キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

アンドレ的存在

2015年12月30日 |   └─再燃!ベルばら
ここのところ、「ベルばら」の二次創作というのを読み漁ってて、かなり自由にベルばら世界にひたってました。これについてもいろいろ書きたいのですが、くどくなるからな~~(笑)


SHERLOCKを初めて見て、あの現代版の世界にはまってた2012年の夏のこと。
あの頃自転車通勤してました。
ある夕方、仕事場を出て最初の急な坂を上っているときにそれは起きました。
結構きつい坂なので視線は空に向けて自転車をこぐんです。そのとき、「あっ!あの夕焼け空の向こうにあのジョンとシャーロックのいるロンドンがあるんだ!」と実感できてものすごくワクワクしたことがありました。

いたらいいな~とか、そういうのではなくて、「いるんだ!嬉しい!」という感覚。


これがその世界にはまり込むってことなのかも。
もちろん一瞬のことです。
やっはりあれは「おはなし」で、現実とは違うのだと、ごく常識的に過ごす時間が大半です。
でも、ああいう瞬間は、ちょっとシアワセなのです。



という体験が、実は今日もありました。


今年最後の郵便物を持って仕事場近くの郵便局へ行った帰り。
午前中の商店街は平和そのもので、見上げれば狭い商店街の建物の間にまっすぐ一直線の青空が広がってました。
郵便局から一歩出て、空を見上げて「寒いけどいい天気だな」と思った瞬間、100m位先のコンビニの前でアンドレが待っててこっちに手を振ってる感じがしました。

バカみたいですけど、ほんとにそう思ったんです。
(私、ちょっと危ないですね、ふふふふ)
あり得ないけど、実感として感じる。
シャーロックの時と同じです。
その世界にはまり込むだけはまり込んだ時に一瞬コチラとアチラがつながるんでしょうね。


私の妄想のアンドレは、ビジュアル的にはあのアンドレではなかったような。
アンドレ的な存在と言ったらいいのかな。
あまり伝わらない話でスミマセン。


イスンファンライブに向け課題曲 その1

2015年12月29日 |   └─POPS韓国
물어본다 機械翻訳詞


イスンファンのコンサートが日本で行われる!
というニュースに手が震えています。
1995年の出会い以来ずーっとこの日を待ち続けていたのですから。
日本人にあまり人気なくてファン仲間ができないから情報入らない。
韓国では人気ありすぎてチケットとれない。
そんなわけで、「ライブの帝王」なのに一度もライブを見る機会がないまま現在に至ってるわけです。思いも募りますね。
まだチケットとれるかわかりませんが、はやる気持ちを抑えられず予習を開始しました。
いまCDを聴きにくい環境なのでもっぱらYoutubeなどでライブ動画の視聴ですけど、CDで聴いてた時には大して印象に残らなかったのに、ライブだとなんかすごくいいと感じる歌がありますよ。

本日の一曲は、「물어본다 ムロボンダ Ask Myself」 という歌です。
マーヴィン・ゲイのWhat's goin' onみたいな曲調。(パ●リとか言いっこなし!w)
軽~く歌ってて、気持ちいい。

最近よくライブでやってるみたいなので、ちょっとサビだけでも歌えるようになっておこうかな~。


[Official M/V] LEE SEUNG HWAN - 물어본다(Ask Myself)


[HIT]이승환 - 물어본다 유희열의 스케치북.20140328


물어본다/이승환



많이 닮아 있는 것 같으니?
어렸을 적 그리던 네 모습과
순수한 열정을 소망해오던
푸른 가슴의 그 꼬마아이와

어른이 되어가는 사이
현실과 마주쳤을 때
도망치지 않으려 피해가지 않으려
내 안에 숨지않게 나에게 속지않게
그런 나이어 왔는지
나에게 물어본다
부끄럽지 않도록
불행하지 않도록… 않도록


 (現場で一緒に歌う時のあんちょこ)
 とまんちじあぬりょ ぴへがじあぬりょ
 ね あね すmじあんけ なえげ そっじあんけ
 くろん ないお わぬんじ
 なえげ むろぼんだ
 ぷっくろpち あんとろk
 ぷれはじ あんとろk あんとろk
 

푸른 가슴의 그 꼬마아이는
무엇을 잃고 무엇을 얻었니

어른이 되어가는 사이
현실과 마주쳤을 때
도망치지 않으려 피해가지 않으려
내 안에 숨지않게 나에게 속지않게
그런 나이어 왔는지
나에게 물어본다
부끄럽지 않도록
불행하지 않도록
더 늦지 않도록


부조리한 현실과 불확실한 미래에
내 안에 숨지 않게 나에게 속지않게
그런 나이어 왔는지
나에게 물어본다
부끄럽지 않도록
불행하지 않도록… 않도록




グーグル先生による訳
(韓国語は文法を完全に忘れてるので、自力翻訳は厳しい・・加えて韓国語→日本語は機械翻訳でもかなり意味が通るのですヨ、似てる言語だからかな?)

たくさん似ているようだから?
子供の頃描いた君の姿と
純粋な情熱を願ってきた
青い胸のその子供の子供

大人になっていく間
現実とすれ違ったとき
逃げないように被害のない
私の中に隠れてないように私にだまされないように
そんな私であったのか
私に聞いてみる
恥ずかしくないように
不幸にしないように...ように

青い胸のその子供の子供は
何を失う、何を得ニー

大人になっていくとの間
現実とすれ違ったとき
逃げないように被害のない
私の中に隠れてないように私にだまされないように
そんな私であり来たのか
私に聞いてみる
恥ずかしくないように
不幸しないように
より間に合うよう

不条理な現実と不確実な未来に
私の中に隠れてないように私にだまされないように
そんな私であり来たのか
私に聞いてみる
恥ずかしくないように
不幸しないように...ように

2016正月台湾旅行~準備

2015年12月28日 | ☆旅行─台湾
今回は4泊5日。
飛行機はチャイナエアライン、
ホテル2泊、ホステル2泊。
コンサート2晩。

ここまでが、固定の予定。
ホテルはここ数年どんどん予約がとりにくくなっているので、もう夏ごろから予約してたのですが、飛行機の席をとるのが出遅れて、結局高いチケットを買うことになってしまいました。



出発まであと2日、そろそろ他の予定も
決めなくては。

マッサージ屋さんとエステの予約をメールで入れる。(カタコトの中国語でも書けるだけでとっても便利。)
初日の晩ごはんの約束を入れる。
元旦のごちそうは同じ時期に台湾旅行している日本の友人から恒例の北京ダックに誘われる。
あと、昼間に無料の音楽イベントがあるらしい。乱弾阿翔が出るらしい。それにも行ってこようかな?

