前回、空の旅に関して「サービスの質と運行の安全とは別の基準で測らなければならないのではないか」というようなことを書きました。今回はその続きです。
以前にも言ったことがありますが私は凡庸な人間で、わりとパターンに入りきった生活をしています。日本とアイスランドの往来に関してもアイスランド航空をコペンでスカンジナビア航空に乗り換えて成田へ。そこからJALで札幌へ、というパターンにはまっています。帰りは逆コースです。
ですから、私自身はそれほど幅広い航空会社のサービスを熟知しているわけではありません。若い頃にはもっといろいろなところへいろいろな航空会社で行ったこともありますが、それは現在ではもう比較できるデータではなくなっています。
そこで非常に限定されたJAL, SAS, FI(アイスランド航空)の間での比較になりますが、接客サービスの質に関していえば、これはもうJALが断トツでひいでています。説明の必要はないですよね。
SASは可もなく不可もなく(期待しなければガッカリしない、という意味です)、FIはアイスランド島の島民なら心地良いでしょう(アイスランド人には笑顔で挨拶、外国人にはフンッという傾向。これが国際線かよ?)。
と、まあ客室サービスの質でいえばJALがトップでSASとFIがドングリの背比べではないかと思います。
ところがです。飛行機をA地点からB地点へちゃんと飛ばす、ということに関しては、私は断トツでアイスランド航空を信頼しています。正直に言いますが、航空機事故に巻き込まれる不安感はFI, SAS, JALの順で増加します、ワタシの中では。
FIが過去に航空機事故を起こしたことがない、などということではありません。アイスランド航空にも悲しい事故の歴史があります。1947年には25人が、1951年には20人の方が亡くなる事故を起こしていますし、1978年にはスリランカで巡礼者の乗ったチャーター機が墜落し188人の犠牲者が出ています。180人がインドネシア人でアイスランド人は8人でしたが、全体で71人が生き残った、ということです。これはアイスランド航空史における最悪の事故となっています。
年間の発着便数と事故数の間の関数を調べたわけではないので、このような事故数が国外大手の航空会社と比べて多いのか少ないのか、定かではありません。それでも絶対数が少ないのは確かだと思います。
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Myndin er úr icenews.is
ワタシがアイスランド航空に関して感じることは –これも裏付けの乏しい理屈なのですが– アイスランド航空の飛行は根本的に商業飛行ではなく、むしろ漁民が漁船を操るのに通じた生活上必須の事柄であるということです。
アイスランドのような島国にとって、現代的な世界生活に付いていこうと思うならば航空路は最も基本的な運輸の路です。これなくしては観光だけでなく全ての国民生活が成り立たなくなるでしょう。ですからこれは漁民が漁船を操るのと相通じる次元の事柄なのです。
これは全く馬鹿馬鹿しいワタシの想像上の虚構であるのかもしれませんが、世界のメジャーな航空会社のフライトの基礎が商業価値であるのに比して、アイスランドのフライトはもっと泥臭い生活の匂いがあるように思えるのです。
だから心地良いかどうかはさておき、必ず無事に戻る。
会社の営業方針や客室サービスについてはいろいろ苦言はありますが、運行の安全に関しては私はアイスランド航空を信頼しています。
応援します、若い力。Meet Iceland
ブログ当事者へのコンタクトは:nishimachihitori アット gmail.com
以前にも言ったことがありますが私は凡庸な人間で、わりとパターンに入りきった生活をしています。日本とアイスランドの往来に関してもアイスランド航空をコペンでスカンジナビア航空に乗り換えて成田へ。そこからJALで札幌へ、というパターンにはまっています。帰りは逆コースです。
ですから、私自身はそれほど幅広い航空会社のサービスを熟知しているわけではありません。若い頃にはもっといろいろなところへいろいろな航空会社で行ったこともありますが、それは現在ではもう比較できるデータではなくなっています。
そこで非常に限定されたJAL, SAS, FI(アイスランド航空)の間での比較になりますが、接客サービスの質に関していえば、これはもうJALが断トツでひいでています。説明の必要はないですよね。
SASは可もなく不可もなく(期待しなければガッカリしない、という意味です)、FIはアイスランド島の島民なら心地良いでしょう(アイスランド人には笑顔で挨拶、外国人にはフンッという傾向。これが国際線かよ?)。
と、まあ客室サービスの質でいえばJALがトップでSASとFIがドングリの背比べではないかと思います。
ところがです。飛行機をA地点からB地点へちゃんと飛ばす、ということに関しては、私は断トツでアイスランド航空を信頼しています。正直に言いますが、航空機事故に巻き込まれる不安感はFI, SAS, JALの順で増加します、ワタシの中では。
FIが過去に航空機事故を起こしたことがない、などということではありません。アイスランド航空にも悲しい事故の歴史があります。1947年には25人が、1951年には20人の方が亡くなる事故を起こしていますし、1978年にはスリランカで巡礼者の乗ったチャーター機が墜落し188人の犠牲者が出ています。180人がインドネシア人でアイスランド人は8人でしたが、全体で71人が生き残った、ということです。これはアイスランド航空史における最悪の事故となっています。
年間の発着便数と事故数の間の関数を調べたわけではないので、このような事故数が国外大手の航空会社と比べて多いのか少ないのか、定かではありません。それでも絶対数が少ないのは確かだと思います。
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ワタシがアイスランド航空に関して感じることは –これも裏付けの乏しい理屈なのですが– アイスランド航空の飛行は根本的に商業飛行ではなく、むしろ漁民が漁船を操るのに通じた生活上必須の事柄であるということです。
アイスランドのような島国にとって、現代的な世界生活に付いていこうと思うならば航空路は最も基本的な運輸の路です。これなくしては観光だけでなく全ての国民生活が成り立たなくなるでしょう。ですからこれは漁民が漁船を操るのと相通じる次元の事柄なのです。
これは全く馬鹿馬鹿しいワタシの想像上の虚構であるのかもしれませんが、世界のメジャーな航空会社のフライトの基礎が商業価値であるのに比して、アイスランドのフライトはもっと泥臭い生活の匂いがあるように思えるのです。
だから心地良いかどうかはさておき、必ず無事に戻る。
会社の営業方針や客室サービスについてはいろいろ苦言はありますが、運行の安全に関しては私はアイスランド航空を信頼しています。
応援します、若い力。Meet Iceland
ブログ当事者へのコンタクトは:nishimachihitori アット gmail.com