レイキャビク西街ひとり日誌 (Blog from Iceland)

北の小さな島国アイスランドはレイキャビクの西街からの、男独りブログです。

アイスランドのハロウィーンとUSAカルチャー

2022-10-31 04:26:12 | 日記
こんにちは/こんばんは。

さてさて、ハロウィーンの日になってしまいました。渋谷でも今年は何の自粛要請もないとかニュースで聞きました。私が日本にいた頃には、ハロウィーンはあるにはありましたが、それほどメジャーなイベントではありませんでした。

ですから、自分自身どのくらいの盛り上がりなのか肌では知りませんし、ニュース映像で想像するばかりです。日本ってコスプレ文化の下地があるところに、インスタとかSNSでの映像文化?が重なって大ブレークしたのではないかと勝手に考えています。




Hrekkjavaka ハロウィーン
Myndin er eftir Simone_Viani@unsplash.com


ただ、ソウルでも大きな事故が起きてしまったようですし、人混みとはそれ自体危険を含むものなので、参加される方が気を付けてくださることを願います。ああ、でも個人がどうこうっていうものではないのかな、ああいう事故は...

日本人の方も犠牲になられたということですが、被害者やご家族の皆様にはお見舞いを申し上げます。

アイスランドでも、徐々にハロウィーンは浸透しつつあります。三、四年前に同じようなことを書いた記憶があるのですが、コロナのおかげでハロウィーン進出は頓挫していました。

聖人と凡人と死者の祭り


この「聖人と凡人と死者の祭り」を書いたのは2018年の11月。ハロウィーンについてもちょっと触れました。ハロウィーンに関しては、今でもその時書いた様子のまんまの気がします。

ちなみにアイスランド語ではHrekkjavakaフレッキャヴァーカと言います。Hrekkjaのもとはhrekkurで「トリック」のこと。vakaは「夜などに起きていること」を意味します。

子供たちが(アメリカでは)「Trick or treat?」と尋ねながら。ご近所を回ってキャンディをおねだりするところからきている言葉のようです。




単にハロウィーンっぽいというだけのピック (^-^;
Myndin er eftir Shees_Bin_Shahid@unsplash.com


スーパーとかには専用のハロウィーンコーナーが特設されて、子供用の衣装やお面、小道具等が置かれています。食品コーナーの入り口には、アメリカ風のカボチャの山。

衣料品を扱うようなお店でも、ハロウィーン用の季節限定商品があるようですし、また、ケーキ屋さんとかでもハロウィーンに合わせた特別メニューを用意しているような。

ピザとかでも、ハロウィーン限定の奇抜なメニューがあるのかいな?と思いついてDominosのホームページを覗いてみたのですが、HP上にハロウィーン用の装飾はありましたが、メニューは変わりなし。

他の店も二、三件あたりましたが、そちらではハロウィーンの「ハ」の字もなし。全然盛り上がってない。

これはちょっと意外。ハロウィーン・パーティー用のセットとか、カボチャのトッピングのピザとか、もっとあるとか期待していたのですが...

周囲を見まわした限りでは、ハロウィーン!で盛り「あがろう」としているのは、子供用グッズなどの直接の商品売り上げに関わるような企業と、あとは子供の活動に関わる学校、教会、その他の施設のどちらかなように見受けます。

まあ、あとは大学生や一般人がどれだけ入れ込んでいるかですね。内輪でハロウィーン・パーティーとかしようとしている人は案外多くいるのかもしれません。ただ、例えば渋谷のような特定の場所に皆が仮装して集まる、というようなところまでは、まだアイスランドはいっていないようです。




清涼感アップ用ピック
Myndin er eftir Iewek_Grons@unsplash.com


で、ちょっと考えてハロウィーンのアイスランドでの将来なのですが、これはかなり予測が難しいです。ハロウィーンのお祭り騒ぎの中心にあるのは、やっぱりおそらく(断言できない自信のなさ)コスプレというか仮装なのでしょう。

アイスランドの若者もコスプレ大好きな人多いです。まあ、私は以前、大学の日本語科で手伝いをしていましたので「日本大好き=コスプレマニア」みたいなのが近場に多かったからそう思うのかもしれません。