これでかなりきちきちのスケジュールになった。今回は4泊だからいろいろできるなーと思ってたけど、もうあまり空いてる時間がなくなっちゃった。久しぶりに会いたいと思ってた人もいたけど、難しいかな。



今回も予定をこなしつつ、なるべく自由時間を満喫したいと思います。


「バスカヴィルのハウンド」和訳 17

2015年12月27日 |   └─和訳「バスカヴィルのハウンド」
実はまだ続いていました…



<凡例>
赤文字:英語がよくわからない、解釈できない部分。
青文字:(私のとっての)新出単語
紫文字:感想、原作(正典)との比較など。
灰色文字:ト書き
日本語として滑らかにすることよりも、なるべく直訳して英語のまま理解したいと考えています。




BASKERVILLE
GUARD: Afternoon, sir, if you could turn the engine off. Thank you.
こんにちは。エンジンを切っていただけますか。どうも。

SH:I need to see Major Barrymore as soon as we get inside.
中に入ったらすぐにバリモア少佐に会わなければ。

JW:Right.
わかった。

SH:Which means you’ll have to start the search for the Hound.
だから、君にハウンドの調査をしてもらわねばならない。

JW:OK.
了解。

SH:In the labs. Stapleton’s first. Could be dangerous.
研究室では、ステープルトンのところが最初だ。危険がありそうだぞ。

BARRYMORE: Oh, you know I’d love to. I’d love to give you unlimited access to this place. Why not?
やぁ、ハイ喜んで。所内のどこでも好きに使いたまえ。どうぞどうぞ。

SH:It’s a simple enough request, Major.
単純明快な要求だよ。少佐。

BARRYMORE: I’ve never heard of anything so bizarre.
こんな異様な話は聞いたことがない。

bizarre:奇怪な,異様な; 信じられない.


SH:You’re to give me 24 hours. It’s what I’ve negotiated.
24時間くれ。そういう話だったはずだ。(直訳=それが僕の交渉してきたものだ)


BARRYMORE: Not a second more. I may have to comply with this order but I don’t have to like it. I don’t know what the hell you expect to find here, anyway.
1秒たりともオーバーは認めない。私はこの命令に従わねばならないが、好きでやるわけではない。君がここでいったい何が見つかると思ってるのかは知らんがね。


comply:(with)〔要求・規則に〕応じる,従う

SH:Perhaps the truth.
おそらくは、真実が。

BARRYMORE: About what? Oh, I see! The big coat should have told me. You’re one of the conspiracy lot, aren’t you? Well, then, go ahead. Seek them out. The monsters, the death rays, the aliens.
何についての真実?ああ、わかったぞ!大きなコートが教えてくれた。君はあの陰謀チームの一味だな?そうだろ?よし、それなら、やりたまえ。それらを探し出せ。怪物、殺人光線、そしてエイリアンを。

conspiracy:陰謀,謀議.
a death ray :殺人光線.


SH:Have you got any of those? Oh, just wondering.
そんなの見たことあるのか?いや、ちょっと聞いてみただけだ。

BARRYMORE: A couple. Crash-landed here in the ‘60s. We call them Abbott and Costello. Good luck, Mr Holmes.
二三な。60年代に不時着したのが。われらはそいつらをアボットとコステロって呼んだ。じゃ、がんばって。ホームズさん。

Crash-landed:不時着

HENRY’S HOUSE
HK:Oh God!
うわ~!

BASKERVILLE
JW:Oh. Ow… (ALARM BLARES) Come on. What the… Hello? No, come on. Come on. No you’ve… Don’t be ridiculous. Pick up. Damn it! Right. OK. (ON PHONE) It’s here. It’s in here with me!
うわっ。(アラームが鳴り響く)

(電話に出て)ここだ。(それはここにある)


BLARE:鳴り響く

SH:Where are you?
どこにいる?


JW:Get me out, Sherlock. You’ve got to get me out. The big lab. The first lab that we saw. Oh!
オレをここから出せ、シャーロック。ここから出せよ。大きな研究室だ。最初に見たあの研究室。うわ!


SH:John? John?
ジョン?ジョン?

JW:Now, Sherlock. Please.
今だ、シャーロック、頼むよ。


SH:All right. I’ll find you. Keep talking.
わかった。探しに行く。話し続けろ。


JW:I daren’t, it’ll hear me.
いやだ。奴に聞こえてしまう。(直訳:それがオレの話を聞くだろう)

daren’t:dare not ・・・~~したくない。するのは憚られる。


SH:Keep talking. What are you seeing? John?
話し続けるんだ。何を見てるんだ?ジョン。

JW:Yes, I’m here.
わかった。ここにいるよ。

SH:What can you see?
何が見える?

JW:I don’t know. I don’t know, but I can hear it, though. Did you hear that?
わからない。わからないが、でも聞こえている。聞こえたか?

SH:Stay calm, stay calm. Can you see it? Can you see it?
落ち着け。落ち着け。それが見えるか?それが見えるのか?

JW:No. I… I can see it. It’s here. It’s here.
いや。オレには…見える。ここにいる。奴はここにいるんだ。

SH:Are you all right? John?
大丈夫か?ジョン?

JW:Jesus Christ! It was the hound! Sherlock, it was here. I swear it, Sherlock. It must… It must… Did you see it? You must have!
なんてことだ!犬だったんだ。シャーロック。ここにいたんだ。間違いない。シャーロック。奴に違いない…お前は見たjか?見たはずだ!


SH:It’s all right. It’s OK now.
大丈夫だ。もう大丈夫だ。

JW:No, it’s not! It’s not OK! I saw it, I was wrong.
いや、大丈夫じゃない。全然。見たんだ。俺は間違っていた。

SH:Hmm. Let’s not jump to conclusions.
ふん、結論を出すにはまだ早い。

JW:What?
何だって?


SH:What did you see?
何を見たって?

JW:I told you, I saw the Hound.
言っただろ。犬を見た。

SH:Huge, Red eyes?
でっかくて、赤い目の?

JW:Yes.
そうだ。

SH:Glowing?
輝いてた?

JW:Yeah.
そうだ。

SH:No.
ちがうね。

JW:What?
なんだと?

SH:I made up the bit about glowing. You saw what you expected to see because I told you. You have been drugged. We have all been drugged.
輝いてたというのは作り話さ。きみが見たのは、見ると予想していたものだ。なぜなら僕が君に話したから。君は薬を盛られてた。全部薬の幻覚だったんだ。


JW:Drugged?
薬を盛られてた?


SH:Can you walk?
歩けるか?

JW:Of course I can walk.
当然だ、歩けるさ。


SH:Come on, then. It’s time to lay this ghost.
なら、来い。悪霊を退散させる時間だ。

lay a ghost: 亡霊を退散させる

ついにイ・スンファンが日本で単独ライブ!

2015年12月26日 |   └─POPS韓国
年末のこんな時期に、こころはすっかり台湾の陳昇コンサートに向かって一直線だったはずの私に(うそ、ベルばらでいっぱいだった)何ともビッグなニュースが飛び込んできました。

イ・スンファンが来年3月東京でライブやるって!!!!!

大興奮です。
ZeppTokyoですって。
チケット1万円近くするらしい。
何が何でも行きたい。
チケット絶対取りたい。
韓国まで行こうと思っていましたが、日本で実現するなんて!
20年待っていました。
日本人だけがライバルならきっと楽勝だと思うけど、韓国からファンが来るんだろうな~。日本在住の人だけでも結構な競争かもしれない。

とにかく無事にチケットが取れますように。
皆様応援、お祈りなどなどよろしくお願いします!


来日公演オフィシャルサイト
http://leeseunghwan.jp/


過去記事 about lee seung hwan
イスンファンライブの状況
次の宿題 イスンファンのコンサート
「好きなもの羅列」について
韓国で買ってきたCD
韓国ポップスの話




このところ長文エントリーばっかりだったので、今日は短く(笑)。



<2016.2.13 追記>
チケットは無事購入できました。
まだ引き換えてないので席などはわかりませんが。
楽しみで震えてきた。
健康に留意してその日を待とう。

映画「ベルサイユのばら」LadyOscar(1979)その2

2015年12月25日 | ☆エンタメ-映画
ツッコミだけで長すぎたので、感想はこっちに書きます。
この映画はフランス人の監督による全編フランスロケの日本映画です。

映画版が原作のイメージからかけ離れていると感じるのは、当然ながら監督たちの好みに改変されてるのでしょう。そして、それがフランス人の感覚を代表しているかはわかりませんが、改変されている部分に文化背景の違いなどのヒントがありそうです。フランス革命についてのとらえ方のようなものとかね。

オスカルのヘアスタイルも当然当時の一般貴族男性のものになっています。
ただおろしてるだけではどうしても「マンガ」なんでしょうね。
アンドレがオスカルの従僕として宮殿に出入り…というのも無くなってます。フランスの人から見たら「ありえない!」ってことかな?

