愛猫・西子と飼い主・たっちーの日常

亡き西子とキジロウ、ひとりっ子を満喫していたわおんのもとに登場した白猫ちくわ、その飼い主・たっちーの日常…です。

猫2匹

2006年04月13日 | 散歩
 先日、晴れた日曜日に善福寺川緑地・和田堀公園にお花見に行く途中、よその家の玄関先に、かわいい猫2匹(置物)を発見。
 立ち位置に何とも微妙のセンスを感じ、思わず写真に収めてしまいました。
 でも、知らない人の家なので、念のため謝っておきます。
 ごめんなさい。
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アビシニアン?

2006年04月12日 | 西子
 僕は、ケータイの待ちうけ画面を西子の写真にしています。これ、愛猫家の常識(のはず)。私を含め、猫を飼っている人や猫好きがいる酒席では、話が半ば強引に猫談義に持ち込まれることがしばしば。そんなときに見せるのが、このケータイの待ち受け画面。その上で「うちのコは…」なんて猫自慢を繰り広げます。実はとってもアルコールが苦手な飼い主・たっちーは、ほとんどシラフの状態で酔っ払いたちを相手に「かわいいでしょー!」と、有無を言わさぬ勢いで写真を見せる猫バカぶりを披露しています。
 以前、やはり有無を言わさぬ勢いで「かわいいでしょー!」と西子の写真を見せたら「アビシニアンですか?」と思わぬ質問。違います。西子は間違いなく雑種。なんたって、西新宿の駐車場で丸くなっていたくらいですから、そんな有所正しい猫であるはずがありません。身体だって小さいし。でも、そういわれて改めてよくみれば、たしかにアビシニアンに柄が似ています。もしかしたら、西子のお祖父さんかお祖母さんあたりが、アビシニアンだったのかも? です。それまでは、アビシニアンっていう種類の存在を知っていた程度でしたが、この一件以来、ペットショップでアビシニアンを見ると、とっても気になるようになってしまいました。
 先日も西子のごはんと猫砂を買いにペットショップに行くと、ガラスケースに子猫のアビシニアンが一匹。ガラス越しに動かした僕の指にじゃれる様子がとってもかわいい。「西子も、子猫のときはこんなに愛らしかったのかな? 今は膝フェチのうるさい猫だけど…」などと思いながら、しばし、ガラス越しにたわむれていました。
 2週間後、同じペットショップに行くと、先日の子猫のアビシニアンはいなくなっていました。どうやら、無事に飼い主が決まったようです。ペットショップで、いわば商品として売られていたのですから、買い手が現れたのはおめでたいはずなのですが、このときなぜか僕の頭の中で流れた「ドナドナ」。思わず、自分で「牛じゃないって!」って突っ込んでました。
 大事に、飼われて、幸せに暮らしてほしいなぁ。
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嫌な気分のとき

2006年04月11日 | たっちーの部屋
とっても嫌ことがあった、
とっても悲しいことがあった、
とってもせつないことがあった、
とっても腹立たしいことがあった、
そんなときの嫌な気分は、
なかなか気分の切り替えができませんよね?
無理やり切り替えようとすると、
身体を縛りつけたロープが、皮膚に食い込むように、
却って心を傷つけてしまうことが多いです。
だから、そっと自分の中に置いておきましょう。
そして、ひとりでは抱え切れないときは、
他の人の力を借りてください。
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理由

2006年04月10日 | たっちーの部屋
―あの人は、わがままだから…
―あの人は、自分勝手だから…
―あの人は、私を傷付けたから…
それがたとえ、事実であったとしても、
人を傷つけていい理由にはなりません。
人を傷つけていい理由なんてだれにもありません。
同時に、自分を傷つけていい理由もありません。
そこにあるのは、理由ではなく、
傷つけずにはいられない「気持ち」です。
ゆっくり、じっくり、向き合ってみてください。
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サクラ

2006年04月10日 | 散歩
日曜日。とってもいいお天気。
というわけで、和田掘公園・善福寺川緑地まで自転車で。
まだ、たくさんのサクラが咲いていました。
中には、カラオケセットを持ち込んでお花見をしている人も。
サクラの木の下にいると、何だかみんな幸せそう。
今年のサクラは間もなく見納め。
来年、またきれいなサクラを見たいなぁ。
※今回の写真はデジカメで撮ったから、ケータイでは見られないかも? ごめんなさい。
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××のせい?

