こんにちは/こんばんは。
アイスランド -というかレイキャビク界隈- では、今年の夏はあまり当たり年ではありませんでした。暑いくらいの日もあるのですが、翌日には「寒い」くらいに気温が下がったりして不順でした – です。
ですが、ここ数日は13〜15度くらいを保ってくれており、かつ向こう一週間もこの調子で行ってくれるような予報がでています。ホントかね?
清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Lucas_davies@unsplash_com
13度あれば、もうこちらでは御の字なのですが、ちょっと日本と違うかなぁ?と思うのは気温の上がり方です。私も日本を出てからもう三十年経ちますので、今は違ってきているのかもしれませんが、日本だと大体夕方からは気温は下がり始めるものでしょ?一般的に。
こちらでは、四時過ぎあたりからさらに気温は上がってきます。これは単に日が落ちない故なのだろうと思います。私の個人的な体感では、一日の気温のピークは夕方過ぎにやってきます。
エアコンというものがありませんので、家の中にいる時にはもうショートパンツとタンクトップ。こういう姿でいられる一年の中での僅かな日々を楽しんでいます。アメリカからネットで買った紺色ベースに黄色で縁取りしたMICHIGANと入っているミシガン大学のタンクトップが今のお気に入りです。
実はこれ、女性用のものを間違って買ってしまったもの。出荷されてから気がつき、バスト部分がゆるゆるかな?と諦めていたのですが、意外とそんなことなくフツーに着れてます。何が違うのかな?丈がちょっと短めかも。「女性用」と思って着ると、変にコーフンしたりして。(^-^;
ちなみに、私には各スポーツごとにお気に入りのチームがあり、カレッジフットボールは高校生の頃よりミシガン大学のファンなのです。
今夏のお気に入り ミシガン大タンクトップ
さて七月中旬に入りますが、周囲はもうすっかり夏休みモードに入っています。そういう中での最近のアイスランドのメディアトピックは、まずは捕鯨禁止を巡る騒動。
アイスランドは依然として商業捕鯨を行う国のひとつです。周辺国からは捕鯨を批判する声が継続的に届いてきます。観光業が盛んになっている背景もあり、最近では国内でも「捕鯨廃止」論が強まってきていますね。捕鯨よりはホエール・ウォッチングを、と。
で、二週間くらい前だったか、割り当て捕鯨開始の数時間前になって、スヴァンディース食糧大臣が「一時的な捕鯨差し止め」令を出してしまいました。これは鯨資源保護の研究者からのリサーチ結果を受けての決断だったらしいのですが、国会での議論や賛同を経ていません。大臣ひとりの決断でした。
環境保護者や動物愛好者の人たちはこれを「素晴らしい英断」と讃えますし、捕鯨関係者は「行きすぎた独断」と糾弾します。捕鯨関係者が血相を変えるのは無理もないです。生活がかかってるのだから。「大体、大臣にそんな権限はないだろう」と、多分裁判になるんじゃないでしょうか?
ワタシ自身は特に意見のない日和見です。別に鯨が可愛いとは思いませんが、他に食べるものはいくらでもあるし、わざわざ捕鯨しなくてもいいのではないか、と。
でも、あまり鯨が増えるとアニサキスも増えるんだそうで... (アニサキスの生きる目的は鯨の体内に入ることだそうです)
フーサビークのホエールウォッチは鯨に近いので有名
Myndin er eftir Till_rottmann@unsplash_com
最近のトピックその二はアイスランド銀行です。2008年に国家規模での金融破綻に見舞われたアイスランド。すべての銀行は国有化され、それから経済の復興に合わせて徐々にまた民営へと戻されてきました。
昨年の春、国が保持していた22,5%分のアイスランド銀行の財産が民間へ売却されました。この時、相当な額の「値引き」がされたことが明らかになり、批判が湧き起こりました。買い手の中に、現財務大臣のビャルトゥニ氏の父親が含まれていたこともあり、「身内に値引きしたのだろう」との怒りも。
この問題は相当燻っていたのですが、これも二週間くらい前に最新の調査報告がなされ、売却のプロセスでアイスランド銀行が虚偽の資料を政府に提出していたことが発覚。頭取は即辞任。
それで問題が終わるわけではなく、政府の責任を問う声や、辞任した頭取への退職金等についてもすべてを一般に公開するように、との批判が強まっています。
金融問題についてはまったく音痴な私ですが、基本的に理解できないのは、虚偽の資料を提出していたのになんで訴追されないの?ということです。銀行人は手厚く保護されてるんだなあ、と感じ入ります。2008年の金融危機の立役者も銀行だったのですが、誰も責任を取らず。
顔ぶれは変わっても、以降もずっと銀行は巨大な利益を上げ続け、ローンの返済に困った人たちの家を取り上げ、中央銀行が公定歩合を引き上げるたびに、ローンの利子を引き上げて一般人の家計を拷問してきています。
これが「巨悪」と言われる力で、あがらう術もないのですが、ひとつだけ言わせてもらうと「お前らは、天国には入れないからな」
トピックその三。地震です。
自然の提供する観光スポット