ストーリーも変えられてはいますが、大きく変わったのはオスカル、アンドレのキャラクターです。アニメ版も結構変わってはいますが、まだ私にとっては許容範囲。でもこの映画版ではほぼ別人です。これは、日本だとかフランスとかの違いでなく作家の違いによるものでしょうね。

まずアンドレは、少年時代から身分制度に疑問と不満を持っている設定です。ジャルジェ家に恩義なども感じていません。オスカルのこと好きだから嫌々いるくらいの感じです。そして自由平等の理想の実現のために、活動してるみたいです。自分の好きなオスカルにもその思想側に来て欲しいと啓蒙し続けます。恋愛より同志になって欲しいと思ってるような感じです。

対してオスカルは、旧体制の(といってもその時点では現体制)に何の疑問も持たずに、親の意思に忠実に使命を果たそうとしている健気な女性です。そんなに強くないし、男として育てられたのが痛々しいほど可愛い女性です。アンドレの事は子供の時から兄弟のように思ってはいますが、身分制度に疑問を持ってないので、アンドレの言うことが理解できません。ジェローデルとの結婚話に対しても心の中では嫌だと思っているようですが、親の決めたことに逆らうことはできないとあきらめています。


で一番大きな改変と私が思うのは、この映画は恋愛映画ではないということですね。


衛兵隊に転属したあとの厩舎のシーンはこの映画のテーマが凝縮されてると思います。
以下必死で聞き取ったセリフ。ざっくり意訳ですけど。


「剣を失くした兵士がいた。悲しくなった」
「家族を飢えさせないためにやったのかもな」
「……最近全然家で見かけないな。私が帰るとすぐに出ていくし。もう一緒に食事したり、語り合ったりできないのか?……私は寂しいんだ。」
 

    ※原語 I miss you です。
     「あなたがいなくて寂しい」「あなたが恋しい」
     必ずしも恋愛の意味では無くですね。


「だからお前はどうする?俺たち2人、ここで同じ空気を吸って、ふたりとも一人ぼっちで、お互いを恋しく思ってるなら?」
「でも私は…」
「なんだ?貴族だからか?俺よりも上等だと?」
「上等というわけじゃない。ただ違う種類なんだ。法で定められた身分がある。」
「違う種類?身分?どうしてお前は平等ってことが考えられない?」
「平等なんて響きはいいけど、そんなことありえない。」
「平等こそものごとのあるべき姿だ。アメリカには平等がある。だれでも愛したい人を愛する権利を持ってる。」
「そのためにとても多くの人命が失われた。」
「未来のフランスの平等のためなら俺も命は惜しくない。戦うよ。」
「お前は何も持たないじゃないか。そんなことをしたら死んでしまう」
「俺はなんでも持ってる。そのために死んだとしても本望だ。自分の人生が意味あるものになる。」

「お前がいなくなったら私はどうすればいい?」
「お前のすべきことをやればいいじゃないか。(ここからいくらか優しい口調で)いつかお前も自分の夢を見つけるよ。」



アンドレが思想的にオスカルの先を行ってて、オスカルを革命側に引き込みたい。そのために啓蒙してる。そこには恋とかもあるのかもしれないけど、それより仲間ほしい方が強いような。完全に映画のオリジナルです。そして結構いい視点なんですよね。


もうひとつ。縁談を壊してきたと告げるオスカルにアンドレは、「おめでとう、これで一歩進んだな」と、先生みたいな反応をするのですね。これじゃあ恋愛要素がうんと薄められちゃいますね。

二人が結ばれた時も、「運命の恋の成就」というよりは、古い価値観から抜け出して、自分で考え行動する大人になったねおめでとう!これから新しいあなたの人生が始まるよ。という感じなのです。オスカルの成長物語かも。あ、だからアンドレがあっけなく死んでも扱いがドラマチックじゃないのか???オスカルの新たな旅立ちのための舞台設定の一つだったのかアンドレの存在は・・?
いやいやいやいや。

その他にも、パリの貧困に気が付かなかったオスカルをアンドレが咎めたり。と、この視点はたくさん描かれてます。ラストまでこのテーマを緊張感をもって継続してくれれば、これはこれで良い映画になったと思う。ベルばらじゃなくなっちゃうけど。

このテーマのおかげで、この映画のアンドレはすごくかっこいいんですよね。何度もオスカルをどこからともなく助けに来るシーンあるし。原作にある、身分差に苦しむみじめな感じは全くありません。アンドレは常に自信満々です。演じてる俳優さんもなかなか素敵です。対してオスカルはとにかくかわいいので、日本のファンの大部分には「イメージと違う」と受け入れてもらえなかったでしょうね。わかる・・・。


かといって、この映画は別のテーマで撮った「ベルばら映画」だ!と、胸張っていえないのがつらいとこ。原作のエピソードを無理して挿んでくるため散漫な印象はぬぐえないし、とにかくラストがしょぼすぎるので盛り上がらなくて余韻もないのです。映画としていまひとつもふたつも残念なのですね。




どうせのことなら、同じ予算でもっと別の脚本でしっかりベルばらの世界観を撮ってほしかったなぁ~とか夢想しますね。ロザリーやジャンヌは出さなくていいから、オスカルとアンドレの内面の葛藤中心に描くとか。この映画版のように、アンドレが新しい時代の思想を身につけていて、それでオスカルを啓蒙していくっていう流れでもいいけど。「恋愛物語」としてのベルばらを見たいのですよ。ファンたちは。



改変希望ポイント

●オスカルの人となりを端的に表現するのに、初盤にアントワネット馬暴走事件を入れたい。
これで、オスカルの勇敢さ、アントワネットへの忠誠心、アンドレの感激、フェルゼンの男気(ここでオスカルがフェルゼンに惚れる!)、アントワネットの善良性などがいっぺんに描ききれるし。画面としてもドラマチック!いいスタントマンをよろしくです。

●ロザリー&ベルナールはオスカルたちと接点の無いパリ下町の市民として描く。
 「アタシを一晩買ってください」のシーンは入れて、それでパリ市民の困窮をオスカルが知るというのはあり。

●オスカルドレスシーンは、やっぱり失恋シーンへとつなげたい。
ジャルジェと名のって楽しそうにぺちゃくちゃするというのでもいいけど、とにかく舞踏会を抜け出して噴水脇でさめざめと泣いてるオスカルを心配して近づいてきたアンドレが、たまらず愛の告白するって流れの方が盛り上がる。

●ジェローデルの求婚エピソードは時間の関係で省略してもいいかな。お父さんからの結婚命令みたいな感じでセリフだけでもいいような気がする。家長の威厳でもって、オスカルを絶体絶命に追い込んで、アンドレと二人の心の動きを感じる情緒的なシーンを挿むっていうのではどうでしょう。

