山下公園にはユリカモメがつきものです。
昨年12月のとある晴れた日の氷川丸。
昨年12月のとある晴れた日の氷川丸。
鎖にずらりと並ぶユリカモメ。
ユリカモメは東京都民の鳥にも指定されているそうで、このへんではよく見られます。伊勢物語の東下りで「これなむ都鳥」として登場する鳥とも言われていますね。
武蔵の国と下総の国との中にある、隅田川のほとりにいたりて、都のいと恋しうおぼえければ、しばし川のほとりに下りゐて、思ひやればかぎりなく遠くもきにけるかな、と思ひわびてながめをるに、渡守、「はや舟にのれ、日くれぬ」と言ひければ、舟に乗りて渡らむとするに、みな人ものわびしくて、京に思ふ人なくしもあらず、さる折に、白き鳥の、嘴と脚と赤き、川のほとりにあそびけり。
京には見えぬ鳥なりければ、みな人見知らず、渡守に、
「これは何鳥ぞ」と問ひければ、
「これなむ都鳥」と言ひけるを聞きてよめる
名にしおはばいざ言問はむ都鳥わが思ふ人はありやなしやと
さて、この「ゆりかもめ」
淡い色でピンクのくちばしと足が愛らしいなぁと思っていたのですが、最近顔が変わりました。顔の部分だけ頭巾をかぶったように~というか塗ったように真っ黒。
なんともユーモラスな見た目!
夏用の羽毛は色が変わるのだそうです。
そして渡り鳥なので、そろそろいなくなるらしいです。
今、ちょうど生え変わりの時期なのでしょうね。
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