2006年04月09日 | たっちーの部屋
毎日、毎日、いろんなことが起こります。
いいことも、悪いことも…。
悪いことが起こると、
××のせいって思ってしまいます。
××は親や子ども、妻や夫だったり…、
満員電車や渋滞や会社だったり…
人や状況によって、本当にそれぞれです。
でも、あなたの気持ちは、あなたのものです。
××のせいって思ったら、その気持ちを
やさしく、抱きしめてみてください。
始めは難しいかもしれませんが、
きっとできるようになります。
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抜け毛の季節

2006年04月09日 | 西子
 最近、めっきり春めいて、だいぶ暖かくなってきました。
 春は、とっても気持ちがいい…はずなんですけど、実は僕は花粉症。でも、今年は花粉の量が少ないので、だいぶ助かっています。また、以前「花粉症に効果あり」とテレビで放送されていたシジュウム茶(シジュウム・グアバ茶などとも言います)を飲んでいるせいか、あまり苦しい思いをせずに過ごせています。
 しかし、同時に季節の変わり目に気になるのが西子の抜け毛。持病の花粉症は軽減できても、西子の抜け毛は軽減不可能。気がつくと、部屋の至るところに、小さいくらげのように西子の抜け毛がふわふわと漂っています。西子は、おそらくついさっきまで自分の身体の一部だったであろう抜け毛くんにはまったく無関心。先日、何気なく眺めていたのですが、西子の身体から離れ、晴れて自由の身になった抜け毛くんはどことなく気持ちよさそう。一瞬「このまま、漂わせちゃおっかな」とも思いましたが、さすがに愛猫家・たっちーといえども、そこまではできかねます。見つけるたびに、再浮上しないように、ティッシュに来るんでゴミ箱へ。最近は、西子の抜け毛処理が日課になりつつあります。
 ところで、以前、書きましたが、西子はまるで趣味のように僕のジャマをします。電話、パソコン…などなど。例の大きい声で「あおーん」と鳴き叫び、うっとうしいことこの上ありません。
 電話のときは、膝に乗せながら話をしていると、だいぶ静かになります。このため、先日も西子を膝に乗せながら電話をしていました。膝に乗せて、西子の首の辺りを手ですりすり。西子もゴロゴロいいながらおとなしくしてくれていました。電話が終わって、フッと見ると、西子のすぐ横に、今まで見たものより2回りは大きい、直径7~8センチほどの抜け毛くん。どうやら、僕がすりすりしていたことで、誕生させてしまったようです。しかも、この抜け毛くん、密度が高くて漂うことができず、どっしりと畳の上に鎮座しています。どことなく、刈り取られたばかりの羊毛の一部のような貫禄。びっくりするやら、感動するやら…でしたが、改めて西子を見ると、体中に抜け毛が浮いています。
 さすがに、この状態では放って置くことはできません。貫禄充分の抜け毛くんを処理すると、強引に西子を押さえつけてブラッシング。ブラッシング嫌いの西子は、いつものように身体を硬直させた挙句、逃走を試みようとしましたが、今回ばかりは逃がすわけにはいきません。心を鬼にして全身を丹念にブラッシングすると抜ける抜ける…。先ほどの抜け毛くんがあと2~3個できそうな勢いでした。
 もしかしたら、現在、これに匹敵する数の抜け毛くんと生活をともにしているのかも? と思うとちょっとだけではぞっとします。
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どうして?

2006年04月08日 | たっちーの部屋
どうして、みんなあの人の言葉を信じるのだろう?
―それは、その人が正直だから
どうして、みんなあの人の周りに集まるのだろう?
―それは、その人が魅力的だから
どうして、みんなあの人が好きなんだろう?
―それは、その人が誠実だから
すぐに、自分と比べてどうして?って思っちゃいますよね。
そんなときは、まず自分を見つめることが大事。
だけど、それって難しいですよね。
少ーしずつ、自分を点検できたらいいですね。
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黒丸と白丸4

