先週、うちの家族が手術をすることになり、生まれて初めて手術室というところ(の前)まで行きました。大きな病院のため手術室だけで18個並んでるんだそうで、手術中のランプが点灯!みたいなことろまではいけませんでしたが。
手術と言っても疾患自体は手の指にできたデキモノを切除するというもので、生命にどうのこうのというのではなかったので気楽に構えてたんですが、手術で全身麻酔する、もしかして悪性だと指切断するかもしれない等、心配のネタはそれなりにありました。
入院初日は仕事が終わってから病院に顔を出したら、明日朝イチに手術時間が決まったと聞きました。
明日は朝8時前に来てくれだって。「私こないとだめなの?」って聞きました(笑)病院は家からそれほど遠くはないのですけどね。朝早いの大変なんですもの…
翌朝久しぶりに目覚ましを使って早起きしました。
手術中につけておくという「マウスピース」を自宅からさがして持っていきました。
8時前に病室へ行くと、良く寝たと言いながらTVを見ていました。手術前なのでご飯はなし。
病棟の看護師さんの先導でてくてく歩いて手術室へ行きました。病室とは別の棟なので、渡り廊下を渡ったり外来のヒトでごった返す待合の前を通ったり。
手術室入り口で看護師さんが受付をします。手術を持ってる患者さんも何人もいます。ストレッチャーに寝ている人もいれば、うちみたいに歩いてきた人もいたり、小さな子供もいました。切なくなりますね。
手術室だけで18個。手術関係の看護師さんだけでも150人いるのだそうです。
しばらくベンチで待っていると、手術をしてくれるチームの皆さんが5~6人やってきて、ご挨拶。本人確認して(フルネームの確認、リストバンドのバーコードの確認)、手術する手にマジックで印をつけてくれました。その後チームのみなさんが簡単に打ち合わせをして「じゃ!」と手術室へ消えていきました。
いかにも「プロの仕事!」って感じで、子どもの頃にこういう光景を見ることがあったら、医療関係の仕事に憧れていたかもしれません。幸か不幸か全く縁がなかったので、違う道を歩むことになりましたが。
私は看護師さんと病棟に戻り、待機。
その間、看護師さんが「迎え用」のベッドメイキングをしてくれます。
行きは歩いていきましたが、帰りは病室のベッドをもってってそれで帰ってくるのだそうです。
へ~。
きれいにベッドメイクするのがプロの技です。電気毛布も入ってました。足元に酸素ボンベもセットして準備万端です。2時間ほどして、手術終了したらしく、迎えに行くことになりました。
私はここで待ってたらいいのかな?
と思ったら、一緒に行くのだそう。
こういうのって、病院の人は当たり前なんでしょうけど、こちらは初めてなので「迎えも一緒に行きますよ」って言っておいてもらったら慌てなかったのですが。その時タイミング悪く、仕事関係の緊急連絡が入ってきてて、看護師さんの話をちゃんと聞けてなかった。お待たせしちゃいました。スミマセン。
ベッドをガラガラ運んで手術室へ行くと、私は「先生から説明がありますので、説明室へ行ってください」とのこと。指定された部屋へ行くと、執刀医の先生が、手術の内容と結果について説明してくれました。そして切除した腫瘍がアルコール(?)漬けにされているのを見せてくれました。きゃー!っ見ても別に何もわかりませんが、一応ちゃんとやったよってことですね。
手術の途中で腫瘍の一部を生検したそうですが、MRIなどで見て予想していた通りの病気(腱鞘巨細胞腫)で、予定通りに手術も進んだという話でした。また再発するかもしれないけど、その時も慌てる必要ないから。と言われました。
部屋を出るとき「本人もう眼覚めてるから」とのことで、ほっとしました。
全身麻酔はよくやる麻酔ではあるけど、時々目覚めない人いるって言う話で、本人も手術の前に、もしかして目が覚めなかった時のためにって「ありがとう」って言い残していきました。(今となっては笑い話ですが)
なので、目が覚めてるのはいいニュース。
私が説明室から出ていくと、ちょうど本人のベッドがエレベーターに乗ろうとしているところでした。
麻酔のせいか出血のせいか、顔色は青白かったし、うつらうつらしてるようでもあったけど、無事終わってよかった。ガタガタとベッドをおして病室に戻りました。
全身麻酔をした後は5時間くらいは安静にするようですね。
午前11時過ぎに戻ってきたので午後4時過ぎになったら身体を起こしたりするみたい。
それまでは1時間おきに看護師さんが血圧や体温を測りに来てくれます。
1時間くらいそばについてましたが、本人眠ってる時間が長いので、昼食をとりに1時間ほど外出。
その他はずっと病室で、ゲームしたり本読んだりしていました。
夕方、体を起こしてみて問題いので、じゃ、座ってみましょう。じゃ、立ってみましょう。お腹はぐるぐる言いましたか?じゃ、お水飲んでみましょう。じゃ、歩いてみましょう。と15分おきくらいに少しずつからだを慣らして行って、夕食は普通に食べることができました。でも半分くらいは残すことにしたみたい。
結構おいしそうな病院食。
病棟の先生(執刀医とは違う人たけど主治医らしい)がやってきて、順調に回復してるから、明日退院できそうですね。っていう話をしてくれました。
早くても明後日だろうと思っていたので、更によいニュース。
それを聞いたら本人もうれしそう。
痛みもあまりなく気分も悪くないみたいなので、私も7時半ごろには帰宅することにしました。
家について気が付きました。
ものすごく疲れていました。
ただ座っているだけだったのに、朝から晩まで病院にいるってほとんど体験したことないことだし、初めてづくしで緊張もしたんでしょうね。
3日目は、少しゆっくり出発することにしました。
今日はもうすることもないから、のんびり朝ごはんを食べてから行こう。
本人から連絡がきて、午前中1本点滴をしてそれが終わったら退院できるらしい。
10時ごろ行って、片付けして、着替えて、忘れ物ないかチェックしてもらったら、めでたく退院となりました。
会計がお休みの日だったので、会計は後日、抜糸の時ということになりました。
いったいいくらなのかな?
早めに退院できたので、まる一日半家でのんびりできたし、おふろにも入れたし、あっという間に元気になっています。手術したとこを濡らしてはいけないので、片手で不便そうですが、今日からは仕事にも行きました。
1週間後くらいに抜糸のようです。しばらくは、私が家事全般やらないといけません。早く元気になってね(笑)。