でも、一般人はそうでもないような。日本でも同じか?いやいや、日本ではおじさんおばさんもコスプレ好き多いですよね?ちょっとこの辺、自信ないエリア。

コスプレ文化の底辺の薄さに加えて、もうひとつが「アメリカ文化」がどっちに転ぶかわからない点もあります。アイスランドって、ことアメリカ文化に対しては、ズッポリ浸かっていくところと、変に拒否する部分とが混在しているように思ってきました。

例えば、ハリウッドの話題や音楽関係の一部はものすごく大衆ウケしています。とりわけ、アイスランド人がグラミー賞の受賞者になったりした暁には、もうWE LOVE USA!が新聞の見出しになるのではないかとさえ思いましたよ。

ところが、アメリカではトーゼンのものが、ここでは陽の目を見ないものも多くあります。

代表格はまずはThe Boss ブルース・スプリングスティーンです。あまり人気ないですよね、アイスランド人には。ストーンズやエルトン・ジョンとかに比べても名前を聞くことは稀だと思います。

ワタシ、一応のスプリングスティーンファンですので、これは不思議。




ホッコリ感アップ用ピック
Myndin er eftir Dian_Leagh@unsplash.com


もうひとつはアメリカン・フットボール。ほとんど存在しません、ここには。野球もそうなんですが、野球の場合はルールが難しい、という納得できる理由があります。

アメフトもルールは難しいですが、基本的なことは見てればすぐ理解できるはず。ワタシ自身は、高校生の頃大ハマりしていましたが、その後は縁切れていました。ごく最近になって、NFL.comとかでダイジェストを見始めると、やっぱオモロイですよ、NFLは。

実はネットで、いくつかジャージも買ってしまった... まあ、それは関係ないか。

とにかく、THE USAともいえるようなものが、アイスランドではポシャることも多々あるということです。世代的なことを付け加えておくと、私より少し上くらいの世代、今の七十歳くらいの方々の中には「アメリカは嫌いだ」ということを公言される方も多いように思われます。

多分、なにか政治的な体験からかと... アイスランドのちょっと前の世代の方たちはコミュニズムびいきの人も多かったらしいですし、そういう関係かも?ですね。

ハロウィーンも、その育ての親はアメリカだと思いますので、どうなるでしょうか?個人的な予想ですが、私はハロウィーンは長期的には定着しない、という気がしています。

理由は?と問い詰められるとしどろもどろですが、なんというか「センスが違う...」としか言いようのない部分があります。まあ、もうちょっと掘り下げないと説得力がないことは認めます。

今のところは「ただ、そういう気がする」ということだけで...

先週に引き続き、今週もかなり目一杯な週になります。ちょっと自由な精神活動のためのゆとりがたんないかなあ?とうのが今回のブログの「自信のなさ」の言い訳でした。

十一月突入! もうすぐクリスマスですよ、皆さん。そろそろ今年も「シメ」にかかりましょう。


*これは個人のプライベート・ブログであり、公的なアイスランド社会の広報、観光案内、あるいはアイスランド国民教会のサイトではありません。記載内容に誤りや不十分な情報が含まれることもありますし、述べられている意見はあくまで個人のものですので、ご承知おきください。

藤間/Tomaへのコンタクトは:nishimachihitori @gmail.com

Church home page: Breidholtskirkja/ International Congregation
Facebook: Toma Toshiki
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2 コメント

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Unknown (つきみ)
2022-11-06 22:43:38
ブルース・スプリングスティーン、懐かしい。Downbound Train が頭の中でグルグル回り始めちゃいました。
アイスランドではあまり注目されていないのですね。ちょっとセンスが違うのでしょうか。
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ブログ当事者 (Toshiki Toma)
2022-11-12 23:40:47
つきみ様、

コメントありがとうございます。
そうなんでしゅ、なぜかここではBossになっていないのでした。
ですがDownbound Trainって渋いですね。Born in the USAは百回は聞いているでしょうが、ワタシにはあまり印象に残っていない歌曲です。m(_ _)m
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