2006年04月08日 | ネコの寓話
 入れ替わりの生活が1週間が終わりました。
 白丸は、だいぶ人間と関れるようになりました。しかし、以前のように疲れてしまっています。
 黒丸も、だいぶ人間を気にせず過ごせるようになりました。しかし、やっぱり以前のように疲れてしまっています。
 その夜、黒丸は白丸に言いました。
「実は、白丸みたいに、人間を気にしないで過ごせたら気持ちいいだろうなあと、思って1週間を過ごしてみたんだけど、何だかすごく疲れてしまったんだ」
 すると、白丸も言いました。
「実は、僕も黒丸みたいに人間に関わったら気持ちがいいだろうなあと、思って1週間を過ごしてみたんだけど、何だかすごく疲れてしまったんだ」
 2人とも、そう言ったきり腕組みをして考え込んでしまいました。
 そこへ、壁を飛び越えてタビがやってきました。
 タビは、話を聞くと2人に訪ねました。
「君たち、この1週間幸せだったの?」
 白丸と黒丸は、黙ったままお互いの顔を見つめていました。
 翌日、以前のように可愛らしい声で鳴きながら、人間に愛想を振りまいている黒丸がいました。
「もう、風邪は直ったのね」
 白丸に初めてパンをくれた女の子が、今日はチーズの包み紙をきれいに剥いて黒丸の前に置きました。
「あら、お友達がいるのね」
 いつの間にか、黒丸のすぐ後ろに来ている白丸に気付いて、女の子が言いました。
「今度から2匹分もって来なくちゃね」
 女の子は、そう言いながらやさしく黒丸と白丸の頭を交互に撫でた後、いつものように赤いランドセルを揺らしながら元気に走り去っていきました。  その後ろ姿を見ながら、黒丸が白丸に聞きました。
「もう、非常階段の踊り場での昼寝は飽きたのかい?」
「今日はちょっとあの女の子に会いたかっただけさ。すぐに戻るよ」
 白丸は、少し照れているようで、後ろ足で首の付け根をかきながら答えまると、そそくさと去っていきました。
 そして、いつもの非常階段の踊り場で、お腹の白い毛を空に向けてごろんとしていると、黒丸がやってきました。
「ちょっとの間でいいから、僕もここで昼寝をさせてもらっていいかな」
 黒丸は、少し照れているようで、横を向いて顔を洗いながら聞きました。
「僕は、別に構わないけど…」
 白丸は、わざと気のない振りをして答えました。
 2匹のネコが、非常階段の踊り場で、ごろんと横になりました。
 とてもいい天気です。
 そんな2匹の様子を、タビが少し離れたところにあるビルの屋上から、優しいまなざしで見つめていました。
(おわり)
作者・たっちーから:人が気になって、人の顔色を気にしてばかりの黒丸。人を拒絶して、かかわりを避けようとする白丸。あなたは、黒丸派? 白丸派? 無理のなく、上手に自分のペースを維持しながら楽しい付き合いを広げて生きたいですね。
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在り来りな…

2006年04月07日 | たっちーの部屋
-在り来りな人
-在り来りな会社
-在り来りな出来事
なんだか、ちょっとマイナスのイメージで
とらえられることが多い「在り来り」。
でも、それって本当に「在り来り」ですか?
ひとりひとりが、かけがえのない今を生きて、
かけがえのない生活をしています。
だから、人間って本当は存在するだけでスペシャル。
自分を大切にしたいですね。
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黒丸と白丸3

