キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

「苦海浄土~わが水俣病」石牟礼道子

2020年02月20日 | ☆読書
 いままでその存在はよく知っていたものの、一度も手に取って読もうという気にならなかった「苦海浄土 わが水俣病」。
ようやく読んでみようかと思ったのがつい最近のこと。今度水俣の水俣病センター 相思社へ行くことになったので、その前に読んでおかないとまずいのでは?と思ったのがきっかけ。

普段なら図書館で借りるのだけれど、休みの日まで待てないなと思って、ネットで電子版を購入した。これならスマホでもパソコンでも読めるし、実物よりも安い。

購入して早速ちらっと読んでみた。

!!!

なんと素直な素敵な文章だろう。
すぐに石牟礼さんの文章に引き込まれた。
忙しい中だったので、数ページしか読めなかったが、続きが読みたくてもどかしかった。

それほど本好きではないのか、本を読むのはおっくうに感じることが多い。読んでいくと楽しい、面白いと思うことが多いのだけど、エンジンかかるまではしばらくかかる。ましてや水俣病という重たいテーマの本なのだ。
「読むのが楽しみ」になるはずもないと思っていた。

が、この本はちょっと違う。

もう、ほかの人たちは知っていて、いろんなところでさんざ話されつくしているんだろうけれど、こんなに素晴らしい文章だったなんて!
と今更ながら感激している。
たいそう遅い出会いではあるけれど、出会えてよかったと思いながら、今読んでいる。

実はまだ3分の一くらいしか読んでないが。
大事に読むことにする。


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