最近、めっきり春めいて、だいぶ暖かくなってきました。
春は、とっても気持ちがいい…はずなんですけど、実は僕は花粉症。でも、今年は花粉の量が少ないので、だいぶ助かっています。また、以前「花粉症に効果あり」とテレビで放送されていたシジュウム茶(シジュウム・グアバ茶などとも言います)を飲んでいるせいか、あまり苦しい思いをせずに過ごせています。
しかし、同時に季節の変わり目に気になるのが西子の抜け毛。持病の花粉症は軽減できても、西子の抜け毛は軽減不可能。気がつくと、部屋の至るところに、小さいくらげのように西子の抜け毛がふわふわと漂っています。西子は、おそらくついさっきまで自分の身体の一部だったであろう抜け毛くんにはまったく無関心。先日、何気なく眺めていたのですが、西子の身体から離れ、晴れて自由の身になった抜け毛くんはどことなく気持ちよさそう。一瞬「このまま、漂わせちゃおっかな」とも思いましたが、さすがに愛猫家・たっちーといえども、そこまではできかねます。見つけるたびに、再浮上しないように、ティッシュに来るんでゴミ箱へ。最近は、西子の抜け毛処理が日課になりつつあります。
ところで、以前、書きましたが、西子はまるで趣味のように僕のジャマをします。電話、パソコン…などなど。例の大きい声で「あおーん」と鳴き叫び、うっとうしいことこの上ありません。
電話のときは、膝に乗せながら話をしていると、だいぶ静かになります。このため、先日も西子を膝に乗せながら電話をしていました。膝に乗せて、西子の首の辺りを手ですりすり。西子もゴロゴロいいながらおとなしくしてくれていました。電話が終わって、フッと見ると、西子のすぐ横に、今まで見たものより2回りは大きい、直径7~8センチほどの抜け毛くん。どうやら、僕がすりすりしていたことで、誕生させてしまったようです。しかも、この抜け毛くん、密度が高くて漂うことができず、どっしりと畳の上に鎮座しています。どことなく、刈り取られたばかりの羊毛の一部のような貫禄。びっくりするやら、感動するやら…でしたが、改めて西子を見ると、体中に抜け毛が浮いています。
さすがに、この状態では放って置くことはできません。貫禄充分の抜け毛くんを処理すると、強引に西子を押さえつけてブラッシング。ブラッシング嫌いの西子は、いつものように身体を硬直させた挙句、逃走を試みようとしましたが、今回ばかりは逃がすわけにはいきません。心を鬼にして全身を丹念にブラッシングすると抜ける抜ける…。先ほどの抜け毛くんがあと2~3個できそうな勢いでした。
もしかしたら、現在、これに匹敵する数の抜け毛くんと生活をともにしているのかも? と思うとちょっとだけではぞっとします。