●ジャルジェ家の舞踏会のシーンもなくていいかな。もしオスカルが男に見える配役だったら女性と踊るシーンが絵になるだろうけど・・・。


●肝心のオスカルの告白シーンをどうするか。
父との決別、貴族という身分との決別っていう流れは大筋でいいのだけど。軍人もやめるのかな?やっぱりオスカルって人は骨の髄まで軍人って描き方をしてほしい。軍服を着たまま、群衆に合流する。オスカルを殺さない脚本にするなら、アンドレも殺さずに群衆に合流して、さあこれからバスティーユへ!というとこで終わらせてほしいなぁ…。あとはもうみんな知ってるので。


誰かまた作らないだろうか?
CGもあるから群衆シーンも描けるよ!なくてもいいけど。

映画「ベルサイユのばら」LadyOscar(1979)その1

2015年12月24日 | ☆エンタメ-映画
ついに最後まで見てしまいました。実写版のベルサイユのばらです。
いや~すごい作品。はっきりいうと、ものすごく残念な作品でした。
この映画についてはこれまでもその残念ぶりを多少は小耳に挟んでいたので、なんの期待もなく見たんですけど、ラストにちかづくにつれてどんどんめちゃくちゃに…あ~あ。

言いたいことがあふれてきてるので、思いつくまま、感想(やツッコミ)を書き散らします。1979年の映画だから、今更ネタバレとかいう話でもないと思うので、気にせずガンガン行きますよ。(あ、ちなみに私が見たのはネット上にある英語音声フランス語字幕のものだったので、細かな部分は話が見えてないです・・)




★本物のベルサイユ宮殿でロケしてるらしい。
ベルサイユだよ~と言われても、行ったこともないし「はぁそうですか~」って感じですが、有名な「鏡の間」はわかりました!スタッフフランス人も多いだろうし、衣装とか小道具とか考証はそれなりにしっかりしてるのではないだろうかと思ってます。それにしても男も女もカツラなので髪の色が銀色の人ばかり。見分けがつきません!!!ジャンヌも初めこそ、黒っぽい髪の毛ですが、途中から銀色になるので、同じ人間だと分かりにくい・・・・。

ドレスもいいし、楽器なんかも素敵。馬車とか輿とかいいですね~。オスカルの着てる軍服もよかった。時代劇っていいなあ。

 
★セリフはすべて英語でした。英国英語ですね。
舞台劇みたいに、すごくはきはき聞き取りやすい音声。なぜかな?この時代の映画はそうなの?アフレコなのかも??
オスカル&アンドレは英国人俳優さんだったらしいですが、アントワネットはオーストリア人、フェルゼンはスウェーデン人だったそうです。へ~。結構こだわったキャスティングですね。

★音楽はミッシェル・ルグラン
なかなかいいです。
壮大でドラマチックなテーマ曲もいいし、それを現代風にしてヴォーカルのついた「I'm a lady」っていう主題歌も軽快ですてき。

映画は見に行けずじまいでしたが、サントラは持ってました。サントラには、映画のシーンの音声がいろいろはさんであって、今回映画を見たら結構名場面集だったんだなと気がつきました。当時は英語のセリフは100回繰り返そうともほとんど聞き取れてませんでしたが、今なら少しはわかります。自分の成長を感じています・・・・じーん


★ジャルジェ家は大貴族にしては小ぢんまりとした建物です。
趣味は悪くないけど・・・。
使用人もばあやしかいないのかっていうくらい少ない。もう少しいいおうちを用意してほしかったなぁ。ジェローデルの屋敷のほうが豪華でしたね。
 

★オスカル誕生シーン、お母様は産褥で亡くなってしまいました。これで男として育てるというのに説得力はつきますね。


★アンドレの初登場シーンはありません。オスカル誕生シーンで、ジャルジェ将軍がばあやに孫を引き取れ、オスカルの友達(コンパニオン)にするって命令してます。
子ども時代は可愛いですね。子供時代のオスカルもコロコロした感じです。


★オスカルはアントワネットの個人ボディーガードで、宮廷のサロンに一人で控えています。アンドレは オスカルが宮殿に伺候すると同時に 王宮の厩番に就職で、オスカルの従僕ではありません。でも通勤時は一緒ですね。アンドレの希望ではなく旦那様の命令で嫌々厩舎に行ってるようです。

★フェルゼンは・・・その他大勢に埋もれてしまって、目立たない。いい男はいい男ですが。アントワネットや取り巻きが騒ぐので、特別感はあります。ルイ16世からは建築に興味のある青年として認識されてますね(笑)。オスカルがフェルゼンに魅かれる根拠がほとんど描かれてない・・セリフで説明があったかもしれないけど、聞き取れず。
 
★ジャンヌは出てくる、原作と同じ感じ。首飾り事件も描かれます。
でもロザリーは原作とは大きく異なり、可愛くない。
母親をポリニャック伯夫人に轢き殺されるのは同じだけど、実はその娘という設定はなく、したがってジャルジェ家に引き取られる話もなし。


★ロザリーとオスカルの最初の出会いこそ、原作通り「一晩私を買ってください!」って馬車に駆け寄るんだけど、アンドレが買いそうになるっていうのも面白い展開です(そしてその後の再会シーンではアンドレもロザリーもお互い誰なのか覚えてない・・・)。オスカルとは単に顔見知りって程度の仲ですね。当然ロザリーが「オスカルさま・・・」となることもありません。

★ロザリーはローズベルタンの工房で働いていて、ジャルジェ家に注文のドレスを届けます。アンドレに「うちにはドレスを着るような人はいないけどな~」みたいなことを言われますが。そしてベルサイユいってみた~い!とか言って、こっそり馬車のトランクに隠れて連れて行ってもらうことに。なんじゃそれ?そして王后陛下まで臨席される舞踏会に簡単に潜り込み、ポリニャック伯夫人の首を絞める・・・・警備薄すぎですね。(っていうかこの一連のシーン全く不要だと思いますけど)

★その舞踏会でオスカルはドレスを着てフェルゼンと踊る事になりますが、オスカルが全然目立ってない。よく見ればもちろんきれいだけど、その他のご婦人も皆きれいなので、全然目立たない。背も低いし。周りの反応も原作では「おお~~美しいひと!」ざわざわ!って感じだったのに、誰もオスカルに注目しない・・・。その辺演出でなんとでもなったと思うけどなぁ。あ、一人いた、しつこくオスカルに話しかける男が。たぶんあとで求婚に来るジェローデルでしょうかね。

★フェルゼンは王妃様と踊ってます。
それをオスカルはその他大勢と一緒にガン見してます。
で、王妃様と踊り終えたフェルゼンがなぜか目立たないオスカルに声をかけにきます。まるでクラスでも目立たない地味な子がめいっぱいおしゃれして来たところを、憧れの学級委員長から声かけてもらったみたいな展開です・・・。
う。

★原作では一言もしゃべらないオスカルですが、映画では普通に自己紹介してます。しかもジャルジェと名乗ってます。フェルゼンが勝手に(?)勘違いして「オスカルのイトコですか?よく似てますね」なんていうものだから、「そうですいとこです」なんて話を合わせましたけど、多分名乗る気満々だったのではないかと思われます。


★フェルゼンと踊りながら、饒舌に喋り捲るオスカル。オスカルの話題をだしてますね。オスカルについていっぱい話させたかったんでしょうね。フェルゼンもオスカルの美しさは自分だけが知ってるだの、オスカルを好きになってたかもしれないだの勝手なことを言ってます。喋りすぎたと反省するフェルゼンに、「オスカルとはあまり親しくないから、何を言っても漏らしませんわ」みたいなことを言ってるような気もするんですが、このシーンのセリフは音楽もうるさいしあまり聞き取れませんでした。



★舞踏会のあと噴水のそばで一息つくオスカルの背後から伸びる男の手・・・・
ぎゃ!でも黒い騎士ということはなく、アンドレでした。
で、唐突に愛の告白。
あ?このタイミングなんだ?
アンドレはロザリーをほったらかしてしまってますね。

★ここの告白シーン、乱暴に腕をつかまれたりして、ドレスが若干ビリッてなってるので「青いレモン」の再現ですね。変なとこ、原作のテイスト挿んでくるなぁ…
告白されたオスカルが「お前にはそんな権利はない」っていうのですね。で、アンドレが「権利ならある!」と啓蒙がすすんでいるのはアンドレっていうところは、まぁなかなか良い設定で、このあとも新しい時代の考え方を身につけてるアンドレと、旧体制の思考から離れられない支配者側のオスカルという対立は描かれていて、好感もてます。原作とは違うし、これじゃオスカルじゃないだろと思いますが、まぁ、これはこれでリアリティあるのでは?


