キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

猫の絵をかく人

2015年02月28日 | ☆エンタメ-音楽
今週の出会い-その3

2月22日はどうやら「にゃーにゃーにゃー」ということで猫の日らしい。その日に友人の家に招かれての食事会がありました。

もう10年以上のお付き合いになる料理研究家の先生のご自宅で手料理をいただきます。
プロだから当たり前なのでしょうけど、何をいただいてもとてもおいしい。お料理が上手なのってうらやましいです。
彼女とは台湾好きということで知り合ったのですが、旅行に行ってもその場所の料理教室に参加したり、食材や調理用具を市場に買いに行ったりしてる旅のスタイルが私とは全然違うのでとても憧れます。(憧れるだけで努力はしないワタシ・・・)


参加者はこれまた台湾好きの昔からの友人たちでしたが、スペシャルゲストがいました。それが上の画像の猫の絵の作者「PEPE SHIMADA」さんです。
ペペさんは福岡を拠点にしてるアーチストなのだそうですが(私はもちろん初対面)、台湾でとても人気があるらしく、台湾でも拠点を持って活動してるらしいのです。

私の好きな台湾の歌手陳昇のCDジャケットの絵にも使われてたりして、そんなわけで私も名前は知ってたのでした。この料理研究家の友人は全く別のところで知り合いになったらしいのですが、
この正月に陳昇のコンサートに行ったとき、台湾の人に「今夜はペペさんも来るんだけど、YOKO知り合い?」って聞かれました。
台湾に来る日本人がすべて知り合いってことはないわけなんですけど、その時点で友人の知り合いだったんですよね。すごい縁です。

ペペさんは東京で個展開催中とのことで、お仕事が終わってからの参加です。


魚生
これはシンガポールで旧正月に食べるめでたい料理らしいです。
魚の刺身にいろいろな薬味を混ぜて、(家族全員で方々から箸でかき混ぜる)食べる料理らしいです。



まぜまぜ
派手に混ぜれば混ぜるほど運気が上がるんだとか。


きんかんの甘露煮


ほうれんそうのナムル



ポッサム
アミのたれがとっても美味しく、浅漬けのキムチも美味しい。
この料理は韓国ではキムジャン(キムチの漬け込み作業)の日に浅漬けのキムチをいろんな葉っぱにまいて食べるというものらしいです。今日の葉っぱ類は「サンチュ」「エゴマ」「ゆでたキャベツ」など



タコ飯
タコのほかに切り干し大根が入っていて優しい味でした。
切り干し大根を入れるのはどこ風なのかな?


うちから持っていった晩白柚
くまモンはペペさんに敵視されてた(笑)可愛いのに。福岡人としては思うところがあるのかも(好き勝手言ってる)


猫の絵と本がずらりとディスプレイ
可愛いですね~。


サイン会


私もサインをいただきました。
持っていた「新寶島康樂隊」のCDジャケット。

「To YOKO桑」って書いてあります。
「桑」というのは中国語で「サン」と発音するので、台湾では日本語の「●●さん」を表現するときに」よく使います。


ペペ島田さんの情報





自転車で世界一周する人

2015年02月24日 | ☆旅行─東京散歩
今週の出会い-その2

よく行く近所の料理屋さんで夫婦でご飯を食べていたときのことです。まだ早い時間だったせいもあり、私たちのほかにお客は一人。夫は顔見知りらしく、おしゃべりが始まりました。きくと私と同業の方。仕事の話も交えて話が弾みました。正義感にあふれる爽やか青年で、また会うのが楽しみな人。


しばらくしたら別のお客さんが入店。
ふりかえって入口を見ると夏の「ちょい呑み」イベントで同席した若者じゃないですか。
そのあと縁日で会って以来だから半年ぶり。

彼が「今日は自転車で世界一周してる人が来ますよ」というので何のことだろうと思ったら、ほんとに世界一周している人がやってきました。

1年半前にペルーからスタートし、南米~ヨーロッパ~中央アジア~中国、そして鹿児島から日本に入り縦走して、東京まで来たところなのだそう。私の知り合いの彼とは先月四国の宿で一緒になって意気投合したという話。面白いなぁ~。

ゴール地点は実家のある千葉県で、「あと3日でゴールの予定です」と言ってました。(この記事を書いてる今現在はゴールされています)