2006年04月07日 | ネコの寓話
 こうして、翌日から2匹の入れ替わりの生活が始まりました。
 しかし、白丸の人間不信が直ったわけではありませんし、黒丸みたいに可愛い声でなくことも、ままなりません。一所懸命に、可愛らしく鳴こうとしました。だけどうまくいきません。
「びゃご」
 何だか、風邪をひいて鼻が詰まっているかのようです。
 こんな声で、しかも今にも飛びかかりそうな体勢で鳴いているのですから、人間は寄っくるどころか、みんな逃げてしまいます。その去っていく後ろ姿を見ながら白丸が言いました。
「ちぇっ、だから人間なんて信用できないんだ」
 白丸が、匙を投げかけていると、赤いランドセルを背負った女の子が近付いてきました。白丸は、いつもの癖で、一瞬、逃げ出そうとしましたが、女の子は構わず声をかけてきました。
「今日は、声が変だけど、どうしたの?」
 白丸は、初めて近付いてくれたこの女の子に向かって、精一杯に可愛らしい声で鳴こうとしました。
「びゃう」
 失敗。今日、一番の変な鳴き声。白丸は、これで女の子も逃げていくと思いました。しかし、女の子は逃げませんでした。
「可哀想に。きっと、風邪をひいたのね。今日は、給食のパンを半分を食べないでもってきたんだよ。これを食べて、早く風邪を直してね」
 女の子はそういうと、ポケットから取り出したパンを小さく千切って白丸の前に置きました。
 そして、「じゃあね」と言うとランドセルを揺らしながら、元気よくその場を走り去っていきました。
 白丸は、細かく千切られたパンをぼんやりと眺め、なかなか食べることができませんでした。
 そのころ、黒丸は白丸の指定席の非常階段の踊り場にいました。
「白丸は、うまくやっているかな」
 小さく見える景色の中から白丸を探そうと、鼻先を一所懸命に地上に向けて覗き込んでみましたが見つかりません。
「白丸と入れ替わるなんて言わなければ良かったな」
 場所が変わっても、黒丸はやっぱり人間が気になって仕方ありません。
 黒丸は、寂しくなって誰もいない、非常階段の踊り場で、いつものように可愛らしい声で「にゃー」と一声鳴いて見ましたが空しくなるばかりです。
 黒丸は、諦めて空を見上げました。
 そこには、地上で見るよりずっと広い青空が広がっていました。
「空がこんなに広いなんて、気がつかなかったなあ」
 この場所は、いつも黒丸が過ごしている人通りの多い場所に比べ、とても静かです。
「ちょっと、昼寝でもしてみようか」
 黒丸は、ごろんと横になって静かな眠りにつきました。
(つづく)
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今を生きる

2006年04月06日 | たっちーの部屋
昔はよかった、
将来が不安…、
こんな時代ですから、こんなふうに考えるのは無理ありません。
でも昔はよかった、将来が不安だと感じているのは今のあなた。
今、この瞬間を生きているあなたです。
そして一番大切なことは、今をどう生きるか、です。
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黒丸と白丸2

2006年04月06日 | ネコの寓話
 その日の夜、白丸は、黒丸に言いました。
「黒丸、君はいつも人間の顔色ばかり伺っているけど、そんなことでは、バカにされてしまうよ。それに、君は人間を信用し過ぎる」
 こんな、白丸の言葉に黒丸が反論します。
「白丸、何を言っているんだい? 僕たちネコにとって、人間は大事なパートナーなんだよ。君こそ人間を信用して愛想良く接してみればいいじゃないか」
 2匹は、そう言い合うと「ふん」と、顔を背けてしまいました。すっかり険悪なムードです。
 そこへ、高い壁をひょいと飛び越して、1匹のネコがやってきました。
 2匹より、ちょっとお兄さんネコのタビです。
 真っ白い毛に4本の足下としっぽの先だけが、まるでタビを履いているようにグレーの毛が生えています。実は、このタビ、ちょっと不思議な力を持ったネコです。タビは、顔を背けあっている2匹をみて声をかけます。
「君たち、どうしたんだい?」
「僕は、黒丸が人間を信用しすぎるから注意したほうがいいって、忠告したんです。だって、信用して傷つけられるのってとても悲しいじゃないですか…」と白丸。
「僕は、白丸がもっと人間に好かれるようにしたほうがいいって、忠告したんです。だって、嫌われるのってとても悲しいじゃないですか…」と黒丸。
 タビは、白丸に聞きました。
「白丸、君は人間が全然気にならないのかい?」
「だって、人間なんて信用できませんよ」
 タビは、今度は黒丸に訪ねました。
「黒丸、君はなんでそんなに人間が気になるんだい?」
「だって、みんなに好かれたいじゃないですか」
すると、タビはまず2匹に訪ねました。
「君たちは、それで幸せかい?」
 白丸は、ちょっと戸惑いながらも、強がって答えました。
「うん、ええ…まあ幸せ…ですよ」
 黒丸は、何も、答えられません。じっとタビの顔を見ていましたが、こう聞かれて視線を地面に落としました。
 タビは、そういう二匹を交互に眺めて、ちょっと不思議なことをいいました。
「君たち、ちょっとの間、そうだなぁ。1週間くらい、入れ替わってみたらどうだろう?」
「えー、そんなことできるのー?」
 黒丸と白丸は声をそろえていいました。
「できるよ。君たち2匹が入れ替わって、黒丸が滅多に人間が来ないビルの最上階の非常階段の踊り場で過ごす。白丸が人通りの多い路地で過ごす。ねぇ、ちょっとおもしろいと思わない?」
「まあ、1週間くらいなら…」と黒丸。
「うーん、そうだね。1週間くらいなら…」と白丸。
「よし決まった。じゃあ、入れ替えをしよう。目をつぶって」
 タビは、そういうと二匹が目をつぶったことを確認してから、一声「あおーん」と夜空に向かって鳴きました。すると、黒丸が真っ白に、白丸が真っ黒に変身。これには、二匹ともびっくり。
「大丈夫、1週間すると元通りになるから、じゃあ、がんばってね~」
 タビは、びっくりしている2匹をよそに、そういうとひょいと塀を乗り越えて、どこかに姿を消してしまいました。
(つづく)
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日比谷公園の黒猫

