で3059日目を迎え、6月10日の「時の記念日」を前に、シチズン時計が20~50代の働く男女に生活の様々な場面での待ち時間への意識調査をした結果、5年前と比べてイライラを感じるまでの時間が延びたことが分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
延びた時間を利用して3倍速で動画を見るというのが タイパ重視の現代人らしいね
昨日、夕食に「エビの肉巻き」「生野菜とアボカドのサラダ」「白舞茸の味噌汁」を作りました 「エビ~」は前回作った時に焼き時間が長すぎて硬くなってしまったので、今回は控えめにしました。とても美味しく出来ました
昨夜、サントリーホールで東京都交響楽団の「第976回 定期演奏会 Bシリーズ」を聴きました プログラムは①ラフマニノフ(レスピーギ編)「絵画的練習曲集」より「海とかもめ作品 39-2」,②同「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」、③エルガー「交響曲第2番 変ホ長調 作品63」です
演奏は②のピアノ独奏=アンナ・ヴィ二ツカヤ、指揮=尾高忠明です
オケは14型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの都響の並び。コンマスは矢部達哉です
1曲目はラフマニノフ(レスピーギ編)「絵画的練習曲集 作品39-2」より「海とかもめ」です 「絵画的練習曲集」はセルゲイ・ラフマニノフ(1873-1943)が1916年から翌17年にかけて作曲した9曲から成るピアノ練習曲集で、「海とかもめ」はその第2曲です
これをイタリアの作曲家レスピーギが1931年に管弦楽用に編曲しました
尾高の指揮で演奏に入りますが、全体的に聴きやすい曲想で、まるで映画音楽を聴いているような心地よさを感じます これはレスピーギの編曲が巧みだからこそだと思います
2曲目はラフマニノフ「パガニーニの主題による狂詩曲 作品43」です この曲は1934年に作曲、同年ボルティモアでラフマニノフの独奏、ストコフスキー指揮フィラデルフィア管弦楽団により初演されました
主題はパガニーニ「24の奇想曲」の第24曲(イ短調)の曲で、序奏、主題と24の変奏から成ります
ピアノ独奏のアンナ・ヴィ二ツカヤはロシアの黒海沿岸で生まれ、10代でハンブルクへ移り、2007年にエリザベート王妃国際コンクールで優勝を果たしました 2009年からハンブルク音楽演劇大学でピアノ科の教授を務めています
尾高の指揮で演奏に入りますが、冒頭から高速テンポによるアグレッシブな演奏が展開し、変幻自在のアンナの演奏に聴き入ってしまいます 彼女は刻々と変化する曲想を楽しんで演奏している様子が窺えます
有名な第18変奏は意外とあっさりと弾き、「聴きどころは、この変装ばかりじゃないのよ
」と言わんばかりに第19変奏に移りました
尾高 ✕ 都響はソリストにピタリとつけました
満場の拍手にアンナは、アンコールにラフマニノフ「エチュード『音の絵』作品33-2」を鮮やかに演奏、再び大きな拍手を浴びました
プログラム後半はエルガー「交響曲第2番 変ホ長調 作品63」です この曲はエドワルド・エルガー(1857-1934)が1910年から11年にかけて作曲、1911年5月24日にロンドンで初演されました
1910年5月に崩御した「故エドワード7世国王陛下の思い出」に捧げられました
等松春夫氏のプログラム・ノートによると、「この曲にはエルガーのミューズであったアリス・スチュワート=ウォートリーという女性への密かな思いが込められている」とのことです
第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・ノビルメンテ」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「ロンド:プレスト」、第4楽章「モデラート・エ・マエストーソ」の4楽章から成ります
正直に告白すると、私はこの曲を聴くのは この演奏が生まれて初めてです モーツアルトはCDとLPを合わせて約1000枚保有しているのに、エルガーは「チェロ協奏曲」と「エニグマ変奏曲」と「愛の挨拶」を含むヴァイオリン小曲集くらいしか持っていないのです
この偏った聴き方が私の最大の欠点です
したがって、全く予習ができなかったので、ぶっつけ本番で聴きました
その上での感想しか書けませんので、悪しからず
尾高の指揮で第1楽章が開始されますが、冒頭からテンションの高い曲だな、と思いました 第2楽章は葬送行進曲調の音楽ですが、それでもテンションが下がりません
第3楽章は実質的にスケルツォですが、またテンションが上がります
第4楽章ではフィナーレが静かに終わるところが良かったと思います
全体的に情報量が多すぎて、私の頭では処理しきれないというのが正直なところです
一度も聴いたことのない50分を優に超える交響曲を聴くというのは、はっきり言って苦痛に近いものがあります それでも、この日の演奏は、過去にエルガーメダルを受賞した尾高氏の熱意が都響の面々に乗り移ったかのような終始集中力に満ちた演奏で、エルガーの「交響曲第2番」が20世紀を代表する名曲であることを示したように思います
終演後、カーテンコールに応えた尾高は、聴衆の拍手を制し、「昔は都響は頻繁に呼んでくれたが、最近はあまり呼んでくれなくなった 今回やっとエルガーの交響曲第2番を指揮することになった。最近 某オーケストラで同じ曲を指揮したが、都響の方が上です
」と語り、楽員と聴衆からやんややんやの喝さいを浴びました
都響に対するリップサービスはいいんですが、都響に負けた「某オーケストラ」とは、昨年この曲を録音した大阪のオケのことだろうか? そうだとしたら、そのオケの人たちが尾高氏の発言を知ったら、どう思うだろうか そんなことを考えると、夜も眠れない(昼寝するしかない)
話は変わりますが、都響は下のチラシをプログラム冊子に挟み込んでいました
都響公演に限らず、いまサントリーホールで問題になっているのは「補聴器」のハウリング問題です 昨夜のコンサートの前半でも補聴器のハウリングが起こっていたようです
1階中央の自席では気がつかなかったので2階席かもしれません
ホール側では開演前と休憩時のアナウンスで補聴器のハウリングが起こらないよう注意を促していますが、なかなか止まないようです
上記のチラシの下段に書かれれいるように「本人が気づいていない場合がある」と思われます
近くの客が声をかけた方が良いと思います
その際、相手が猟銃やサバイバルナイフを持っていないことを確かめた方が良いと思います
生きづらい世の中になりましたね