★忘れるところでした。
映画には決闘シーンがあります。(原作にはない、アニメにはあります)得物はピストル。オスカルが勝ちます。アニメと違って、相手は死にます。
決闘の理由は些細なことです。パリの路地で道を譲る譲らないとかそんな話。道をふさいでいるのには理由があって、(ロザリーの母親が馬車の事故で死にかけてる非常事態)でもそんなの聞く耳なしの相手に掴みかかっていくオスカル…ドゲメネ公爵(かどうかわからないけど)が子供を背後から撃ったとかいう話もないし、あれじゃ、オスカルただの短気なバカに見える・・・。


★決闘はピストル持って背中合わせに立ち、何步か歩いて振り返って撃つというもの。
でもお互いの立ってる延長線上に、乗ってきた馬だの馬車だのがあって、流れ弾に当たりそうですね。もっと違う場所で待機すればいいのに・・。危ないな。でもほんとはそういうものなのか?


★決闘するというオスカルに父親はとっておきのピストルを用意します。娘の勝利を信じて疑ってません。ジャルジェ父はわからずやなおやじという描かれ方。最後までそうだったのかな?肝心のセリフがよくわからず、この点保留。


★それに対してアンドレは決闘に絶対反対の立場です。くだらない事に命をかけると非難ごうごう。ですが、父親が認めたのでもうどうしようもありません。
不安のためか一人にしないで一緒にいてくれとアンドレにせがむオスカル。もう子供じゃないんだからとはいうものの、結局はオスカルの望みを聞き入れるアンドレ。長椅子で昼間の服のまま寝てます。それはいいのですが、オスカルも着替えもせず、ブーツも履いたままで寝てますよ。決闘前の緊張感かな?


★酒場での大乱闘シーンもあります。
決闘のあとやりきれなくなった様です。アンドレを相手に飲んだくれてます。アンドレは完全に保護者ですね。
ロベスピエールも登場して一応原作と同じ「戴冠式のスピーチを後悔・・・」みたいなことを言います。乱闘シーンはジャッキーチェンのアクション映画みたいだった。かんたんに壊れる椅子、机^^

★酒場の外の馬をつないだあたりに倒れている二人を、なぜかフェルゼンが見つけて、助けて家までついていきます。そこで、フェルゼンはオスカルが女だと知るという展開。女と知ったきっかけは、ばあやが「she・・」って言ったからですね。


★そのあとオスカルが上半身裸になってその姿を鏡に映すっていうシーンあるけど、あれはいらないなぁ…脱がせなくても女にしか見えないものね…アンドレも覗き見る必然性なし。ところで、日本の時代物とかでも時々あるけど、男装してる女の人は胸にさらし巻いたりしてるでしょ?オスカルはそんなことしてないのかな?ブラウスの下は何もつけてなかった・・・もともとブラウスとかは下着の役目と聞いたことあるけど、胸がいろいろ邪魔だと思うのですよね…。これって現代日本人の感覚なんだろうか??



★びっくりしたのは、ロザリーがドレスを届けにジャルジェ家に来た際に「ドレスのお届けが遅れたのは、王妃様の恋人が(アメリカからフランスに)戻られたせいなんです」とベルタン譲からの言伝てを伝えたこと。えええ?勿論噂ではみんな知ってるんでしょうけど、こんな風に知らない人にまでいうのかしら?王妃様お気に入りのデザイナーが?それと、なんでそれでドレスが遅れるんだろうか?
と思って、見返してみたらベルタン嬢はそんな言い方してませんでした。ロザリーが礼儀を知らないためにそんなあけすけな言い方したということなんですね。あーびっくりした。

さて話はここからクライマックスへ。

★なんとか原作通りに近衛をやめて衛兵隊への転属を願い出るオスカル。やめる理由はよくわからなかった。なぜかそのシーンでルイジョゼフを肩車してます。肩車…映画オリジナルです。フランスではよくやるのかな?なかなか可愛いシーンでした。

★衛兵隊ではあからさまに反抗されてます。反抗というかやる気がない感じか?ここは面白かった。で、ちょっと落ちこんだオスカルが、厩舎にいるアンドレに「お前が遠くなったみたいで寂しいよ。もっと話したいのに」みたいなことを言うって、ちょっとなんっていうか、オスカルじゃないよ、ただのかまってちゃんじゃんか・・・映画のオスカルは、別人オスカルと思っておかないとここから先は冷静でいられなくなります。

 オスカルの泣き言にアンドレは結構突き放したような態度です。「お前なしで私はどうやっていけば…」とさらに弱気なオスカルに「おまえもいつか自分の夢が見つかるさ」って。つれないなー。


★三部会が開かれて、議場から議員を締め出すとかもろもろの話があり、ついにオスカルが民衆に発砲しろという上官の命令に背き、営倉みたいなところにほおり込まれます。ここでオスカルが、人は平等に選択の権利があると気がついた。みたいなことを話します。でも衛兵隊士と信頼を築いたようには見えてなかった。いつの間に?さらになぜかアンドレたち群衆も同じところにぶち込まれ…あれ?営倉じゃないのか?一般の留置場だったか。あ、アンドレたちが助けに来たってことなんですね。オスカルの顔を見つけて二人ハグ。ついにオスカルが自分の側に来たってことで嬉しかったんでしょうねえ。

★帰宅したオスカルですが、待っていたのは父からの往復ビンタです。
徹底的に口答えを始めるオスカルに父は剣をとって成敗モード(?)オスカル危うし、手を怪我します。そこへアンドレが割って入り、結局将軍はアンドレに負かされる・・・ここの将軍とアンドレのセリフがよく聞き取れないのが残念。
なんて言ってるのかな??