自転車を見せてもらいました。私は自転車に詳しくないから知らないけど、アメリカのメーカー(彼曰く「愚直なメーカーです」)の自転車で、自分で組み立てたんだとか。そうしないと旅の途中で自転車の調子が悪くなっても自分で修理できないからなんだって。それもそうですね。砂漠の真ん中で壊れたりしたら大変です。


「長距離トラック」という意味の名前がついた自転車で、名前の通りとても頑丈そうでした。そして1年半世界中を走ってきた風格がありました。

荷物は宿に置いてきたという話でしたが、2リットル入りそうな水のタンクは付けたままになってました。東京あたりでは見ない大きさ。話を聞くと、走るときは4リットルは積むのだそう。

出発前に結婚して同居しないままご夫婦で旅に出たんだそうです。ながい新婚旅行とも言えますね。楽しそうだな~。でも奥さんは、旅の前は自転車の人じゃなかったらしい。すごいですね。

ゴールの後は就職活動だそうです。
ホームページを教えてもらいました。

二人四輪~自転車で世界をふらり旅


面白かった。
また会って話が聞きたいですね。



六郷用水の会

2015年02月22日 | ☆旅行─東京散歩
今週は出会いが多い。
何気ないところで面白い人たちに出会ってる。


今日は朝早く近所の友人とドトールで朝ごはんを食べながら本の交換会をした。なんだかんだおしゃべりしたあと散歩にでかけた。
まぁいわゆる「イン活」ですね。
イングレスを楽しむという散歩^^


近隣のお寺をのぞいてみたり、小高い山になってる古墳公園があったので登って行って、横穴古墳の展示を見ながらワイワイ言ってると、後ろにおじいさんが立ってました。
なにか、わたしたちに話しかけたそうな感じ。

挨拶すると、そのままおしゃべりに突入。
おじいさんのお話によると、この辺の人で昭和20年からここに住んでるんだとか。更に話を聞くと、なんと大正生まれの94歳!そうは見えないかくしゃく振り。

この古墳公園が昔は住宅地で50年ほど前に文化財整備のために立ち退きがあったとか。更に戦時中の空襲の話や池上線ができる前の話とか色々立ち話でしたけど聞かせてもらいました。
それにしても耳も遠くなくて喋り方もハッキリしてて70代にしか見えないおじいさんでした。

別の日に撮った古墳写真。

さて、友人と別れて駅に向かうと、駅前にリュックなどを背負った年配のグループが。
20人くらいかな。
ハイキングがウォーキングを済ませてきて駅で解散、といった感じで「お疲れ様でしたー」なんていう声が聞こえた。
手に資料みたいなものを持っている人も多かったので、きっと何かのサークルみたいなものでしょう。
何だろう気になるなぁ。


気になりつつも話しかける勇気もなかったので、お昼を食べようと駅前の小さな食堂に入りました。しばらくしたら、さっきのグループと思われる人たちが5人くらい入ってきた。狭い店だったので「どうぞどうぞ」なんて席を譲ったりして、それがきっかけで少し話を始めました。
「さっき駅におおぜいでいらっしゃいましたよね?なんの集まりだったんですか?」


そのお店のデザートプリン。


彼らの正体は「六郷用水の会」のみなさんでした。

郷土史家の集まりで、今日は六郷用水の沼部~鵜の木間を散歩しながら周辺見学をするイベントだったようです。


六郷用水というのは世田谷区から大田区に流れる江戸時代初期に開かれた灌漑設備のことで、特に大田区平野部では、地元の教育委員会などが力を入れて復元や案内板の設置などが盛んで、私もこっちに引っ越してきて以来興味を持っていました。


会の人たちも、こちらがちょっと興味ありそうとわかると
「今日の資料の余りです」なんて言って、地図や資料をくださいました。わ~!ラッキー。


六郷用水は大田区にやたらと案内板があるので大田区のものかと思っていたのですが、実は、狛江市の多摩川から取水しているのだそうです。

私自身六郷用水の跡をたどってみたり、地図で確認したりなどは一人でやっていたこともあってとても興味深い話でした。そして散歩しながらなど「ここは川かな?それとも用水路かな?」などと前々から気になってた地形についてなど、いろいろ質問しました。

会の方はどの質問にもよどみなく答えてくれて感心しちゃいました!


