23日(月・休)。わが家に来てから今日で3541日目を迎え、ウクライナのシビハ外相は21日、情報機関の話としてロシアがウクライナの原発施設を攻撃する計画があると明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
ロシア兵の死者は7万人超というからプーチンは焦ってる 原発攻撃は自滅への道だ
昨日、サントリーホールで新日本フィル「第658回定期演奏会」を聴きました プログラムは①ハイドン「交響曲第6番 ニ長調 ”朝”」、②ブルックナー「交響曲第7番 ホ長調」です
指揮は佐渡裕です
オケは8型の小編成で、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという いつもの新日本フィルの並び ステージ上手奥にはチェンバロがスタンバイします
コンマスは西江王子、隣はアシスタント・コンマスの立上舞です
1曲目はハイドン「交響曲第6番 ニ長調 ”朝”」です この曲はヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)がオーストリアのハンガリー国境付近に居を構えるエステルハージ侯爵家の楽団の副楽長を務めていた1761年に作曲しました
なお、第6番は「朝」、第7番は「昼」、第8番は「夕」の標題が付けられています
第1楽章「アダージョ ~ アレグロ」、第2楽章「アダージョ ~ アンダンテ ~ アダージョ」、第3楽章「メヌエット」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ」の4楽章から成ります
小規模編成ということでか、佐渡は指揮台を使用しないで第1楽章に入ります 弦楽セクションの軽快なテンポの演奏に乗せて、野津雄太のフルート、神農広樹のオーボエが良く歌います
第2楽章では西江コンマスのソロが素晴らしい
第3楽章ではファゴットの河村幹子の演奏が冴えています
第4楽章では長谷川彰子のチェロが素晴らしかった
終始 ハイドンらしい明朗で軽快な演奏が展開しました
プログラム後半はブルックナー「交響曲第7番 ホ長調」です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1881年から83年にかけて作曲、1884年にライプツィヒで初演されました
本作の作曲の途中、ブルックナーの敬愛するワーグナーが1883年2月13日に死去します
これを受けてブルックナーは、ワーグナー・チューバを第2、第4楽章で使用しました
第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アダージョ:極めて厳かに、そして非常にゆっくりと」、第3楽章「スケルツォ:非常に速く」、第4楽章「フィナーレ:動きをもって、しかし速くなく」の4楽章から成ります
オケは16型に拡大し、管・打楽器が増員されフル・オーケストラ態勢となります 佐渡は高さの低い指揮台に上がり第1楽章に入ります
かなり遅いテンポにより悠然と音楽が進みますが、冒頭のチェロの深みのある演奏が印象的です
ホルン・セクションとトランペットの山川永太郎の演奏が素晴らしい
野津のフルートも冴えています
第2楽章の白眉はワーグナー・チューバ4本と佐藤和彦のテューバによる葬送のコラールです
重厚感のあるいぶし銀の響きが会場を満たしました
第3楽章は冒頭の山川のトランペットと弦楽セクションの対話、あるいはホルンと弦楽セクションとの対話が野性味にあふれ活気がありました
第4楽章では、弦楽セクションが渾身の演奏を繰り広げる中、ホルン、ワーグナー・チューバ、テューバ、トランペット、トロンボーンといった金管楽器群が第1楽章冒頭の第1主題を高らかに歌い上げ、輝かしvい音の大伽藍を築き上げました
佐渡裕 ✕ 新日本フィルらしいスケールの大きな演奏に満場の拍手とブラボーが飛び交い、カーテンコールが繰り返されました
開演前に事務局チケットボックス部の登原さんと久しぶりにお話ししました 前日の土曜日はコンサートのハシゴだったため、新日本フィルの「サポーターズ・パーティー」には参加できなかったことを伝えると、「当日はパトロネージュ部時代に関りのあった賛助会員や維持会員の方々から声をかけていただきました
」と明るい表情で語っていました
終演後 事務局の受付に寄ると、登原さんから「長時間座っていて、大丈夫でしたか?」と声を掛けられました 彼女は、私が腰痛に悩まされているのを知っているので、気遣ってくれたのです
「今日も腰痛ベルトを着けてきました
」と答え、お別れの挨拶をして会場を後にしました
こういう気遣いがあると、やはり応援したくなるものです
オーケストラの楽団員は、良い演奏を届けることで自らの役割を果たしています 一方、事務局職員は彼らをサポートし、聴衆が安心してコンサートが聴けるよう自らの役割を果たしています
彼らは演奏者のように表立って称賛されることはなく、あくまでも縁の下の力持ち的な存在に徹しています
私も新聞関係団体の事務局に長年勤務していたので、事務局の苦労は良く理解しているつもりです
これからもオーケストラを応援するとともに、裏方の事務局の皆さんも応援していきたいと思います
ということで、とりあえず「サントリーホール・シリーズ」「すみだクラシックへの扉」ともに、2025/2026シーズンも現在の座席のまま会員継続することとし、申込書を新日本フィルに送付しました
今日は井上道義”最後のオペラ公演”を聴きに行きます
ついでに「井上道義 音楽生活写真展」を見てきます