ハーバード大学の「健康調査」心身の健康診断
人生を幸せにするのは何?
<史上最長期に渡る幸福の研究>
ロバート・ウォールディンガー
(精神科医・ハーバード大学医学部臨床教授。
1938年から続くハーバード成人発達研究の第4代責任者。
ハーバード大学医学部医学博士。禅僧。)
私たちを 健康で幸福にしてくれるのは何なのか?、
をハーバード大がこれまでに渡って724名の人を追跡した、という世界的にも稀な研究。
アメリカのケネディ大統領も調査対象の一人だった。
彼らの家族、子孫も加え、定期的に追跡調査。
ウォールディンガー博士が指摘する。
「何万ページにもなる724名のアンケートと面談から分かった『健康で幸せに暮らす人生の秘訣』は
富でも名声でも 無我夢中で働く事でもなく良い人間関係に尽きる」。
ここから博士は 3つの大きな教訓をピックアップ。
<悪い人間関係と孤独は致命的!>
孤独は、たばこを1日15本吸うと同じくらい体に悪い―という研究も。
家族、友達、コミュニティ等とよく繋がっている人程幸せで身体的に健康、繫がりの少ない人より長生き。
ここで重要なことは数でも、生涯を共にする相手の有無でもなく、その関係の質。
争いの真っただ中で暮らすのは健康に悪い事がデータ的に判明。
良い人間関係は脳をも守ってくれる。
何かあった時「本当に頼れる人がいる」と感じている人の記憶は老年になっても明晰。
一方「人には全く頼れない」と感じている人は記憶障害等が早期に現れる、
ただしここでの良い人間関係は波風がない訳ではない。
これまでに渡る研究で定年退職後一番幸福な人は仕事仲間に代わる新しい仲間を自ら進んで作った人達。
これまでもの研究期間の間、この成人発達研究チームに繰り返し繰り返し示されたのは、
最も幸せに過ごして来た人は人間関係に頼った人々だという事実。