最後は入会の勧誘もありましたが、平日昼間の勉強会には出られないので断念。

いい出会いでした。
こういうイベントは定期的に行われているようですので、チャンスがあったらぜひ参加してみたいと思います。
大田区にはまだかやぶき屋根の家が(おそらく、唯一)1軒残っているそうで、そういうおうちの見学とか、季節に合わせた花のキレイなところとかコースに含めて歩くらしいです。


六郷用水の会

チャイニーズニューイヤー

2015年02月19日 | ☆中国語の話題
今日は春節です。
中華圏の友人たちはみなお正月気分ですね。

そんななか、台湾の友人が今朝FBにアップしてた文章が面白かったので、訳してみました。
知らない単語や用語もあったので結構適当に訳してますが、久しぶりに中国語の練習になったかな?





趁春節回台的機會,幫一個旅居日本做生意快20年的客人處理電腦問題,順利解決了以後就開始聊了起來。他住在玉縣的●●附近,一個月房租只要5萬日圓。而他做的工作是在企業之間當中間人,處分一些過期資產,對於有這種工作感覺實在很奇妙,簡直可以當作某個作家的小說裡登場人物的工作了。

K君每天從玉縣開車出門,到日本各地的公司去處分已經攤提完畢的資產。有一天處理完事情以後,回到租屋處遇見就住在隔壁的房東先生,房東是在汽車製造商××在玉的△△工場上班的老員工,而他那天下午剛被公司資遣而提早回來。約好了隔天早上五點一起開車去湘南海岸的江之島釣魚以後,各自回到房子裡去。

其實現在的魚沒那麼好釣了,堅持不用智慧型手機的K君在電話裡對我說著。我其實並不想談釣魚這些事情,只是已經講了一個多小時的電話,到底要怎樣你才要掛啊~~~~~!!!! 我連你房東在哪裡工作都知道惹!!!!!!



翻訳練習
むりやり村上春樹っぽく書いたのでなんかよくわからないことになってます。

春節で一時帰国している顧客のためにコンピュータの問題を解決することになった。その顧客はもう20年も日本でビジネスをしている。順調に直ったあと、少し話をした。彼は埼玉の●●付近に住んでいる。月の家賃は日本円でたったの5万円。そして彼の仕事というのが企業の代理で償却の済んだ資産を処分するというもの。こういう仕事はなんだか奇妙な感じがする。まるで小説の登場人物の仕事のようだ。

K君は毎日埼玉県にある自宅から車で通勤する。日本各地の会社に出向き不要になった資産を処分するのが仕事だ。ある日仕事をすませて、自宅である貸屋に戻ると、すぐ隣に住む大家さんとばったり会った。大家さんは自動車メーカーの××の埼玉△△工場で長年働いてきた工員だが、その日の午後、会社からリストラされていつもより早く帰宅したところだった。
翌日朝五時に湘南江の島まで車を飛ばして釣りをしようと約束を交わし、それぞれの家に戻った。

今魚はあまり釣れなくなったんだけどね。いつまでもスマートフォンを持とうとしないK君が、電話で僕にそう言った。僕は別に釣りの話などどうでもよかったが、もう1時間もこうやって長電話している。いったいどうやれば電話を切ってくれるんだろう。僕は君の大家がどこで仕事をしているのかまで知っているのだが・・。。




「在企業之間當中間人,處分一些過期資產」ってどんな仕事だろう?
「攤提完畢」って「減価償却」かな?
「被公司資遣」って「リストラ」で合ってる?
会社をくびになること?

最後の一文字「惹」はどういう時に使うのかな???