★10回くらい繰り返して聞いてみたけど、やっぱりわからない。結局字幕のフランス語を翻訳機にかけましたよ。
オスカルの父を剣で追い詰めたアンドレが「命は助けてやる。そのかわり俺たちをほっておいてくれ」といいます。この映画のアンドレは不遜です。主に対しての忠義心など全くない感じで全編描かれてる。アンドレも身分の差で悩んでいないと盛り上がりに欠けるじゃないですか。アンドレも原作とは別人です。


★ばあやのいるキッチンへ入るアンドレとオスカル。ばあやが手の傷の手当てをしてくれますが、オスカルが「もうこの家にはもどれない」とさめざめと泣きます。
そこでばあやの謎の行動「何を言ってるんですか?あなたはもう自由なんですよ!ついに自由になったんですよ!」とアンドレに祝福をして、二人を駆け落ちさせようとするような勢いです。

ばあやにびっくりした。
このばあやも原作とは全くの別人です。


★それから納屋のシーン。
この納屋はオスカルとアンドレが子どもの頃によく遊んでいた思い出の場所です。明日は民衆が蜂起するから自分も行かなくては。お前を置いていきたくないけど、自由のためには行かなきゃいけないんだ。というアンドレ。もう完全に原作と立場逆転してます。
私も行くというオスカルにダメだと言ってますよ。で、オスカルからの愛の告白があって・・・地味なラブシーンへ。

地味だ‥‥

で明けて7月14日。丸腰でバスティーユへ向かう二人。なんだかデートっぽくてオスカルの笑顔が可愛いです。ホントに近所の縁日とかお祭りかなんかに行くような感じですよ。


★烏合の衆なのでしょうがないんですが、群衆(のつもり。ほんとはそんなにヒトがいない。エキストラ集められなかったですね・・・しょぼーん)にもまれて二人ははぐれてしまいます。

    そして・・・ああ、もうここから書きたくない。

アンドレが逃げてる途中に背中に銃弾を浴びて道ばたに倒れます。
オスカルは最後までアンドレを見つけられません。

民衆はただ逃げてるだけにしか見えなかったのに、バスティーユに白旗が・・・
えええ~~ほんとに?!いつの間に??

結局オスカルは見物人だったような感じで(アンドレもだけど)あっけなくfinってそりゃないよ~。
こんだけ改変するなら、アンドレ殺さないでよ~。
もののあわれを教えてくれる映画でした。マル。






こんだけ語れるっていうのも、すごいことですね。
突っ込みたくなるところだらけで、それが魅力になっていますね。
長くなりついでに、もう少し書いておこう。
でも続きは稿を改めます。



あの頃エッフェル塔の下で (2015)フランス

2015年12月23日 | ☆エンタメ-映画
ベルばら再燃しているおかげで、フランスにもにわかに興味が。
これまであまり興味がなかったので、フランスがどんなところなのかイメージもわかない。うーん、と思っていたら、東急さんからこの映画の宣伝メールが届いた。なんとなく興味を惹かれる。
というわけで、予定のない日曜日、渋谷の「ル・シネマ」までやって来ました。


フランス映画なんて今まで見たことあったかな?というくらい遠い存在でした。(ずーっと記憶をだとって、かろうじて「レオン」と「グランブルー」だけは見ていたことを思い出しましたが。ほんとにそのくらいしか見てない。)チラシには監督さん(アルノー・デプレシャン)のこと「巨匠」と書いてたけど、もちろん知りません。ハジメマシテ。



映画館はネットでチケット買うのが主流なのかな?あまり買ったことないけど、出かけてみて席無かったりしたら嫌なので、ネットで買っておきました。劇場窓口でチケット引換。封切二日目ということで、いい香りのサシェももらいました。日曜の昼間で公開二日目というのにガラガラでした。でもゆったり見られて快適。


で、全く予備知識なく見始めました。
出だしは、何やらサスペンス調?
フランス語が心地よい子守唄のようでうっかり寝そうになりました。
やばいやばい。
これビデオじゃないんだから後で見返したりできない!


  (((((上映時間2時間強)))))



見終わって、感想は・・・

何もでてこない・・・・・
文化村から渋谷駅まで唇を一文字にして黙りこくってモクモクと歩きました。
誰とも話したくない、そんな気持ち。
見ながら涙が出るようなことはなく、見終わっても爽快感もなく、ただズーンと痛い。
鈍痛。
独り言すら言う気にならない。
は~、1人で見に行ってよかった。




ここ以降、もしかしたらネタバレするかもしれません。これからご覧になる予定がある方はご注意ください。




私と主人公はどうやら同世代らしい。
10代の頃にソ連へ旅をする話が出てきます。
そして、大学生の主人公が仲間たちとテレビでベルリンの壁崩壊の生中継を見るシーンもあります。
私は、あの時生中継を見たのかな?日本だと時差があるから見られる時間じゃなかったのかな?それともテレビがなくて見てないのかな。あまり記憶にない。1989年11月9日の出来事だったそうです。あのころ私は…水戸に住んでたんだっけ。


囲碁がでてきた。
「ゴ」と発音してた。そして中国のゲームだと説明があった。
でも「ゴ」と発音するなら、日本じゃないのか?勿論、囲碁の発祥は中国だけど。

 ★調べました。
  中国語のwikiにて。
围棋是一種策略性棋類,使用格狀棋盤及白二色棋子進行對弈。起源于中国,中國古时有“弈”、“碁”(“棋”的异体字)、“手谈”等多种称谓,屬琴棋书画四艺之一。其西方名稱“go”,係源自日文「碁」的发音。
西洋では「ゴ」と発音するけど、それは日本語から来てるとの説明。
今の中国語では「囲棋~ウェイチー」というようですね。
「碁は「棋」の異体字なのだそうです。

脱線した‥‥


ストーリーはあって無きがごとし。
あるにはあるんだけど、それより心象の方が印象的。


青春恋愛映画ってことになるんでしょうね。

でも、痛かった。

10代で出会って遠距離恋愛する主人公達の数年間が中心で、それを40代半ばか、50歳近くなって思い出す主人公。


痛い。鈍痛・・・。この痛みの理由は一体???




見終わってロビーに貼ってあった記事などを見たら、「若い頃は恋愛を軽く考えがち、この恋愛の次にはもっとすごい恋愛が待ってると根拠なく思い込んでる…」とあった。
全くその通り。


私の青春は平凡だったけど、それでも(いや、それだから?)、振り返ってみれば軽く捉えていた。
確かに。
なんか腹が立ってきた。
だから、誰とも話をしたくない。って思ったんだろうか。
タイムマシンに乗ってあの頃に行けたら、「もっと大事にしなさいっ!次はないよ」って自分を叱るかも(笑)

主人公が最後の方であらわにしたのは「怒り」
美しい思い出という風に見ることもできると思うけど、この映画は「怒り」を表現する。




80年代が舞台なので、風俗は懐かしさがあった。
フランスのことはわからないけど、電話も自由にかけられない学生時代とかね。文通がお互いの連絡手段。
そして、トヨタセリカ!!


主人公ポールはいつでも本を読んでる。
寝転がって読むときもいつもものさし(定規)をガイド&栞として使う。
そんな描写が妙にリアルで、思い出すとじんとする。
現在のポールの読書シーンがなくて残念だったけど、今のポールはどうやって本を読むのだろうか?


人類学を学ぶポールの読んでいる本も、個人的には懐かしい。

レヴィストロースの「悲しき熱帯」。マーガレットミード、ソルジェニツインの「収容所列島」(これは人類学じゃないと思われるけど…)…全部課題図書だった。借りてきたり、買ったりした覚えあり。ポールと同じ年の頃に私も体験してる本・・・・
そして…そして…
読んでない・・・
人類学からはすぐに落ちこぼれた自分もよみがえって、なおのこと痛かった。


フランスを身近に感じようという当初の目的はあまり達成できなかった。
高校生があんなにタバコを吸うのは普通なのか?!
マリファナパーティも一般的なのかな?




