予約していた本が届いたという連絡を受けて仕事帰りに図書館へ。
以前は月曜休みだったけど、今は開いてるんだよね。と思いながら…しかし、月曜は夕方5時閉館だった!残念。
すっかり本を読む気でいた私、図書館近くの古本屋の店先を覗く。
で、見つけたのがこの本。
著者の本郷先生は放送大学の番組で見てたことあり、語り口がわかり易かった記憶ある。面白く読めるかな?帰りの電車で読み始め、帰宅後も読み進め、翌日の通勤電車で読み、帰りの電車で読み終わった。読みやすかった。
歴史学者の視点から、歴史に「空白」が生じている部分にスポットを当てて論じてる。私なんて歴史の知識が穴だらけなので(高校日本史、鎌倉時代初期までしか履修しなかった)何が空白なんだかさっぱりわからないけど、そんな人にもよくわかるように展開する本だった。
資料が万能ではない。
歴史研究における「科学的」とはどういうことか?という話はとても興味深かった。また、「皇国史観」の誕生から成長の話も納得。歴史観もどんどん変化しているんだなー。
学校では統治者側からの歴史ばかりを教わってきてあまり深い関心を持てずにいた歴史だけれど、文字資料のない庶民の歴史なら興味がある。
庶民の歴史をあらわにしようとした石井進という研究者のことは知らなかったけど、今後機会があれば本を読んでみたい。