本が読めない

2015年02月13日 | ☆自分のために書く話
「マイブーム」という言葉を作ったのはみうらじゅんさんだったか。

私も「マイブーム」の多い人間ですが、興味がなくなるとあきれるくらい興味なくします。

で、今、自分でも不思議なくらい「本が読めない」。

「最後に読んだのはいつだったか?」
というくらい読んでいません。

逆に、今うちの夫は今怒涛の読書ブーム。
毎週毎週何冊も新刊を購入して読みつくしている模様。


ところで、私の友人知人にも本を書く人がちらほら出現し始めました。
「わ~い友達の本だぁ!!」
と喜び勇んで即購入し、

「早く読んで感想を伝えたい!!」
なんて思うのですが、全く読めず。
買っただけで「積ん読」状態。
これでは友人にも悪いと思いつつも、全然ページがめくれない。


夫が「これは面白かったよ」
とたまに推薦してくれるのですが、全然読めず。


こんなに本を読まない時期は人生で初めてかもしれません。


今まで全く運動してなかったのが、運動に興味持ってるわけだから、今まで大好きだった本に興味をなくしてても不思議ではないのかな。
それに十数年ぶりに絵も描き始めたし。


少しは本も読めたらいいのだけど、もうしばらくこの本を読めないブームは続きそうです。


三谷版 シャーロック・ホームズ(人形劇)

2015年02月04日 | ☆SHERLOCK祭
ご覧になっていますか?
今NHKでやっているシャーロックホームズの人形劇。
三谷幸喜氏の作で、少年シャーロックホームズが活躍する学園ドラマです。
この出来がものすごく素晴らしい!
ひそかにこれは世界をとれる作品ではないかと思っています。


シャーロック・ホームズ物語のファンもそうでない人も楽しめるつくり。子供も楽しめるし、大人はもっと楽しめる。人形劇なのにしっかり内面を表現できてるのにも驚きます。

BBCの「SHERLOCK」もそうですが、作り手がホームズ物語の「オタク級」のファンと思われ、小ネタが満載です。「21世紀探偵」のナツミさんがSHERLOCKの元ネタ検証をやっていらっしゃいますが、こちらの人形劇も探すの大変なくらいちりばめてある感じです。ナツミさんもう一個ブログ立ち上げませんか?(えへへっ)


「三銃士」のときから印象的だった人形が魅力的!

学園ものだから凶悪事件が起きないのも安心。

正典の主要人物がみんな学園内にいるという斬新な設定。
モリアティもアイリーンアドラーもロイロットも一堂に会してしまうのですよ!なんて豪華!

そしてシャーロックのキャラが何とも愛らしい。
これはSHERLOCKでもグラナダホームズにもなかった描かれ方で、私は萌え死しそうになってます。(たぶんそういう方多数でしょうね)

設定が少年というだけで何割増しにも魅力的になるのに、保健室のアイリーンアドラー先生に薬を飲ませてもらう学友を羨ましそうに見たり、アイリーン先生が部屋にやってきたら大急ぎで部屋を片付けるとか、可愛すぎ。

推理の物語も原作を何重にもひねってあったりして楽しめます。

あと何話やるんでしょうか?
どんどん作って楽しませてほしいです。

公式サイト

『KANO 1931海の向こうの甲子園』見てきました

2015年02月02日 | ☆エンタメ-映画


KANO日本版。
見てきました。
普段映画館で映画を見ないので知らなかったのですが、1日って映画料金安いんですね。1100円で見られてラッキーでした。3時間を超える作品なのでお得な感じがします。

見に行ったのは川崎のチネチッタ。
都内でも数館上映していたようですが、映画の日ということもあり、また先日NHKの「ニュースウォッチ9」で紹介されていたせいもあるのか、満席のところも多かったようです。

見終わってロビーにいたら江東区に住んでるCさんとばったり。
「え~なんでこの映画館に?」と聞くと、昨日の時点で都内の映画館がが軒並み満席でチケットとれなかったからとの話でした。
確かに私も前日の朝に予約したのですが、当日は「満席です」とアナウンスしてましたものね。


チネ3は138席。


日本版の日本語字幕付き。
映画自体は95%が日本語で進んでいくのであまり字幕を追う場面はなかったですが。台湾語のセリフや原住民の言葉の部分は字幕があって有難かった。
反面、慣れないたどたどしい日本語のセリフを聞き取るのが大変だったところもありました。(台湾で見た時は中国語の字幕が付いていたので少し理解の助けになった)


2回目なので、1回目とは違った発見もありました。


今回は野球のラジオ実況のアナウンサーの演技に感心しました。
台湾大会の実況は、なんと文化放送のスポーツ実況に定評のある斉藤一美アナだったのだそう。
プロだろうと思ってましたよ。

