私の中国語はまだまだのレベルですが、「のだめカンタービレ」の中国語版はなんとか辞書を引かずに(わからないところは読み飛ばしつつ)読んでいます。前にも書いたと思いますが、レッスンや試験勉強でやった文法や慣用句がばしばし登場してきて、感動してます。勉強してきてよかった~!
で、今回は生意気に「誤訳み~~っけ」の話を。
その1
1巻で、のだめの部屋を千秋がイキオイで掃除し、二人で連弾をやることになった後、千秋画のだめの部屋を訪ねてきます。
のだめが、千秋に部屋に入ってほしくない(すでに散らかりまくってるから)ので、
「ま・・・間に合ってます・・・」というところの訳が
「你來得正好 (先輩ちょうど良いところへ・・・)」となってました。
きっと「間に合ってます」=「いりません」の意味なのがわからなくて
「間に合う」=「ちょうど間に合った」と訳者は早合点してしまったんでしょうね。
その2
それから、これは誤訳とは違うかもしれませんが
のだめの劇中アニメ「ぷりごろた」の登場人物で「カズオ」っていう、ドラえもんで言えば「ジャイアン」に当たる人がいるのですが、なぜか訳では「鰹男(たぶんこの字)」になってます。これじゃぁ、サザエさんのカツオじゃないですか。混ざっちゃったのかな?
その3
もう一個、これも誤訳とは違って、物語の重要な解釈の問題ですが・・・
千秋の飛行機恐怖症を催眠術で治したのだめが
「神様が呼んでるから、行かなくちゃ」というところ。
これは私の解釈では「(音楽の)神様が呼んでるから(先輩は、ヨーロッパへ)行かなくちゃ」という意味だと思うのですが(根拠は、そのシーンでヴィエラ先生の写真があるから、音楽の神様=ヴィエラ先生が象徴しているという解釈です)
中国語版では、のだめが神様に呼ばれていると解釈されていました。
神在叫我了。我得走了。
ここは日本語版と同じように、誰が神様に呼ばれているのか、曖昧にしておく訳し方もあったのではないかと思います。
のだめの中国語版はすごく勉強になります~。
2級を受けるレベルの人にはすごくちょうどよい教材になると思います。
(台湾華語てんこ盛りらしいので、やっぱり試験対策にはならないか・・その前に繁体字だからだめか・・)