2006年04月06日 | 散歩
 先日、仕事で外出をしたついでに、ちょっと日比谷公園をお散歩。
 気持ちよさそうに、日向ぼっこをしながら昼寝をしている黒猫を発見。
 太陽を浴びて、暖かーくなったなった石の上に、ぽかぽかの日差しを浴びて寝ている姿が、何とも心地よさそうでした。
 「うらやましい。猫になりたい…」って思っちゃいました。
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黒丸と白丸1

2006年04月05日 | ネコの寓話
 大きな街の、小さな路地裏に2匹のネコが住んでいました。
 名前は、白丸と黒丸。
 黒丸は、体中つやつやした黒い毛に覆われていて、他の色の毛は1本も生えていません。だから名前は黒丸。
 白丸は、体中つやつやした白い毛に覆われていて、他の色の毛は1本も生えていません。だから名前は白丸。
 真っ黒な黒丸と、真っ白な白丸、2匹は色だけでなく性格も正反対です。
 白丸は、人間と関わることができません。
「人間なんて心を許したら、絶対にいつか裏切られるんだ」
 白丸は、そう考えていました。
 だから、人の気配がしただけで、大急ぎで逃げて行きます。
 たまに、親切な人がエサをあげようと近寄っても、白丸は全然信用しません。一目散に逃げていき、すぐに細いビルの谷間に入り込んで、だれもいなくなるまで出てきません。
 だから、白丸は滅多に人間が来ないビルの最上階の非常階段の踊り場で過ごしています。白丸のお気に入りの場所です。
 白丸は1日の多くの時間を、ここで地上の出来事を眺めながら、1匹でごろごろして過ごしています。
 黒丸は、どうでしょう? 
 黒丸は、人間に気になって気になって仕方がありません。
 だから、いつも人通りの多い路地の端で、通りがかる人の顔色を伺いながら、可愛らしい鳴き声を投げかけて愛想を振りまいています。人間が近付いてくれば、すぐに駆け寄って行きます。
 黒丸を暖かく迎える人は少なくありません。でも、同時に、黒丸に冷たく当たる人もいます。蹴飛ばされそうになったり、空き缶をぶつけられたり。冷たくされると、黒丸はとても傷つきます。
「何が悪かったのだろう?」
 その度に、黒丸は、真剣に考えます。そして、次からはうまくやろうと、一所懸命です。
 ビルの上から、そんな黒丸の様子を眺めていた白丸が囁きます。
「まったく、良くやるよ、黒丸は…」
 そう囁いている白丸を見上げて、今度は黒丸が呟きます。
「まったく、良くやるよ、白丸は…」
 しかし、2匹はそう言った後に「でも…」と続けて、「はぁ」と大きなため息をひとつ。
「黒丸みたいに、人間と関わるのは、どんな気持ちがするんだろう」
 白丸は、ぼんやり考えます。白丸は、だいぶ疲れているようです。
「白丸みたいに、人間のことを気にしないで過ごすのは、どんな気持ちがするんだろう」
 黒丸も、ぼんやり考えます。黒丸も、だいぶ疲れているようです。
(つづく)
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