日本人の中で見たので[そこ笑うとこ?」みたいな違和感がなかったのも素直に物語に入り込めました。台湾で見た時は感動的な場面で爆笑だったり、「??」ということもあったのです。それはそれで国民性の違いを感じて面白いんですけどね。


映画化にあたって史実を少しずつ変えたところもあったようですが、1920年代終わりから1930年代初頭にかけての近代化していく台湾の姿にはやはり感動を覚えました。

最初、鬼監督がやってきたとき、嘉義の噴水は工事中でしたが、凱旋パレードの時は立派な噴水が完成していました。また1944年には噴水は壊され(金属の供出かなんかがあったのかも)水の無い池になっていました。
こういうところ丁寧に作っているなぁと感心しました。


また、1944年の嘉義駅で出征するために集まっている現地召集兵(?)の中に顔に刺青のある若い兵士が含まれていて、「高砂義勇隊」のこと思いださせました。
ちらっとワンカット出てくるだけですが、このことは台湾の人も知らないケースもあるし、日本人の多くも知らないと思います。監督たちが描きたかった「知るべき歴史」の一つかと思います。


嘉南大圳の完成もわかりやすいエピソードを通して描かれていて、素直に感動します。この時期のインフラ建設は日本でも多くのことが行われてきたでしょうけど、嘉南大圳は当時アジア随一の灌漑設備だったそうです。
八田先生は大沢たかお氏により爽やかに描かれてます。
爽やかすぎはしないかと思わなくもなかったですが、八田先生は台湾の教科書にも載ってる人物でかなりの尊敬を集めているのでこの描かれ方にも納得です。

それに対し、近藤監督は主役でもあるし、人間臭く描かれてました。永瀬正敏もいい役者になったなぁ~と思いました。




映画の大筋は前にも書いていますが「スポ根」「白球を追う高校球児モノ」です。(この時代高校ではなく中学ですけど。)

青春の情熱を100%野球にぶつける球児たちの物語、感動しないはずがありません。
しかも実話。
映画としてもストレートに作ってあります。
見終わった時の爽快感がたまりません。



映画の最後は球児たちのその後が紹介されるのですが、日本人選手がほとんど太平洋戦争で戦死しているのに対して、台湾の選手はかなり長生きしてその後も台湾の農業や野球に貢献したというのを知り、ほっとしました。

なぜかほっとしたというのが正直な気持ちです。
この辺私の台湾への複雑な思いがちょっと現れますね。


映画では紹介されませんが、フィリピンに出征する前に嘉義による設定の札商の錠者投手。史実では満州方面に出征し、シベリア抑留のまま亡くなったそうです。

KANOでは「日本人、漢人、高砂族」の民族をこえた美しいチームプレーを見ることができますが、戦争は三者の運命をそれぞれ違うものに分断していきます。


映画には呉明捷投手の実際のお子さんとお孫さんが出演されてるとか、すごい!呉明捷投手はずっと日本で暮らされたそうで、子孫は日本の方のようですね。
この辺りにも「KANO」が昔のおとぎ話でなく「歴史」なんだと、はっとさせられます。



台湾とかかわる日本人は、歴史から目をそらすことはできません。どうしたって自分が生まれる前に台湾が日本領だったことが歴然として目の前に見えてくるのです。

そしてそれは、プラスであれマイナスであれ「歴史」の事実です。

「あの時代は良かった」と、のほほんと懐かしむ姿勢ではいけないし、「植民地なんて台湾に悪いことをした」などと贖罪意識を持つばかりでも違うと思います。



私の友人の台湾人たちは学校で台湾の歴史を学ばなかった世代です。(中国大陸史を国史として教わっていたそうです。)そのため「KANO」や「セデックバレ」(霧社事件)また、少しさかのぼって「非情城市」(228事件など)で描かれた台湾の近代史は、新鮮なもので自分たちのアイデンティティにつながるものだという思いがあるのではないかと想像します。

日本人にとっても似たところがあります。
近代史を「恨みつらみ」や「美化」あるいは「贖罪意識」でなく、冷静な視線で見ることが日本人が国際社会の中で自分の立ち位置を決めることにつながると思っています。


この映画を見てそんなことを考えました。
まだまとまってないけど、とりあえずの感想文をメモしておきます。


YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
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