ナレーター: 窪田 涼子
再生時間: 0時間 58分
あらすじ・解説:
黒船来航で治安が悪化している江戸の町。法螺熊こと手先の熊蔵からの知らせを聞いて、湯屋の二階に連日昼日中からやってくる二人の武士の物騒な密談に事件が隠されていると睨んだ半七だったが……幕末の江戸を舞台に、人情にゃ篤いがクールな知性派、半七親分が大活躍! ・・朗読は窪田涼子。すっきりと読みこなした初の半七捕物帳は、半七には珍しい失敗譚。「湯屋」は江戸風に「ゆうや」と読んでいます。あたたかみある半七の人柄がにじみでて、大変好ましい仕上がりになりました。
これは、「失敗譚」。
ホームズものでもたまにありますね。
でも失敗の方が面白かったりするのですね。
同じ失敗でも、依頼人をみすみす殺してしまった「踊る人形」とか「オレンジの種5つ」などはちょっと後味が悪いですが、こっちはもっと笑える失敗です。
ホームズ物語で言ったら「黄色い顔」的な話かな?
江戸のお風呂やさんっていいですね。2階で一日中ごろごろしててもいいなんて。でも男性限定らしい。残念。今ならきっと女性もOKなはず。最近はあまり行かないですがスーパー銭湯みたいなところ大好きです。出張の時に、わざわざスーパー銭湯に泊まったりしたこともありました。
ところで、今、テレビで「ブシメシ」というドラマをやっています。
幕末に実在した酒田伴四郎という、和歌山の藩のお侍の日記を元にした話ですが、ものすごくドラマチックに脚色されているようです。
数年前にこの日記を江戸東京博物館が公開して、それがドキュメンタリー番組になったことがありました。また、マンガにもなっています(マンガはただ日記を絵にしただけで、起伏がなくて面白くなかった。そりゃそうですよね、誰に読ませるために書いたわけでもない日記ですから)この日記で私が面白いと思ったのは、殿様の参勤交代で江戸勤めになっている「勤番」侍はヒマを持て余していた。という話です。この酒田さんの場合でいうと、藩の江戸屋敷へ出勤するのは3日に1度、しかも午前中のみで、その他の時間はあちこち見物に出かけ、名物をあれこれ食べ歩きしていたようです。うらやましい。
で、半七の話に戻ります。
「湯屋の二階に日がな一日入り浸ってる侍」ということで、半七は「勤番者だろう」とあたりをつけます。
やっぱりヒマな侍=勤番侍なのですね。
半七で学ぶ江戸文化
・侍は刀を腰に差しているから左の足が右より太く発達してる
これに気が付くところとか、やっぱり半七は日本のホームズです。
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