Myndin er eftir Tobby_elliott@unsplash_com
そうなんです。ここ一週間くらい、空港の町ケフラビクのある南西部を震源とする地震が一日4000回とか記録されています。レイキャビクでも、本当に年中グラグラしています。
これはもちろん、火山活動に直結しているものです。予報ではここしばらくのうちに噴火が見られるだろうとのこと。これは三年ほど前に溶岩が噴出したのと同じ地域なのですが、どこから溶岩が噴出するかは「出てくるまでわからない」のだそうです。
前回も同じ状況で、毎日毎晩絶え間ない地震だったのが、マグマが噴出した途端にすべて地震は治まりました。今回もそうなるのでしょう。
起きるな! アイスランドのマグマゴジラ
あの辺りで平和的にエラプトして欲しいものです。観光業界はウハウハもんですね。投資ゼロで、勝手に観光スポットを提供してくれるわけですから。二、三年前コロナで苦しんでいた観光業界に一途の救いをもたらしてくれたのが、火山でした。
そこでトピックその四。アイスランドではコロナはもはや影響なくなりました。もちろんコロナに感染する人もあれば、重篤化する方もあるのでしょうが、もう一般の疾病として扱われます。
そして、そのことを顕著に表しているのが、ツーリストのwelcome backです。ダウンタウンなんか外国人しかいませんよ。(お前もだろ) どこのカフェもレストランもいっぱい。ホテルはfully booked で満員御礼。今年の観光客の総数は230万人と見込まれており、コロナ前の2018年だか19年に続く記録になりそうだとのこと。
まあ、経済が潤うのは間違いないですし、国全体にとってはありがたいことですね。願わくは、その利益が一部の人たちだけではなく、国民全体にバランスよく還元されますよう。
観光業は、観光業界の人たちだけで賄われているわけでは決してありませんからね。230万人の観光客がやってくる状態の中で、なんらかの皺寄せをみんなで分け合っているわけですよ、特に利害関係がない人たちも。国や経済会のトップの方々はそのことをお忘れなく。
なんか、ウメザワトミオさんみたいになってきた。ああいう人にいてほしいなあ、アイスランドにも。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
アイスランド -というかレイキャビク界隈- では、今年の夏はあまり当たり年ではありませんでした。暑いくらいの日もあるのですが、翌日には「寒い」くらいに気温が下がったりして不順でした – です。
ですが、ここ数日は13〜15度くらいを保ってくれており、かつ向こう一週間もこの調子で行ってくれるような予報がでています。ホントかね?
清涼感アップ用ピック1
Myndin er eftir Lucas_davies@unsplash_com
13度あれば、もうこちらでは御の字なのですが、ちょっと日本と違うかなぁ?と思うのは気温の上がり方です。私も日本を出てからもう三十年経ちますので、今は違ってきているのかもしれませんが、日本だと大体夕方からは気温は下がり始めるものでしょ?一般的に。
こちらでは、四時過ぎあたりからさらに気温は上がってきます。これは単に日が落ちない故なのだろうと思います。私の個人的な体感では、一日の気温のピークは夕方過ぎにやってきます。
エアコンというものがありませんので、家の中にいる時にはもうショートパンツとタンクトップ。こういう姿でいられる一年の中での僅かな日々を楽しんでいます。アメリカからネットで買った紺色ベースに黄色で縁取りしたMICHIGANと入っているミシガン大学のタンクトップが今のお気に入りです。
実はこれ、女性用のものを間違って買ってしまったもの。出荷されてから気がつき、バスト部分がゆるゆるかな?と諦めていたのですが、意外とそんなことなくフツーに着れてます。何が違うのかな?丈がちょっと短めかも。「女性用」と思って着ると、変にコーフンしたりして。(^-^;
ちなみに、私には各スポーツごとにお気に入りのチームがあり、カレッジフットボールは高校生の頃よりミシガン大学のファンなのです。
今夏のお気に入り ミシガン大タンクトップ
さて七月中旬に入りますが、周囲はもうすっかり夏休みモードに入っています。そういう中での最近のアイスランドのメディアトピックは、まずは捕鯨禁止を巡る騒動。
アイスランドは依然として商業捕鯨を行う国のひとつです。周辺国からは捕鯨を批判する声が継続的に届いてきます。観光業が盛んになっている背景もあり、最近では国内でも「捕鯨廃止」論が強まってきていますね。捕鯨よりはホエール・ウォッチングを、と。
で、二週間くらい前だったか、割り当て捕鯨開始の数時間前になって、スヴァンディース食糧大臣が「一時的な捕鯨差し止め」令を出してしまいました。これは鯨資源保護の研究者からのリサーチ結果を受けての決断だったらしいのですが、国会での議論や賛同を経ていません。大臣ひとりの決断でした。
環境保護者や動物愛好者の人たちはこれを「素晴らしい英断」と讃えますし、捕鯨関係者は「行きすぎた独断」と糾弾します。捕鯨関係者が血相を変えるのは無理もないです。生活がかかってるのだから。「大体、大臣にそんな権限はないだろう」と、多分裁判になるんじゃないでしょうか?