映画としては、かなり良かったと思います。
ヒロインが魅力的だったし。
主人公も綺麗な顔してたなー。
若い人より大人のほうがしみじみするでしょうね。
きっと私と同じように、自分を振り返って、ちょっと苦い後悔をかみしめるって人が多いと思います。この映画が描きたかったのは、そういう苦さなんじゃないかと思いました。

公式サイト

高慢と偏見とベルばら

2015年12月22日 |   └─再燃!ベルばら
ちょっと前の映画「ユーガットメール」のワンシーン。メグライアン扮するショップガールと大型本屋の社長トムハンクスが、お互いを知り合いと知らずに初めて待ち合わせる場面。目印にしたのはバラの花を挿んだ「高慢と偏見」でした。


(これはBBCドラマ版の表紙ですね。コリンファースのミスターダーシー♪)

おそらくその文化圏の観客はこの本が選ばれたことで、ショップガールの人となりがかなり把握できるのでしょう。そういう本ってありますよね。映画の中では、待ちあわせの小道具だけでなく、本の内容についても色々話しています。



では、もしあの映画の舞台を日本に移したとして、どの本をもたせたらぴったりだろう?そんな愚にもつかないことを考えました。

ある程度の古典文芸で、持ち主の教養を感じる。文学少女のイメージかな?また、誰でも知ってて、でも古くさいわけでもなく、今でも映画になったりドラマになったりして、原作を読んだことがない人でもその物語は知ってて広く長く愛されてる。

うーん。
夏目漱石じゃないし、源氏物語じゃ時代が違いすぎるし、かといって現代語訳版がベストセラーってわけでもないし。村上春樹?でもそんなにドラマ化されて親しまれてるわけでもないか。

それに、あのシーンのポイントは、恋愛小説ってところだからなー。
川端康成?「伊豆の踊子」とか確かに何度も映像化されてるけど…どんな話か私は知らなかったりして(汗)


この前の女子会でも実はこの話をしました。オースティンが現代の恋愛物語に与えてる影響について。
あんなふうに、今のハリウッド映画やイギリス映画に繰り返し登場するモチーフを提供できるオースティンってすごいよね。日本にそういう文学作品あるかな??
その時、匹敵するのは源氏物語じゃないか、という意見があってとても納得だったけど、現代日本であの物語を恋愛ドラマに反映させるってあまり聞かない。あれは、古典としてもう終わってる感じ。


その理由として、現代の価値観にあれは合わなすぎだろう。という意見もありました。

繰り返し映像化されるという話に忠臣蔵がありますが、あれは常に忠臣蔵だからちょっと違う。
私としてはベルばらはかなりいい線いってるんじゃないかと思うんだけど。恋愛物語の典型として後世に君臨できるポテンシャルあるよね。主要4人のキャラも際立ってるし、例えば時代や設定を変えたストーリーなんかも可能という意味で相当強力な物語の魅力を持ってると思う。ただ残念ながら舞台が日本の話じゃないから映像化とか難しい。漫画スタートだし、昭和の話だし、オースティンみたいになるかと言われると、もちろん違うけど。

大河ドラマで人気の戦国時代とか、幕末とかを背景にやってみたらどうだろう。実在の人物にオスカル&アンドレを絡ませてドラマチックに展開できそうですよねー。



日本版ショップガールが待ちあわせの目印にベルばら持ってるとか、ちょっとやっぱり無理があるかな?


ベルばらが運んできた傷の話 

2015年12月21日 |   └─再燃!ベルばら
女子会のベルばらトークが、はからずも何十年も前の心の傷のようなものを明らかにしてくれました。
客観視すれば、これは成長の過程で誰もが通るところで、「傷」なんて言わなくてもいいくらいのものだと思いますが、あまりぴったりした言い方がないのでここでは「傷」としておきます。少なくとも、前に思い付いたような、単に「ベルばらが悲しい話だから」とかいうことではなかったようです。


ところで、「二次創作は癒しなんだ!」という記事を書いたとき、トラウマ云々と書いてしまいましたけど、私は「トラウマ」という言い方があまり好きではありません。心理学には詳しくありませんが、「トラウマ」なんていうものは、有ると思えば有り、無いと思えばないものではないかと思いたいからです。

聞くところによると、そういう立場をとる心理学者もいるそうですね。
そうそう、アドラー心理学。アドラーさんのこともよく存じ上げませんが、「過去が今に影響はもたらさない。今に影響を及ぼすのは今の気持ちだけ。」というのはなんとなく私がこの人生の今の段階に差し掛かるに当たり、実感していることです。トラウマをかかえている=過去に囚われている というのも今の自分の気の持ちようだと思ってます。


でも、今回自覚した「傷」。
「トラウマ」で説明した方がうまくいきそうな気もしますが、やはり過去は現在に影響しないとも言えます。つまり、今の私も「女性」「男性」という性の問題をずっと抱えているということです。子どもから大人になり、自分が女性だということも納得して受け入れているように見えて、そうでもないということです。それが、「ベルばら」によって浮き彫りにされてしまい、居心地が悪いんでしょうね。


まさか、この年になってこういうことを考えることになろうとは、思ってもみませんでした。



でも今まで考えないようにしてきたから、いつまでも問題として抱え続けたのでしょう。
面白いものです。
実はほかにもうっすら自覚しつつも見ないようにしている問題があります。コンプレックスにつながることです。このことをちゃんと具体的に口にできる日が来たら、また私は一段階成長するんだろうという思いもありますが、今は、公言することはもちろん、正面切って自覚することもちょっと無理ですね。


そんな問題、きっと誰しも持っているんでしょう。大人と言っても完全な大人じゃないのです。ベルばら再燃がこういう考察まで私を運んできました。とっても面白いと思います。



ところで、この問題に関連して、1年半前にも取り組んでいました。
「赤毛のアン」にからめて。
少女時代のジェンダーについて書いてました。
でもこの時は、まだ問題を直視できてなかったので、曖昧にしかとらえてないですけどね。
私がアンに感じてた居心地の悪さもベルばらでいたたまれないのも、根っこは一緒ですね、きっと。

快読「赤毛のアン」 感想

可愛くなりすぎたオスカル

2015年12月20日 |   └─再燃!ベルばら

仕事中のいたずらがき。
電話かけながらなんとなく手が動いて、こんなのかきはじめちゃいました。行儀悪い。

かいてくうちに髪型をオスカルにしてみたけど、顔が違うね。これ可愛すぎ。

子供の頃は何度となくこういうの描いてたけど、実に何十年ぶりにオスカル描いた。


調子に乗ってこんな絵も描いた。
オスカルに着せるドレスの絵。舞踏会用でなくて普段着。
彼女の場合は、スカートの中を釣り鐘状にふくらませるパニエはないのがイメージ。身体は傷がいっぱいあるから襟の高いローブモンタント風だよね。時代考証できないのでこれがいつの時代のものかはわからないけど、19世紀っぽいかな、やっぱり。

女子会効果と、二次創作の癒やし効果でベルばらについて平常心で臨めるようになってきて、こんなの仕事場で描いて人に見せたりできるくらいになったようです。

ベルばらトーク@女子会 その3

2015年12月19日 |   └─再燃!ベルばら



───── 話は続く。

「小学校の高学年頃かな、それまで全然対等で負けたことのなかった同じ年の男の子に、背の高さを追い越されたり、腕力でかなわなくなったりし始めて悔しかったんだよね…」

「『男』とか『女』とかで区別が始まってきたよね」

「そういえば、私、そのころスカートを一切はかなくなった時期があった。男の子みたいなカッコで学校に行ってた。」

「私は、小学校5年くらいから、いとこのお下がりの黒いランドセルで通学し始めた。」


「あの時代に女の子が黒いランドセルってかなり珍しかったんじゃ?」

「うん、クラスの子は何も言ってこなかったけど、違うクラスや違う学年の人たちにはいろいろ言われていじめられたなぁ。でも気にせず小学校卒業までそれで通した。」


───── 「傷」の正体がだんだん姿を現し始める。



「ねぇ、お赤飯炊いてもらった?」

「初めてブラジャーつけた時どんな状況だった?」

「小学校の時、女の子だけが集められて、女性用の性教育の時間があったよね。」

「うん、あれすごい嫌悪感があった」

話がどんどん進んでいく。
だんだん分かり始めた。
自分の中の「女性」の部分が成長してくるのがとても受け入れられなかったんだ。
そこにいるみんなが同じような思いをしていたみたい。

