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キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

東京国際映画祭 林家威監督作品「COME&GO」

2020年11月04日 | ☆エンタメ-映画


とっても久しぶりの六本木ヒルズ。
東京国際映画祭にいってきました。

「お江戸は遠いなー。日曜の夜にでかけたくないよー」
なんて思っていましたけど、

マレーシア出身の林家威(リムカーワイ)監督の新作が正式招待作品となり、監督が複数回のPCR検査と更に2週間の隔離を受けて来日してくれたと聞いては行かないわけにいきません。

リム監督とは10年以上前、やはりこの時期、映画祭の六本木ヒルズで知り合ったのでした。その頃はまだ長編一作目を撮る前だったはず。
友人に「彼はカーワイ、これから映画撮るんだって、監督なんだよ」って紹介されたのを覚えてます。

それから彼は着実に監督としてのキャリアを積んできてます。
彼のプロダクションの名前は「シネマドリフター」というのですが、その名の通り、定住せずに放浪しながら映画を撮ったり映画祭を企画したり。
長編映画ももう何本も撮っています。
彼自身がとても面白いので、いつも動向に注目しています。
彼はマレーシアの人ですが、大阪大学卒業で、日本でサラリーマンも経験していて、SNSは日本語でも発信してくれるのでこちらも追っかけるのに苦労がないのです。


このポスターの写真撮ってて「前にここでカーワイにばったりあったよね」なんて話して後ろを振り返ったら、またまた、本人がいました。
驚きました。縁があるのかな。
2年前の「ピートテオ特集」を見に行った時にも同じようにバッタリあったのでした。



上映会場はヒルズから少し離れた六本木EXシアター。前に井上陽水のコンサート見に来たとこです。

舞台挨拶もありました。
映画はとても面白かった。

リム監督の作風は、台本なし、演技指導なしだそうで、ほとんどアドリブで役者さんたちが演技し、カメラマンも自由に撮影するらしいです。
今回の作品の舞台は大阪。そこに日本、マレーシア、ネパール、ベトナム、ミャンマー、台湾、中国、韓国、香港、アメリカ、沖縄と様々なルーツを持つ人たちが登場し、いろんな言葉で話して出会って去っていく。まさにCOME&GO~行ったり来たりの映画でした。

ドキュメンタリーよりもリアルな感覚でした。
この映画祭がプレミア上映だったので、これからまたどこかでかかると思います。
おすすめ!です。


映画記者(読売新聞)恩田泰子さんによるレビュー
を引用します。
大阪キタを舞台にしたアジア人たちの群像劇。中国からの団体旅行客、一人旅の台湾(演じるのは李康生)、一旗あげようと韓国から来た女性たち、ネパールの難民、ミャンマー人留学生、ベトナム人技術研修生、マレーシアのビジネスマン、そして日本人たち……。みんな「隣人」のことを知らない。日本人同士でも、家族でも。それってどういうことなんだろう。何が希望を、何が絶望を生むのだろう。 国境を越えて撮り続けるマレーシア人監督、リム・カーワイは、勝手知ったる大阪を「俯瞰的、総合的」にではなく、間近な目線で個別的に見つめながら、大阪の、日本の(コロナ前の)「今」を活写、作品に閉じ込めた。プレス向け試写で、こういう「日本映画」が観たかった、と感じた、広く深いまなざしを持った快作だ。 

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