ワタシ自身は特に意見のない日和見です。別に鯨が可愛いとは思いませんが、他に食べるものはいくらでもあるし、わざわざ捕鯨しなくてもいいのではないか、と。
でも、あまり鯨が増えるとアニサキスも増えるんだそうで... (アニサキスの生きる目的は鯨の体内に入ることだそうです)
フーサビークのホエールウォッチは鯨に近いので有名
Myndin er eftir Till_rottmann@unsplash_com
最近のトピックその二はアイスランド銀行です。2008年に国家規模での金融破綻に見舞われたアイスランド。すべての銀行は国有化され、それから経済の復興に合わせて徐々にまた民営へと戻されてきました。
昨年の春、国が保持していた22,5%分のアイスランド銀行の財産が民間へ売却されました。この時、相当な額の「値引き」がされたことが明らかになり、批判が湧き起こりました。買い手の中に、現財務大臣のビャルトゥニ氏の父親が含まれていたこともあり、「身内に値引きしたのだろう」との怒りも。
この問題は相当燻っていたのですが、これも二週間くらい前に最新の調査報告がなされ、売却のプロセスでアイスランド銀行が虚偽の資料を政府に提出していたことが発覚。頭取は即辞任。
それで問題が終わるわけではなく、政府の責任を問う声や、辞任した頭取への退職金等についてもすべてを一般に公開するように、との批判が強まっています。
金融問題についてはまったく音痴な私ですが、基本的に理解できないのは、虚偽の資料を提出していたのになんで訴追されないの?ということです。銀行人は手厚く保護されてるんだなあ、と感じ入ります。2008年の金融危機の立役者も銀行だったのですが、誰も責任を取らず。
顔ぶれは変わっても、以降もずっと銀行は巨大な利益を上げ続け、ローンの返済に困った人たちの家を取り上げ、中央銀行が公定歩合を引き上げるたびに、ローンの利子を引き上げて一般人の家計を拷問してきています。
これが「巨悪」と言われる力で、あがらう術もないのですが、ひとつだけ言わせてもらうと「お前らは、天国には入れないからな」
トピックその三。地震です。
自然の提供する観光スポット
Myndin er eftir Tobby_elliott@unsplash_com
そうなんです。ここ一週間くらい、空港の町ケフラビクのある南西部を震源とする地震が一日4000回とか記録されています。レイキャビクでも、本当に年中グラグラしています。
これはもちろん、火山活動に直結しているものです。予報ではここしばらくのうちに噴火が見られるだろうとのこと。これは三年ほど前に溶岩が噴出したのと同じ地域なのですが、どこから溶岩が噴出するかは「出てくるまでわからない」のだそうです。
前回も同じ状況で、毎日毎晩絶え間ない地震だったのが、マグマが噴出した途端にすべて地震は治まりました。今回もそうなるのでしょう。
起きるな! アイスランドのマグマゴジラ
あの辺りで平和的にエラプトして欲しいものです。観光業界はウハウハもんですね。投資ゼロで、勝手に観光スポットを提供してくれるわけですから。二、三年前コロナで苦しんでいた観光業界に一途の救いをもたらしてくれたのが、火山でした。
そこでトピックその四。アイスランドではコロナはもはや影響なくなりました。もちろんコロナに感染する人もあれば、重篤化する方もあるのでしょうが、もう一般の疾病として扱われます。
そして、そのことを顕著に表しているのが、ツーリストのwelcome backです。ダウンタウンなんか外国人しかいませんよ。(お前もだろ) どこのカフェもレストランもいっぱい。ホテルはfully booked で満員御礼。今年の観光客の総数は230万人と見込まれており、コロナ前の2018年だか19年に続く記録になりそうだとのこと。
まあ、経済が潤うのは間違いないですし、国全体にとってはありがたいことですね。願わくは、その利益が一部の人たちだけではなく、国民全体にバランスよく還元されますよう。
観光業は、観光業界の人たちだけで賄われているわけでは決してありませんからね。230万人の観光客がやってくる状態の中で、なんらかの皺寄せをみんなで分け合っているわけですよ、特に利害関係がない人たちも。国や経済会のトップの方々はそのことをお忘れなく。
なんか、ウメザワトミオさんみたいになってきた。ああいう人にいてほしいなあ、アイスランドにも。
*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。
藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com
Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
コメント、いつもありがとうございます。
暑中お見舞い申し上げます。猛暑に豪雨、洪水と大変な夏が年中化してしまったような気がします。
こちらも好天で20度に届くかどうかという気温が続いており、昨日、バスに乗ったらクーラーが効いていました。「クーラー、付いてるんだ」と驚き。初体験でした。(*^^*)