熊本県八代市坂本町の小さな集落に今も残る「祭り)と「食」のレポート。
坂本出身の若い女性が丹念に取材して本になりました。
なんと、東京で出版記念のイベントがあるというのででかけてきました。
会場は祖師ヶ谷大蔵のカフェ、ジョルジュさん。商店街の2階にある居心地の良いところでした。
定員は20名、びっしり満席。
椅子だけが並んで話を聞くタイプのイベントかと思ってたのですが、ちゃんとテーブルセットがされてました。食事が出るみたい。
前半は著者の坂本桃子さんがスライドを使って坂本のことや本の内容について説明。後半は、坂本の祭りにまつわる料理の試食タイム。
坂本桃子さんと菊鹿ワインで乾杯
10歳まで育ち、親戚も多かった坂本ですが、紹介されるまつりはほとんど知らないものでした。かろうじて百万遍は見たことがある気がするものの、参加したことはない。
提供された食事は、どれも美味しくて「試食」となってたけどお腹いっぱいになりました。
晩白柚みそ
小豆飯、きゅうり祭りのきゅうりとニンニク入り麦味噌。サトイモマッシュと晩白柚みそ。こんにゃく。だご汁。大根の漬物。
ニンニク入りみそ
煮しめ
煮しめ
参加していたのは、会場のカフェの常連さん、熊本関係者、「夏目友人帳」のファンの方々、坂本を題材にしたアニメ作品を制作中の藝大生などなど、多岐にわたってました。
全員とはお話できなかったけど、一人坂本出身(鮎帰)という若者がいて、色んな話ができて楽しかった。
熊本市内でも坂本出身の人と話をしたことなんてなかったから、東京で出会えるなんて!という感慨でした。
坂本桃子さんのことは
随分前にSNS(インスタグラム)で知って、時々SNS上では交流してたのですが、ようやくお目にかかることができました。
不思議な縁で共通の知り合いもいたりして話も盛り上がりました。
桃子さんが中心になってまとめた製紙工場があった頃の坂本のリーフレット。
坂本出身の方(お祖父さんは製紙工場勤務だった)と一緒に見たのですが、こんな賑わってた坂本は想像つかないと言ってました。
桃子さんの本に登場する「食」
私が懐かしいのは何と言っても「みょうが饅頭」。今はもう亡くなった伯母が作ってくれてた。
こんにゃくや生姜の味噌漬けも手作りだった。さつまいもが入った坂本のぼたもちも懐かしい。
本にははレシピものっているので、簡単そうなのをなにか作ってみたいなとおもいます。
「きゅうり祭り」のきゅうりスライスかな??
きゅうり祭りというのは、年に一度、集落の女性たちが集まってきゅうりをたくさんスライスして、にんにくみそにつけて食べるというものらしい。
本の一番はじめに登場するインパクトの強い「祭り」だ。神仏にお供えするでもなく、ただ人々が集まってスライスしたきゅうりだけを食べるという行事がなかなかに シュール。実際に イベントでもそのきゅうりが出てきたけどとても美味しかった。
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