そんな時期に、大ブームだった「ベルばら」があった。
そしてそこに、女性性と男性性をわかりやすく持っているオスカルが登場してくる。
それで揺さぶられていくわけね。
これが「傷」のすべてとは言えないけど、何となくつかみ始めた。


ひとりは、女性性とか男性性から自由になるために、女子高女子大への道を歩み。ひとりは受け入れておとなになる道を選び、わたしはそこから目をそらした結果ベルばらが恥ずかしくなった…というわけかな?フタをして見ないようにしていたから正体がわからずにもやもやしていたのかな。ここに至って気がつけてよかった。


そこから話は「男女雇用機会均等法」だの「夫婦別姓」だのまで発展していった。
女同士おしゃべりは際限ない。
ワインも何杯飲んだことか。
気がつけば閉店時間になっていた。



帰り道、誰かが言った。

この時代、仕事して一人前に稼いでる女性はみんなこうだよ。
地方から出てきて東京にとどまってるっていうのもね。
どっかこじらせて(=戦って)るもんなんだよね。



ベルばらの話で、こんな展開になるとは思ってもみないことだった。
気の合うご近所さんたちだと思ってたけど、実は戦友に近いのかもしれないな、と思った。

何にしても愉快この上ない「女子会」だった。








次は新年会で「ベルばら」カルタです!
男性陣は「修造カルタ」を持ってくるらしい。
楽しみです。

ベルばらトーク@女子会 その2

2015年12月18日 |   └─再燃!ベルばら

ベルばらにちなみ持ち込まれたフランス菓子。
オーボンヴュータンのキャラメル。



まず、外伝とかエピソード編とかのコミックの貸し借りから始まり、それぞれのベルばらとの出会い方などを語り始める。私は、ベルばらが好きだと公言することもベルばらの話を誰かとするということもこれが初めてなんだと告白‥‥

私と同世代の3人はほぼ同じころ(小学校高学年くらい)で出会ってて、漫画、アニメ、実写映画などに触れていた。一人は小学生から友人とベルばらの二次創作漫画を友達と書いてたんだそう。で、実写版の封切の時には友達と電車に乗って町まで映画見に行ったんだってそれが友達と行った最初の映画だったとか。(私は「銀河鉄道999」だったな~とか口を挟んで脱線するw)
10歳年下の彼女は、出会いは再放送のアニメだと言ってた。アニメ経由で原作に入ったらしい。

ふむふむ。

話していくうち、全員が全員とも、おびただしい量の漫画を読んでいるということが分かった。
私もかなり漫画を読む少女だったけど、ここに集ってる人みんなそうらしい。読んでる漫画も重なっているところも多かった。ベルばらはその中の一つにすぎないけど、でも何かちょっと違うなにかがある。

さらに、漫画を離れて、大河ドラマやジェーンオースティンの話。源氏物語から下町ロケットまで話が広がる広がる。それもとっても楽しかったのだけど、このレポートではベルばらの話に絞ろう・・・。


私が「ベルばら好きだったけど、好きって言えなかった。人に話すの恥ずかしかった。ていうか、一人で読んでるのに、恥ずかしくなって読みながらページをパタッと伏せたくなったりするのよね。なんでなんだろ?」と持ちかける。最近気がついた「ベルばらで傷ついてる」から、そうなっているんだと思う。二次創作を読んでいくうちに癒されてきて、今日話ができるくらいには軽くなってきたんだ・・」



一番年下の彼女が、「オスカルの女性性が・・・」と熱く語り始めた。

曰く、オスカルが男装してることによって女性性と男性性についての認識を否が応でも読者に投げかけている・・・。それがちょうど思春期に差し掛かる少女に与えた影響が大きいのではないか?(かなり要約してしまったけど)



そこから、話は漫画から離れて、それぞれの「傷」の正体を考察する流れに…・。
だんだん私も「傷」の正体をつかみ始めた。



ベルばらトーク@女子会 その1

2015年12月17日 |   └─再燃!ベルばら
近所に気になるレストランがあるということで、呑み友達と女子会なるものを開いた。

参加者は4人。
うち3人は私と同世代。一人は10歳くらい下。
皆同じような家族構成で、仕事に忙しい女性たちだ。数年前に近所の飲み屋で知り合い、仲良くなって海外旅行(現地集合現地解散の向こうで時間の合う時だけ一緒に行動するというスタイル)などにも一緒に出掛けている。

  ・2011上海行き
  ・2013台湾行き
  ・2015バンコク行き


大人になってからの友人は、適度に距離をおきながら、あまり個人的領域には干渉しないのが心地よい。そのため、このメンバーとは、何度も顔を合わせているけれど、まだまだお互いについて知らないことがたくさんある。いつもはそれぞれのパートナーとも一緒のことが多いので、女性だけで食事をするのはひょっとしたら初めてかも知れない。

ここのところ私がベルばら再燃しているのはバレている。
というか、来年の新年会に「ベルばらカルタを買ったので持っていく」と言ったのだった。
すると、食事会の打ち合わせのメッセージをやりとりする中で、彼女たち一人ひとりがベルばらと言うキーワードに反応し始めた。自分の蔵書からベルばらを出してくる人。昔読んで手放したからまた買っちゃったよと報告する人。ベルばらの台詞をメッセージの中に織り込んでくる人。

なになに?
みんなもベルばら好きなの?!
そんな話は初めて聞いたけど、私自身が初めて話したわけだから、知らなかったのは無理もない話。

そんなこんなで、この食事会は当日までに「ベルばらを語る女子会」という位置づけになった。面白い展開。私も、このところの考察を誰かに話したくてしようがない気持ちだったから、とても楽しみにして会場へ。お店で女子会プランというコースを頼み、怒涛のベルばらトークに突入した。

続く……

骨髄バンクのドナー登録

2015年12月15日 | └─政治と社会



今日は所要あり休みをとって横浜へ。
空いた時間で献血ルームに行ってきました。
いつも通り400ミリ提供しようと思ったのですが、残念ながら血が薄くて(わずかに基準に届かなかった)今日は献血できず。こういうの、10代の時の初献血以来です。昨夜の睡眠不足が原因かな…。

今日の目的はもうひとつありました。
骨髄バンクのドナー登録です。

骨髄バンクについては、夫がドナー登録してので、私もそのうちやろうと思いながらズルズル申し込まずに来てしまってました。理由はただなんとなく。夫は、なんか本部みたいなところに行って申し込んだと言ってたので、少なくとも保健所とか病院に行くのかと思ってました。平日昼間だけかな?なかなか時間ないなぁとか思ってて。

でも、先日同級生がドナーとして移植できた体験談を聞き、やっぱり私も登録したい!ぐずぐずしてる場合じゃないと思ったんでした。なんといってもドナーには年齢制限があるのです。(移植できるのは55歳まで、登録は54歳まで)

そうして調べたら献血ルームで申し込めると知りました。
なんて簡単!


あまり時間は残ってないけど。
その間に誰かの役に立つことができたら嬉しい。


コレお読みの方でも、そんなに簡単に登録できるんだ。ならやってみようかな?と思われたら、公式サイトで一度調べてみてください。

YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
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